ル・ムーリス
3月1日から8日までパリ出張。
7日の夜11時過ぎの便で発つため、ほぼ1日自由時間がある。
で、昼ごはんに予約したのは2つ星でも3つ星に近いというLe Meurice。周りの評判もとてもよい。
豪華な内装。
1人客は、料理関係のえらい人っぽい写真右のおじさんと私だけ。
花は現代風。
シャンパンはBruno Paillard。
まずは小さいクグロフに入ったブリオッシュ風のものがでた。
チーズとベーコン入り。
水はシャテルドンを頼む。
パンは何種類かある中から選べ、バターも塩入と無塩と2種類。
バターに馬のマーク入り。
塩、コショウ入れはプジョーのシルバーで高そう。
カトラリーはクリストフル、皿とグラスはマーク入り。
ワインはVolnayのハーフ。
悩んだ末、お昼のお得な75.00ユーロのプリフィクスコースにした。
なんとなく惹かれるメニューがなかったり、気になるものがあっても昨日食べた素材だったりしたから、他のコースやアラカルトも考えたのだけど、そちらでも決定的なものを見つけられなかったゆえ。
つきだしはホタテのマリネ。オリーブオイルと一緒にトロっと溶ける。
パリパリの薄いチーズクッキーのようなものでチーズクリームを挟んだものを添えて。
前菜はその場で盛ってくれた。
煮こごり、フォアグラ、牛のダシが濃縮されたリエットのようなものが層になっている。
フォアグラは今、日本では輸入禁止と聞いたし、食べておかねば。
すごく美味しいのだけど、滑らかでつるつるのフォアグラともったりしてパサっとしたリエットもどきとがくっつかず、切ろうとするとバラバラになるのが嫌だった。
あと、とっても濃ゆいものなので、下に敷いた野菜は生か酢でサクっとあえるぐらいにして欲しかった。これにもがっつりと味がついているので、塩辛く感じたし、そのうえ脂っけが強いと皿が下品になり、もったいない。
でも、フォアグラは本当にすばらしい。
メインはうっかりホタテ。
つきだしがホタテだなんて知らなかったし(変えてくれてもよかったのでは?ホタテって、どんなに調理しても、たいして味に変化出ないし)、ここなら感動的かもと思ったから。
でも、本当はあまりホタテを好きではない。
半生なのはよいのだけれど、バターソースであまり珍しくない1皿。
小さい貝の中にナッツ(松の実?)を潜ませてあるのが心憎い。
メインにホタテなんて頼んだから、足りない。
で、チーズを頼むことにした。
このワゴンもなぜかクリストフル。
4種類選んで、ベリー系ジャムも乗せてもらう。
パンだけでなく、生野菜(軽く味付)をバリバリの厚いガレットのようなもので巻いたものを添えてくれた。
デザート前の甘いモノ達。
左から、オレンジの花の香りつきドーナツ、ラズベリーペーパー、チョコレートアイスの入った薄いクッキー。
デザートはチョコレートアイスにチョコレートケーキ。
チョコをからめたピーカンが挟まっていて、歯ごたえを加える。
エスプレッソとプチフール。
ここのエスプレッソが今まででパリ最高の美味しさ。
で、今回、一番感動したのがこのプチフールだった。
半生の小さいチョコレートクッキーで、なんとゲラントの塩入り。
フランスの濃厚なチョコレートに後味でほんのりとゲラントの柔らかい塩味とミネラル感がやってきて、本当にすばらしい。
「売ってくれ」と言ったけど、限りがあるのでムリと。でも、箱(もちろんマーク付)に入れて少しくれた。
チップも入れた合計金額は210.00ユーロ。
サービスは悪くないが、人が多いわりに役割や縄張りがはっきりと決まっておらず、皿を運んでくるたびに人が違うのが落ち着かなかった。それに、あまり連携が上手くいっていないという印象を受けた。
全体として、塩味が少ーしだけ強すぎた。
前回のパリでの豪華なお食事がランブロワジーだったというのも大きいが、やはり3つ星にはまだちょっと足りないかもしれない。ずいぶん前に食べたギーサヴォアのかすかな記憶と比べると、同じくらいのような気もするが。
もちろん、メインにお肉を頼んでいたら、またずいぶんと印象が違ったことだろう。
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