ペニンシュラ
公にオープン当日、宿泊する友達に便乗して、探検とお食事をさせていただいた。
宿泊フロアにはエレベーターで鍵(カードキーではなくメタルの)を差し込まないと止まらないようになっている。
しっかりと重厚で贅沢なつくりのお部屋は広くて快適。
部屋の電話は通常のもののほかに携帯電話があり、部屋にかかってくる電話を外(ホテル内のみ?)でも受けられる。ビジネスで利用する人に重宝されそう。
部屋から出なくても新聞などを受け取ったり、ランドリーを出したりすることができる鍵つき郵便箱的なものがクローゼット(ウォークインで寝られるほどに広い)に設置されていたり。色々な工夫が楽しい。
ワインやシャンパンにはペニンシュラの名前入り。
ウェルカムチョコレートやマカロンもあったり。
これらは地下のデリで買えるが、今のところ長蛇の列。
シャンプーなどはワインで有名なモンダヴィ系のもので、日本ではここのみ。
葡萄の成分が入っていて、友達は気に入っていた。
お食事は2階の中華「ヘイフンテラス」で。
比較的カジュアルな内装。
やはり全てが名前入り。
「サイトで写真を公開されると、それを見て同じものが食べたいというお客様がいらっしゃるが、メニューをたびたび変えるので対応できず、トラブルとなることがある。なので、料理だけの写真はお断りしています。お客様とご一緒でのみお願いします」
とのこと。
食べたのは、
前菜盛り合わせ(リンゴソースをかけた鴨の焼き物、クラゲ、叉焼、牛すね肉の冷菜、ピーマンのピクルス的なもの、ピータン)
ふかひれの姿煮込み
キヌガサ茸と蟹入りふかひれスープ
本格釜焼き北京ダック(1羽単位でのオーダーで、身は細切れにして野菜と一緒に炒められ、レタスにのって出てくる)
ハタと金華ハム、椎茸の重ね蒸し
牛肉のXO醤炒め
季節の野菜の炒め
牛挽肉入り炒飯
坦々麺
デザート(マンゴープリン、グレープフルーツとタピオカ入りマンゴースープ、胡麻あん入り白玉団子の入った温かいココナッツスープ)
出汁、焼き、バランスなど、全体として粗く、よく言えば現地っぽい。
外国で食べる中華料理という印象だった。
ホテル自体、外国人客がメインになることが予想されるので、それはそれでよいのかもしれない。ただ、個人的にはもう少しきめ細かい料理が好きで、ここでもう一度食べたいと思えるものに出会えなかった。
北京ダックは皮を厚く切りすぎでは? それに端まで取るから硬いところが付いていたし。巻いてはくれず、餅に葱と共にのせてくれ、上からタレをかけてくれるのだが、巻くと皮がはみ出して食べにくかった。
その分、皮がたくさん取れて食べ応えがあったが、ホテル内の中華なら、もう少し洗練されているのを期待していた。
まあ、そもそもオープン初日の店と、すでに何年も経って名声を確立している店たちを比べるのは公正ではない。落ち着いたころに再度来てみたいなと。
サービスは、やはり何をとっても出てくるのに大変時間がかかる。
スープなど、もともとのポーションが一人分の小さいものでも、分けて食べると言っているのなら、目の前で二つに盛り直して出してくれてもよいのではないかと。自分で取り分けなきゃいけないのはあまり好みではないので。
これも初日ゆえ、予想していたこと。
ただ、不快にさせられるようなことはなかったし、それぞれの対応は好感が持てた。
24階のバーやレストランは1階からの直通エレベーターのみで上がれる。
クリュッグルームなどの豪華な貸切りスペースも含め、下とは全く違ったクラブっぽい作りで、プラザ・アテネなど、海外の格式あるクラシックなホテルのオシャレバーを思わせる。
プールは大きい窓が気持ちよさそうだったし、ハーブの香りが充満したスパもこのホテルらしい高級感。
宿泊した友達(各国ペニンシュラにたびたび宿泊)は初日にもかかわらず、スムーズできちんとした対応がされていたことに驚いていた。
アフタヌーンティーに行列ができていたが、宿泊客には優先的に席を確保。
六本木の某ホテルがオープン初日にチェックイン待ち1時間以上、しかも立ったまま客を待たせ、謝りの言葉もなかったという話を聞いていたので、今回のペニンシュラのきっちりとゲストを満足させる内容にはちょっと感動。
ルームサービスの朝食もイマイチとの報告あり。ロビーのカフェは(アフタヌーンティーも)よいとのこと。
(この部分を読んだ友達から訂正いただきました。「ルームサービスの朝食もザ・ロビーの朝食もイマイチ。フレンチトーストは半焼きすぎで、ワッフルは冷たかったです。お味は美味しいので、時間が経てば、連携がよくなって、温かいものはあたたかくなるでしょう。ザ・ロビーのアフタヌーンティーはよいし、夕食の後のお茶やお酒も、夜中の1時までなので楽しめます。サービスの人もよかったです」と)
いまのところ、食事を目的として行くのではなく、泊まって箱として楽しむのが良さそうだった。
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