セーノ SENO
日本初のモッツァレラサラダバーだという赤坂のセーノ。
コンセプトが「モッツァレラチーズとBIOワイン」と聞いたら気になるわけです。
赤絨毯の螺旋階段を下りた店内は、この前の店がしのばれるゴージャスな赤坂っぽい内装。カウンター上に設置されたガラスケースには有機栽培の野菜が並んでいる。
でも、メニューを見てがっくり。
グラスのワインが赤・白ともに1、2種類しかない。どれも1,000円以下で高くはないが、面白みに欠けるメンツ。
「100種類以上のBIOワインが揃う」といっても、それはボトルだけのことだったのね。
気を取り直してオススメされたカプレーゼを頼む。
これは、私が現地の本当に美味しいモッツァレラをしこたま食べてきたばかりだからなのかもしれないが、肝心のモッツァレラが売りにするほどのクオリティーではなかった。
一応、水牛の乳らしい香りはするのだが、なにせ日にちが経ってしまったようで、本来あるべき弾むような張りがなく、ダラっとしていて全くしまりがない。
もともと、モッツァレラは新鮮さが命のチーズで、出来てすぐは弾力がありすぎだが、生で食べるなら、朝作られたものをその日の夕食でいただくのが最も適しているという。
ピッツァなど火を通す料理に使うには、2日ぐらい経ったところが丁度良い。
そんなチーズだから、日本で感動できるものに出会うなんてことは求めていないのだが、セーノはモッツァレラ輸入業者が経営していると何かで読んで、ちょっと期待してしまっていたのだ。
でも、ランテルナマジカで出来立てを輸入してすぐの時しか食べられないモッツァレラのほうが満足できると思う。
もっと言えば、最近は北海道などでもモッツァレラを作るところがあるし、そういう意欲ある生産者のものを国内ならではの迅速さで食べさせてほしいなあ。
ライスコロッケも頼んだが、いわゆるバーの料理であった。
サービス的にも居心地が悪く、2度目はない。
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