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2007年4月23日 (月)

ラ・ボスケッタ

白金台のLA BOSCHETTAは元キオラのシェフの店とか。
1階にあるガラス食器屋の器を使っている。

店内はたいへんシックでデート向き。
バブルを謳歌したであろう大人な白金らしい客層。
正直、こういう雰囲気ってあまり興味がないのだけど。

メニューはコースのみ。
パスタとお肉料理を3種類ぐらいから選ぶ7,500円(7,800円?)、10,000円と、シェフが自由に創造する15,000円の3種類。

7,500円をお願いする。

Boschetta0704211

シャンパン(発泡性ワイン?)を飲みながら、まずはプロシュートと黒オリーブ。
このプロシュートがたいへん珍しく貴重な豚(チンタセネーゼではない。モーロ・ロマーノか??)で作られたもので、サン・ダニエレのような熟成香があり、塩が控えめで、脂が甘く、ハモン・イベリコ・デ・ベジョータのようなナッツの香りもほのかにある。

Boschetta0704212

人参のスプーマ。
泡と言ってもクリーミーで軽いポタージュ風。

Boschetta0704213

フランス産白アスパラのパンナコッタ。
上にのせたキャビアが不要。生臭いだけ。
このパンナコッタ自体はアスパラの香りがしっかりとしてよく出来ているのだが、少し塩が強すぎた。コンソメが添えてあるので、それと合わさるとどうにも塩辛い。

ワインの種類は多くないながら、ボルク・ドドンなんかもある。
ラ・ビアンカーラの白ワイン、サッサイア(酸化防止剤入り)をボトルでいただく。

Boschetta0704214

パンは2種類。
1つはブランド小麦で作られている。

Boschetta0704215

本日の魚介のサラダ、すだちの香り。
この日、一番印象に残った一皿。

Boschetta0704217

直前まで生きていたという海老がとろりととろける。
でもこの皿で特出すべきは表面を炙って臭みを消した半生イチガレイ。コリっとした食感、すだちと合わさった炙り香の素晴らしさ。

徳島産のフルーツトマトがすさまじく甘い。

Boschetta0704219

沖縄産乳飲み子豚のコラーゲンたっぷりパテ。
長期熟成のパルミジャーノとオクラが添えられ、バルサミコソース。

Boschetta07042110

選んだパスタはイカスミのリングイネ、旬の白魚と菜の花のオイルソース。
ソースのニンニクが強すぎ、白魚やイカスミの香りが押さえつけられていた。
菜の花はシーズン終盤だけあって、主張するほどの味や香りがない。

Boschetta07042111

友達はホタルイカの冷製ジェノベーゼ。
徳島のフルーツトマトがたっぷりと添えられているのだが、トマトかホタルイカかどちらか1つにした方がまとまったのではないかと。
ジェノベーゼ部分のハーブはなんだったのだろう?シソのような香り。

ここはパスタがイマイチだった。

Boschetta07042112

魚料理はアイナメのポワレ、オーブン焼きにした玉葱のピュレ。
皮目がカリッカリに焼かれて旨い。
魚料理は日本人シェフに限る。

Boschetta07042113

口直しはマロウのソルベ。
これにシャンパンをかけるとピンク色に変わる。

Boschetta07042114

ボトルが空いてしまったので、3種あるグラスの赤ワインからトリンケーロを選ぶ。

Boschetta07042115

友達はキャンティで、ポデーレ・イル・パラッツィーノのラ・ピアーヴェ。
でも、トリンケーロの酸味が強くて好みでなかったため、友達にわがままを言って交換してもらいました。

Boschetta07042116

オーストラリア産仔羊の炭火焼。

Boschetta07042117

友達はイベリコ豚のロースト。

どちらも焼加減が完璧でもっちり。

もう一つあった肉料理は山形牛サーロインのビステッカ。
全ての肉料理が焼肉というのはいかがなものか。イタリアンだとそういうことが多いのだけど、もう少しバリエーションを持たせて欲しい。

Boschetta07042118

デザートはセミフレッドを詰めたチョコレートのコルネット。パッションフルーツのソースと金柑のコンポートを添えて。

コルネットというから、あのクロワッサン的パンかと思ったら、薄いチョコレートの筒にセミフレッドが入ったものだった。
シチリア的にパンにアイス(セミフレッドだけど)を挟んだものかと期待し、これを機会にチャレンジしたかったのに。

Boschetta07042119

こちらは赤青2色のリンゴのタルト、ヴァニラアイス添え。

Boschetta07042120

プチフールは階段状の器に乗ってきました。

いくら満腹と言っているとはいえ、2人いるのに1つずつしか持ってこないって、みみっちい。
別腹で全種類試してみたいのだが、分けるのが面倒くさかったのだ。

Boschetta07042121

コーヒーは口の広いカップに入れてはいけませぬ。

こだわった素材には感心するのだが、こういった料理を食べたいなら、フランス料理屋に行くだろうな。
飲み物を全て入れて、1人14,000円弱。
今はまだオープンして間もないから、料理もサービスも馴染んでいないのかもしれない。あと3ヶ月ぐらいすると良くなってくるのかも。

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