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2006年9月19日 (火)

ブノア

青山のブノア。
パリ店のシェフが料理するとのことで、昼に行ってみる。

7000円のコース。

Bun1

Bun2

つき出しはイタリアのどこかの地方の薄いパンと白チーズに刻んだハーブを混ぜ込んだものと豚肉のリエットを添えて。

Bun3

パンも数種類。

Bun4

前菜はスモークサーモンと黄色いジャガイモ。

Bun5

スモークサーモンはとろり。

Bun6

通常の魚料理は帆立貝。
レモンの皮を薄くそいだものがアクセントになっている。バルサミコソース。

Bun7

帆立貝が好きでないので他のものをとお願いして出てきたのが、すずきのソテー。
いろんな種類の貝と野菜を一緒に。
ホウレンソウのソース。

Bun8

メインは牛肉のホホ肉と脛肉のクリーム煮込み。

Bun9

バターの味が濃厚な煮込みは相当腹にたまる。

Bun10

パンペルデュのバニラアイスのせ。

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フレンチトーストみたいなもの。

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プチフール。

かなりボリュームがあるが、それはパリ風だからで、通常はもう少し軽いそう。
コストパフォーマンスは高くない。

ラトリエ・ドゥ・ジョエル・ロブション

六本木ヒルズにあるラトリエ・ドゥ・ジョエル・ロブションで狼藉。

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シャンパンと一緒に、イベリコのチョリソーをのせたオリーブフォカッチャ。

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パンが籠に山盛り。
バターは頼まないと出ない。美味しいので、頼まないのはもったいない。

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ハモン・イベリコ・デ・ベジョータ。

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この脂の甘さ。
生ハムでは世界一です。

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小さいグラスにガスパチョ。

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6300円のコースにしてみる。

蟹、アボガド、青りんごとそば粉のガレット。

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青りんごのさわやかな甘酸っぱさ、そば粉のぐんにゃり感を残しつつパリっと焼いたガレット。
上に乗っているのはオマールのクリーム。

Robu8

秋刀魚となすは友達の前菜。
秋刀魚は皮面だけ焼いて、あとは余熱で火を通したというだけあって、半生。
なすは揚げた後に出汁を煮含めたそう。
間にトマトが挟んであり、酸味を加える。

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クミンの効いたカポナータの上に地鶏卵の温泉卵。

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80度で1時間かけて作られた半熟卵にうっとり。
黄身が濃い。

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栗のスープにフォアグラのフランを沈め、トリュフを散らしたものは友達がアラカルトで頼んだもの。

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メインはうずらのキャラメリゼに有名なじゃがいものピュレ添え。

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粒が舌に触らないほどになめらかで、上質なバターの余韻が楽しめる。

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日本と中国の醤油を加えて甘辛に仕上げたうずら。

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ワインはグラスで。

これはサンジョベーゼなのにエグさや酸味が控えめ。

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コースとは別でチーズを3種選ぶ。

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チーズにはレーズン入りのパンをこんがり焼いて。

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デザートは無理やりお願いして、栗のものをいただく。

モンブランで、パッションフルーツのソースとキャラメルのソースがついていて、2度美味しい。
パッションフルーツと栗の組み合わせは甘酸っぱくて爽やか。
キャラメルのソースとキャラメルを固めたものはこってりと。

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メレンゲ、クリーム、栗クリーム、デザートまでも完成度が高くて盛り上がる。

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ピスタチオのジェラートとマカロン。

ジェラートに使用するピスタチオは、ミキサーにかけると油が出てしまうので、手で刻んでいるとか。

Robu23

マカロンを都内で食べるなら、ここかピエール・エルメ。
(2007年に入ってからも何度か訪れたところ、マカロンを作るパティシエが変わってしまったとのこと。正直、新しいシェフのマカロンは食べなくてもよいです)

金額を考えずに好きに食べたからというのも大きいが、相当に楽しかった。
どれも工夫を凝らした料理だし、グラスのワインも充実。カウンターということを利用して、色々と聞いて、アレンジしてもらうべき店かと。

2006年9月15日 (金)

LA GRIAUDE

パリ11区のホテル、Standard Design Hotelが今回の出張での宿。
このホテルは雑誌に載っていたりするとオシャレで快適そうだけど、実際は部屋が激狭くてサービスもイマイチ。朝食は冷凍パンを焼きなおしたのと飲み物、ヨーグルトという寂しさ。
パリで安いホテルは所詮、それなりでしかないのだ。

でも、周りにレストランが多いので、適当に済ませるには便利。
着いた日の夜は目の前にあるブルゴーニュ料理のビストロ、LA GRIAUDEで。

Andu1

近所の人たちが家でご飯を作るのが面倒くさいときに利用しているような感じ。
カウンターで飲んでるだけの人達も。

Andu2

メニューは黒板の手書きで、前菜、メイン、デザート共に5種類ぐらいずつ。
その中からアンドゥイエットを選ぶ。

腎臓のソーセージで、臭いがきつい。獣臭のほかにほのかなアンモニア臭もあり、好きな人はそれが恋しくなるらしい。
基本的に臭う肉は好きなのだけど、これは何度チャレンジしても最後まで食べきれない。
1口目は美味しいと思うのに、半分を超えたあたりから辛くなってくる。
で、店の処理の問題では?と何度も試してみるのだが、やっぱりダメ。

Andu3

中身はベロベロ。
脂もかなり重くて、それで胃が塞がれる。

頼むとき、店の人から「大丈夫?何か知って頼んでるの?」と確認されるため、がんばってどうにか4分の3ぐらいは食べる。

Andu4

口直しでデザートはチョコレートケーキ。

フライドポテトが揚げたてでなく、ぐにゃりとしていた。
こういう家代わりの店の料理って、なんだか口飽きることが多い。

MOISAN

パリ、バスティーユ近くにあるBIOで有名なパン屋、モアザンでパンを買って歩き喰い。

Moi1

クロワッサンとハーフサイズのバケット。2つで1.65ユーロ。

Moi2

好みのタイプ。周りはパリっとしているのに、

Moi3

中は薄い層の間に空気が十分に入ってふんわり。
良いバターがじわ~。

Moi4

バケットもそのままで十分に香ばしく旨い。

Moi5

パンの味はさすがに東京でも再現できない。

2006年9月14日 (木)

龍天門

上のランチの日の夜が恵比寿ウェスティン内の龍天門

確実に美味しい中華を食べたいときの店の1つ。

Ryuten1

豚のサクサク焼と揚げ豆腐の煮物。

Ryuten2

豚が甘い。

Ryuten3

で、本当にサクッサク。
どうしたらこんなにサクサクになるのか?

Ryuten4

春巻きは中がトロリで皮は薄くてパリパリ。

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海老とウニのふわふわ。

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ふわふわはクリームと卵白。
ウニの甘味&塩味とよく合う。
ちゃんと歯ざわりのアクセントとして揚げたモノ(何か)を加えたり。

Ryuten7

海老は絶妙な半生。
うっとり。

この料理は家で食べられないね。外飯万歳。

Ryuten8

季節の野菜と茸。
もやしと各種キノコ。コリっとしたのやらぐんにゃりしたのやら、ぬめっとしたのまで。
タレが旨いので、これだけでご飯にかけて食べてもいい。

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もち豚と蓮根の炒め。

Ryuten10

蓮根は万能だ。
これも、ピリ辛でごはんに合いそう。

Ryuten11

野菜の酢漬け。
これは甘すぎた。

Ryuten12

炭水化物は米を選択。
あんかけ炒飯。

Ryuten13

小エビとチャーシュー、貝柱、干し椎茸と旨味爆発。

Ryuten14

ここはデザートがなぜかダメ。
他は都内でも随一なレベルの高さなのに、デザートがどれもいただけない。
以前食べたマンゴープリンなんて、魚臭かった。

Ryuten15

でも、この日に頼んだサンザシのゼリーはちゃんと美味しかった(感動はしないけど)。
そのままサンザシで、好きな人にはオススメします。

相変わらず間違いない。

ルエノ・スガワラ

表参道、骨董通りにあるルエノ・スガワラでランチ。
多国籍料理というか、アメリカで高級なアメリカンとして出されている料理っぽい。
メニューの組み立てはフランス式なんだけど、料理にはいろんな国の食材とスパイスを用いる。

肉と魚と1種類ずつメインがあり、メインと小さなデザートなら1000円。
その日の前菜とメイン、デザート盛り合わせだと2000円。
どちらにも自家製パンが付く。

もちろん、2000円の方で。

Rueno1

この日の前菜は、チョリソーと小エビの炒め。

Rueno2

スパイシーなチョリソーと小エビ、カシューナッツやカボチャの種も一緒に炒められて、歯ごたえの組み合わせがよい。

Rueno3

メインは肉にした。
この日は豚。万願寺唐辛子(風だけど辛味あり)とカブなどが一緒に。
付け合せは一緒の魚料理はメカジキ。
普段メカジキは鉄っぽさがあまり好きではないのだけど、友達のを食べさせてもらったら、もっちりして美味しかった。

Rueno4

ピンク色の豚も香辛料が効いている。

Rueno5

デザートはチョコレートケーキ、ダークチェリーのソルベがのったパンプティング、お米のムース。
どれも丁寧に作られている。ランチのおまけではない。

Rueno6

クリーム代わりにコーヒーに入れてくださいとマシュマロ。

1皿の量は多くないけれど、どれも手がかけられて、満足度が高かったし、お得だと思う。
小さな店内はクリーンで、椅子の背もたれの後ろに荷物をかけるフックが付いている。こんな工夫が、この店の料理と合っている気がする。

2006年9月13日 (水)

Chez Hamadi

パリ5区のSt. Michel駅近くにあるチュニジア料理、Chez Hamadiに連れてきていただく。

Tunis1

小さな穴倉っぽい空間にむこうの皿やらランプやらがぶら下がる。

Tunis2

甘いロゼワインもチュニジア産。

Tunis3

まずはブリック。
クレープを二つに折って、中に卵やジャガイモ、コリアンダーなどを入れて揚げたもの。

Tunis4

半熟な卵とパリパリの皮。

Tunis5

豪快なクスクス。
野菜入りのスープと肉の乗ったクスクスは別々にやってくる。
これは2人分。

Tunis6

コリアンダー満載の肉団子、ラムチョップ、メルゲーズソーセージ。

どれも香辛料の効き方が日本ではなかなかお目にかかれない本場っぷり。

Tunis7

鶏は野菜入りスープの下に沈んでいた。

Tunis8

クスクスはオレンジがかった色で、細かい。

スープも野菜と肉の旨味ががっつりする。
もともとは辛くないので、ハリサを入れたり。

こういう現地の下町で食べられているような荒さがある料理を出す店を東京では知らない。

2006年9月11日 (月)

シェ・ラミュロー

パリ11区にあるChez Ramulaudはカジュアルなビストロ。

金曜10時すぎに行ったら満席。予約をしていたが、遅刻していったため40分以上待たされた。
休日前は12時まで開いているので遅くまで人が切れない。11時頃にも新たな客がやってくる。

Ramu1

本日のスープはランゴスティンの。
ザラザラと殻まで砕いて漉したような舌触りで香りが強い。

Ramu2

メインはカッレ・ディ・アニョー。
ここの肉料理はどれも豪快でそそる。

付け合せは丸いズッキーニと赤玉葱に米をのせてグリルしたもの。
肉の丁度良い箸休め。

Ramu3

ジューシーでもっちりとした好みの焼加減の羊は最後までずっと旨い。

Ramu4

デザートの代わりにバスクのチーズをさくらんぼのジャムと一緒に。
以前に食べたものより香りが強く、楽しめた。

Ramu5

同席者が頼んだチョコレートケーキ。

このクラスのレストランなのに、胡椒&塩挽きはプジョーのだし、どの料理もやっつけ感なく、きちんと気持ちが入っている様子。
サービスの人たちも動きがよいし、明るい。
周りは移民街っぽくて、近くに泊まっていなかったら面倒くさい場所だけど、わざわざ行きたい店だった。

2006年9月 8日 (金)

タイユヴァン

9月5日パリ出張最終日、飛行機に乗る前の昼食をTAILLEVENTで取る。

Tail1

内装は木を基調としたモダンな感じ。
名家の40代夫婦の家といったところ。

年配の男性客が多い。
ヨーロッパのこういう店は昼でも女性客のみのグループは少なく、男性が多数を占める。
そして、料理業界関係者なおやじ1人客がかならずいる。

1:30には満席。年齢層が高く、店内の写真を撮るのがはばかられた。

Tail2

右上にある紙は年別ワインの出来をチャートにしたもの。
小さくて便利。

Tail3

まずはチーズのプチシュー。

Tail4

これはこれで店ごとに違う。
シャンパンと一緒にいただきながらメニューを決める。

Tail5

水はシャテルドン。

デグスタシオンのコースは140ユーロのものと、190ユーロのものがある。
アラカルトのメニューも魅力的なものがあり悩んだが、デグスタシオンの190ユーロの方にしてみる。

Tail6

パンは1種類。
もちろん美味しいが、パリでまともなパン屋のはどれも美味しい。

Tail7

バターはさすがに甘さが際立っていて旨い。

Tail8

テーブルの花もモダン。

Tail9

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1人なので、ハーフワインにする。
ソムリエのオススメで選んだのはブルゴーニュのPOMMARD GRANDS ESNOTS(MICHAEL GAUNOUX)の1999年。

Tail11

70ユーロ。
隣のおやじが覗きこんで「いいワインだ」と。

際立ってベリー系で酸味が強い。

Tail12

アミューズはノワゼットのスープ。

Tail13

とてもよい香りと濃厚な味だけど、ノワゼットかと言われると?
クルトンが薄くパリパリで、口の中に入れたときに邪魔にならない。

Tail14

前菜の1皿目はイチョウガニ。

赤ワインの前にグラスでブルゴーニュのシャブリをいただく。

Tail15

Tail16

蟹をアネット風味のレムラードソース(マヨネーズみたいなもの)で和えてあるもの。
酸味のほとんどないソースで強調された蟹と、まろみと香りの素晴らしい白ワインが絶妙な組み合わせ。

Tail17

ランゴスティンのロティー。

Tail18

下に柔らかく火を通されたアーティチョークがいる。

Tail19

半生でとろける。クミンのようなスパイスが使われていた。

Tail20

魚はマトウダイ。

Tail21

細切りのバジルをのせ、かすかに衣を付けてソテーしたもの。
日本人的にはもう少し焼きがあまくてもよかったかも。タイのギシギシした歯ごたえが気になった。

Tail22

目の前でいちぢくの葉から出されるメイン料理。

Tail23

フォアグラです。
いちぢくのコンポートを一緒に。

Tail24

絶妙な焼き加減。

Tail25

もちろん、いままでで最高のフォアグラ。
口飽きさせないのに、まったりとした芳香がある。ほんとうにとろける。

Tail26

いちぢくにはシナモンが刺してあった。味や香りを強く感じるほどではないアクセント。
フォアグラには、やはりいちぢくが最もよく合うと思う。これぐらい重くないと負ける。

Tail27

羊のチーズをケーキ状にしたもの。

Tail28

下に振りまかれたのはトウガラシ。
羊チーズならではの臭い、甘味と塩分が上手く組み合わされたケーキと、さくらんぼのジャムのさわやかさ、トウガラシのほんのりとした辛さと複雑な構造が成功している。

Tail29

上にはパルミジャーノをパリっと焼いたもの。
カリカリしたものを加えるあたりも抜かりなし。

Tail30

デザートは1度に運ばれてくる。

Tail31

チョコレートだけのミルフィーユ。
やはりフランスのチョコレート菓子はきっちりと濃くてよい。

Tail32

ミラベルのコンポート。きんかんのような感じ。

Tail33

白ワインのソルベを添えて。

Tail34

ソルベをコンポートに入れて食べる。
蓋のパイがまた旨い。上質なバターがふんだんに使われて、中に浸して食べるとうっとり。

Tail35

プチフールは普通。
コーヒーも普通。

とにかく、料理、サービス、ワイン、店内のしつらえ、全てが完璧で長年三ツ星を維持してきたのがよくわかる。ブレがないところが、おやじ達が常連になる理由だろう。
前回のムーリスと比べると、あそこが二ツ星でここが三ツ星なのはさもありなんというところ。
個人的には、どこか笑っちゃうような面白さがあって欲しかったかなという気もする。
そして、ワインはやはり素晴らしい。

総額はチップ入れて333ユーロ(成田の換金レート:1ユーロ=153.87円)。
12:30に入って、15:30に終了。

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