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フカヒレの姿煮を食べたいという人がいて、休日のお昼に富麗華へ。
自分はフカヒレに興味がないから、上海蟹でもいただこうかと。
店の作りやサービス的に落ち着くし、味が安定していて、人を連れて行くのにも安心。龍天門も考えたが、週末の昼はけっこう混んでいるから避けた。
富麗華も満席だったけど。
昼の北京ダックコースにフカヒレと上海蟹(オス、1人1杯)を追加。
まずはサクサク皮の豚、叉焼、肉厚くらげ、きゅうりをアミとあえたもの。
ニラの餃子、イカの餃子、ホロリとしたパイの中は甘い玉葱。
追加したフカヒレの姿煮。
6千円台と9千円台があって、これは安い方。
上海蟹と板春雨のスープ。
平たい幅広な春雨があるとは知らなかった。
黒酢の効いたスープなのに、上海蟹の味ががっつりと感じられる。強いなあ。
北京ダック。
追加の上海蟹(オス)。
前回よりも濃厚な気がする。
ホタテ貝の甘辛炒め。
さっくりと揚げてから炒めたもの。
軽く干した大根と空心菜の炒め。
さっぱりとした塩味が欲しかったところ。コースの流れがよい。
松の実のせ、中国醤油チャーハン。
真っ黒のチャーハンの旨味は細かく刻まれた中国ハムから。
富麗華のこのチャーハンは有名で、新宿伊勢丹のコーナーでも売られていたけど、食べたのは初めて。
これは旨いね。
今までこの店で食べたチャーハンの中で一番かも。
ピューレのような濃い舌触り、マンゴーの角切りも入り、ミルクなどは入らないマンゴープリン。
これまた美味。
焼肉は突然に思い立って食べたくなったり、友達と会って、食事どうするかねえ > なんとなく焼肉、というのが多い。
そんな急な場合でもたいがい入れるのが、西麻布の東海亭。
換気もしっかりされているし、きれいな店だから、会合でも使える。
ここは「特選」などが付かない普通の肉が旨いので、案外お得にあがる。
美味しい肉を食べたいといって選ぶ店ではないが、ちゃんと満足できる肉を当日予約、そこそこの値段で食べられるというのでたびたび利用。
この日のモナリザ丸の内店は年配の男性客が満載。
おじさま15人くらいの食事会も。近くで何かあったのでしょうか?
ちょっと前のことで、中身を忘れたプチなシュー。
確かリエットとか、肉系。
上の白いのはオレンジの泡。
下に人参のムース。中には人参自体もはいっている。
お皿は透明なものを2枚重ねて、間に紅葉した葉を入れて。
そば粉のブリニと秋サーモンのマリネ、キャビア添え。
友達が食べた手長海老のクルスティアン、野菜のマリネソースで。
ベトナムのネムのような揚げてパリパリの皮の中に、全体にかろうじて火が通っているトロリとした手長海老がいる。
この店はこういう微妙な火入れが本当に上手い。
セップ茸のスープとホタテ貝のロースト。
スープの中にホタテ貝、上にもセップソテー。
グラス白ワインをいただいたのだけど、これはちょっと酸味がありすぎて、セップのスープにはイマイチだった。
シャラン産鴨胸肉のロースト、エピス風味、蜂蜜風味ソース。
この色。暗くて写真が汚いのが残念。
鴨と甘辛ソースは確実で完璧な組み合わせ。
ピノ・ノワールをボトルで。
チーズ(なんだったっけねえ)。
これは初めて見た。食後酒のワゴン。
梅酒とは珍しい。
梅をブランデーに漬け込んだものだそう。
デザートは柿の上に黒胡椒のアイス。
やっぱり旨い。直球フレンチ。
念願の再訪、代々木上原のスペインバー、ウェルファンカフェ。
シェリーの種類がやたらに多く、ポルトも豊富。
カウンター中心の店内は瓶でいっぱい。
食べ放題のオイル漬けオリーブ。
シンプルなのと、ニンニク入りと。
オリーブを取ったときに皿についたオイルを舐め取ったパンが、また旨い。
着いたばかりでのどが渇いている。
軽やかなさっぱりしたフィノをお願いし、出てきたのはペドロ・ドメックのラ・イナ。
シェリーは全くの門外漢で、お店の人にまかせっきり。
グラスで色々と出してもらったが、味の違いを表現するのも難しい。
ご一緒した友人は詳しいので、その人に習ってテイスティング気分を味わう。
精通したお店の人と色々お話して、シェリーのお勉強をさせていただきたかったのだが、この日は盛況でそうもいかず。残念。
ヴァルデスピノのマンサニーリャ、デリシオーサは青りんごのよう。
ソパ・デ・アホ。
出汁がよく取ってありニンニクが香ばしい。寒い季節にはもってこい。
なぜかブラッスリー・ベック(仲がよく、パンも焼いてもらっているそう)の皿にのった、海老のガーリックオイル炒め。
細かく刻まれたガーリックとたっぷりのオイルをパンに浸して食べる。
同じくマンサニーリャ。
イホス・デ・ライネラ・ペレス・マリンのラ・ギータ。
エミリオ・ルスタウのフィノ、ハラナ。
プロヴォローネのソテー。
ハモン・イベリコ・ベリョータ。
ちょっと濃いものをとお願いして、辛口でアルコール度も高めという、レイ・フェルナンド・デ・カスティーリャのアモンティリャード。
こちらは甘めのアモンティリャード。
マルケス・デル・レアル・テソロのデル・プリンシペ。
この日、スペインから帰国したばかりのお店の人が作ったパエリャ。
さすがに勢いが現地っぽい。
1人1人前ずつたっぷりといただく。
アルデンテぎみの米1粒1粒に、濃い味が染み込んでいて、旨い。
べちゃっとせず、しっとりパラリとパエリャを作るのはかなり難しいと思うのだが、どうやってこんなに上手に作るのか?
魚介のパエリャなので、さっぱりした微発砲のワインをいただく。
ポルトガルのヴィニャ・ヴェルデ。
おこげもあるよ。
最後は自家製サングリア。
ここのはジンが入っていて、アルコールが強いからデザート兼食後酒になる。
浮いているのはジンが染み込んだリンゴ。これだけ食べても酔う。
2人で16,700円くらい。腹いっぱいで好きに飲んだ。
またしても私の電車の都合でそそくさと終了となったが、時間があれば、こっくりと黒いペドロ・ヒメネスもいきたかった。
どこかで食べた後に一杯やりにくる人たちがほとんどで、遅い時間ほど混む。
近くに住んでいたら、そういう使い方ができるのに。
六本木の住宅街にまぎれてあるジビエの穴倉、ラ・シャッス。
シェフのブログをチェックして、猟の成果を確認してから訪問。
蝋燭型の電気ではなく、本当の蝋燭の明かりで薄暗い店内には…
こんな子や
こんなのがそこかしこに。
生々しい皮なんかも壁にかけられていて、猟師の山小屋レストランの風情。
外れとはいえ、六本木によくもまあこんな店を作ったものだ。
かなり凝っている。
以下、真っ暗写真。
前菜。
手書きのメニューはどれも魅力的で、結局、盛り合わせていただいた。
昨年シェフが下田で仕留めた仔イノシシの生ハムや、同じく昨年シェフが北海道で仕留めた蝦夷鹿の生ハム、ボーフォールシャレアルパージュチーズのアンサンブル、アジャン産プラムの赤ワイン漬け、函館で仕留めたオオガモ(メス)のバロティーヌも。
自家製パンやエシレバターは別料金。
下の料理は2つに分けてもらったところ。
御殿場で仕留めた野ウサギ背肉のロースト(4,200円)。
トランペットやジロールなどのキノコと。
野ウサギをローストでいただいたのは初めてだったのだけど、赤身であるのにびっくり。
まるでヨーロッパの牛肉の赤身のよう。
ブロイラーウサギは鶏肉のような白身なのに、こんなにも違うのか。
香りは脂臭さよりもスパイシーさが勝り、飲み込む寸前まで旨い。
茸たちとの組み合わせで、山の中にいるのかと錯覚する。
野ウサギのブイヨンをデミタスでサービス。
個人的な感想は「すっぽんと似ている」。
鋭角で濃厚な旨味なのに、脂の重さがない。
ワインはグラスで。
こちらは赤。
真っ黒な塊は、鳥取産仔イノシシバラ肉の3種ビネガー煮込み。
すんなりとフォークで切れるほど柔らかく煮込まれたイノシシは、それでも味を奪われておらず、肉自体の味も楽しめる。バルサミコなど熟成された酢のソース。
と、ここで、「足りない」と思い、メインを追加。
だって、ジビエは脂があっさりしているので、胃をべったりと重くすることがないんだもの。
レントゲンのような写真は、御殿場のそば畑で仕留めた山葡萄のロースト、山葡萄のソース。
左上は頭のかち割りで、脳みそをいただく。
右は色々な内臓のコロッケだけど、こちらより、むしろ肉のほうがクセがある。
山葡萄もシェフが摘んできたものだそう。
今年は秋が暖かく、ジビエの脂のノリは遅いとのこと。
鳩も、あと半月くらいすると、よりそばの実をたくさん食べて、美味しくなると。
シェフは電話の予約の時は愛想がなく感じたが、実際に会って聞くと色々と教えてくれ、親切。
狩りをする人ならではの情報が面白い。
北海道、千両梨のコンポート、黒糖アイス添え。
友達はクレームブリュレ、バニラアイス添え。
グラスワイン5、6杯とお茶を含め、2人で34,000円。
グラスだと種類を選べないのが残念だった。
こだわりがひしひしと伝わってきて、ジビエ好きなら相当盛り上がる。
脂がのった頃にまた来たいものだ。
去年飲んで美味しかったフレデリック・コサールのをたまたま見つけた。
ボジョレー・ヴィラージュのヌーヴォー。
今年のはちょっと水っぽい。
スペインのホセ・パラシオス、ペタロス・デル・ビエルソ 2005。
コート・デュ・ローヌ、エステザルグのレ・ゼール 2004。
ロベール・シュルグのブルゴーニュ・ピノ・ノワール 2005。
ル・クルーゼの料理本の一つに載っていた豚のポットローストが簡単で旨い。
特に冬にヘビロテ。
すえとみですっぽんの後、あまりに盛り上がりすぎ、洋な一杯と甘モノも欲しいなあと近くのラトリエへ。
閉店間際に迷惑な客でしたね。
まずはシャンパンをいただき、その後、チーズとワインを合わせて、4人だから4種ずつ。
以下、右から…
ポルト。
フォンセカ・ギマラエンスのLate Bottled Vintage 2000。
モレ・サン・ドニ、ジョルジュ・リニエのクロ・サン・ドニ 2004。
お香のようなスモーキーさ。
イタリアの白。
イエルマンのピノ・クリージョ。
ボトルがかわいい。
ラングドックのシャトー・マリス。
同じ並びで合わせるチーズ。
右から、ブルー、エポワス、コンテ、モンドール。
エポワスが秀逸。丸ごと欲しい。
熟成長めのコンテも深い。
こちらのチーズトレー、種類が少ないと言ったら、「その分、状態は本当に良いんです」と。
確かに。
デザートはスフレにピスタチオのアイス。
熱々の真ん中をくり抜き、アイスをいれ、くり抜いた部分でフタをしてとろけたところを一緒にいただくそうな。
この日のスフレの焼き加減は完璧。
フロマージュ・ブランとベリー。
詩的に美しい。
カリカリしたものが加わると、全体が引き締まる。
前回いただいた栗の一品も。
私の電車の時間のため、お茶は出来ず、さらにシャンパンに戻ったところであわただしく解散。
失礼いたしました。
すえとみの特別コース。すっぽんづくし。
これはいただかねばなるまい。
生姜のあんを上にはったすっぽん出汁茶碗蒸し。
すっぽんの味の主張は強く、身が入らなくても存在がわかる。
秋ですね。
舞茸と何か(忘れた)の白和え。
ナマコ酢。柔らかいナマコ。
ぎんなん、むかご、甘い胡桃、カゴは昆布でパリパリと食べられる。
奥は牡蠣、手前はカラスミ。
内臓もろもろ。
小腸、レバー、ハツと卵。
レバーは鶏よりもあっさり。
卵は全て黄身な感じ。
すっぽんの身を焼いている。
炭火でこんがりと焼かれたすっぽん。
鍋や揚げたのは食べたことがあるが、焼いたのは初めて。
これが目からうろこがボロボロ落ちるほどにすっぽんの身自体の旨さを見せ付けてくれた。
「焼き鳥が食べられなくなりますよ」というのは言い得ている。
味は鶏肉に近いが、より濃く、しかし脂のキレはよい。たたみ掛けるようでどこまでも舌に深くしみこむ。
出汁に注目されることが多いすっぽんだが、身もこんなにも旨いのか。
この日のすっぽんにも、すえとみさんの素材マニアぶりが存分に生かされている。
白身の魚だけを食べさせて養殖(すっぽんは養殖のほうがよいらしい)したすっぽんだそうな。
炙られた皮と脂肪。
肉に比べてさらっとはしているが、やはり脂部分なので、塩とライムでいただく。
エンペラと蕪をすっぽんの出汁で煮たもの。柚子の風味。
ぶりんぶりんの脚は炭火で焼いたネギと一緒に。
ぐつぐつと煮立つ鍋からよそられる。
やはり雑炊でしょう。
このスープの黄金の輝き。濃厚さを表す脂の模様。
身体のすみずみまでじんわりと美味さが伝わる。
おなじみ蓮根餅。
ラフランス。
本当にすっぽんを満喫させてもらった。
すっぽんを食べるときは自ずとすっぽんコースになるから、今までも他の店でづくしを食べてきたのだが、ここまで徹頭徹尾食べた気持ちになったのは初めて。
なのに、組み合わせや調理法によって味が微妙に異なり、全ての皿で毎回驚き、うなり、感じ入った。
本日の1皿を挙げるなら、やはり炭火焼。
いつもの倍くらいの金額になるのだが、もうけたとさえ思う。
通常のコースでも毎回感動しているので、値段の分だけ満足できるかが実はちょっと心配だったのだ。「美味しいけど、いつものでいいかな」という感想になるかなと。
でも結局、これに味をしめて、また特別な企画があるときは、必ずいただこうということで同行者全員の意見が一致した。
近くで用事があり、21:30頃、友達と「お腹がすいたねえ」と東京ミッドタウンに来てみた。
特に目的の店があったわけでなく、何かあるでしょうと。
リクエストは「ワインが飲みたい」。
で、1階のナプレに突入。
天井が高く広い店内はちょっとナポリのよくあるピッツェリア風で、白い壁のシンプルな内装。テラス席もある。
ワインは白でヴェルメンティーノ。
サルディーニャのパーラ、クラビリス。
4,800円。
芝海老、ヤリイカ、ズッキーニ、パプリカのフリット。
2,200円。
トマトソース、水牛のモッツァレラ、フレッシュトマト、バジリコのピッツァ。
2,700円。
イタリアの普通の店で食べるよりナポリの正統派に近いと思う。
ただ、小麦が若干香りきっていない気がする。
これは気候的なもので、香りが散らないのか、または小麦粉の違いなのか。
自家製のサルシッチャとポテトのオーブン焼き。
セージとローズマリー。
2,400円。
デザートはババとトルタ・カプレーゼ(ナッツ入りチョコレートケーキ)。
1,200円。
やっぱり、こういう気楽なイタリア料理は、思い立ったそのときに来るのがイイんだよ。
食べたいものを、まさにそのタイミングで食べられると、より旨いと感じる。
この日のミッドタウン店のピッツァは特に美味しく感じたが、それはそんな気分的なものもあるのかもしれない。
2人で15,900円。
夜のナプレのくつろいで旨いものをたらふく食べようという雰囲気が好き。昼のパスタとかピッツァのコースはあんまりだけど。
業界人御用達で知られる日本式イタリア料理の高級店アッピアの2号店、アルタ・アッピア。
場所は西麻布4丁目。Bingoの近くで、元まっくろう。
この日はすっかりご馳走になりました。
1号店よりも明るく、爽やか。
ここといえば、な前菜ワゴン。
あん肝。
右はサザエ、肝とバターのソースで。
これが本日で一番美味しかった。
ちょっとエスカルゴ風でもあり。
貝を食べた後のソースにパンを浸して食べるのが特に美味。
本日の食材がずらりとお目見え。
白舞茸とホウレン草のオイルソーススパゲッティ。
こちらのメインはホウボウ。
仔鹿のグリル。
クセのない味わい。バターを加えた肉汁が、昔ながらのステーキっぽく、どこか懐かしい味。
ここの料理はどれも、イタリアの現地風というよりは、昔、親に連れられて食べた洋食を思い出させる。
年配のお客さんが多いのも納得。
おおっ! このバルサミコ、以前に友達からお土産でもらって、とろりとした柔らかさと風味の重層感が印象深く、また欲しいと思っていたもの。ここで再会するとは。
ワインはアルド・コンテルノのバルベーラ・ダルバ。
デザートワゴン。
栗のミルクレープとチーズケーキ。
自家製リモンチェッロとオレンジチェッロ。
店全体が醸し出す安心感。
京橋にココ・ゴローゾのシェフがオープンしたお店、リストランテ・フィオレンツァ。
行った日にはご本人がいた。
ココ・ゴローゾ、良いという噂を信用する人から聞いていて、行ってみたいなあと思っていたのです。
写真を撮っていないのだけど、料理は店名通り、フィレンツェを中心としたトスカーナの山側を思わせる、ほっこりとした料理で、まさに今の季節に最適だった。煮込みなどの身体にしみる滋味が特に美味しい。
セコンドは肉料理のみ。パスタも重めのもののほうが満足度が高かった。
食後酒色々。
手前のは有名なグラッパの人が絵だけ提供した甘い発泡性ワイン。
手書きではない。
カモミールのリキュールとグラッパを合わせた、まんまカモミールなお酒が面白かった。ラベルもかわいい。
こちらのソムリエさんも素晴らしく、お値段控えめで色々と条件を出しても、それに合うものを3種類ぐらい持ってきてくれる。そして、ちゃんと飲みつけている人の口上。
持ってきたうちでより高いもの、そして予算を超えるものを強力に薦めるという人はままいるが、そんなことはしない良心的なソムリエさんだった。
さらに飲む。
グラッパも色々。
シェフの好みがはっきりしている感じが逆に使いやすい。
「この店だから、こういうものを食べさせてくれるだろうなあ」と口と胃袋が待ちの状態で来ても、裏切られることはなさそうだ。
伊勢丹に行ったら、地下食料品売り場のキッチン・ステージがカノビアーノだった。
植竹シェフが愛想よく呼び込みをしている。
昼の早めの時間だったので、すぐに座れた。
パスタかリゾットに、同じメインが付いてくる2,100円のワンプレートのみ。
レシピがもらえて、使った素材が食料品売り場のどこで購入できるかも書いてある。
オープンキッチン。
もちろん、植竹シェフが自ら料理をするわけではない。
海老と九条ねぎ、京水菜のスパゲッティーニ。
奥は豚スペアリブとキャベツの煮込み。
こちらは真イカと聖護院大根、菊菜のリゾット。
メインは同じ。
パスタもリゾットも、粉末のあさりだしが使われていた。これは便利そう。
量もそれほどでもなく(昼には丁度よいと思うが)、食後の飲み物もないので、2,100円はちょっと割高かも。
シェフのサービス精神には驚いたが、スタッフが「サインをもらった方がよいですよっ」と言うのは意味がわからなかった。本人を目の前に「別にいりません」とも言えず、もらったけど。何に役立つのか?
去年、友達がこの時期に食べていて美味しかった栗のスープ。
後日に頼んだら、レシピが変わっていて、ベーコンが入り、好きな味ではなくなっていた。
聞くところによると、ロブション氏が来て、変えてしまったらしい。
個人的に、ベーコンを味付け的に使われるの、嫌いなんだよね。
友達が食べたのはラトリエの飯塚シェフのレシピの方。
で、また変えられてしまう前に栗のスープを味わいに、六本木ラトリエ。
グラスのシャンパンはブルーノ・パイヤールのマグナムボトル。
前にもいただいた、上の白いのがトマトを漉した汁の泡。
下はパプリカのクリーム。
ハモン・イベリコ。
ワインはグラスで。
次の料理は秋刀魚。合わせるのは難しい。
やってきたのはドメーヌ・ユエのヴーヴレー、ル・オー・リュー。
セックだから、甘め。
秋刀魚をトマトフォンデュと共にタルト仕立てに、生姜とレモンの風味で。
手前1本線はバルサミコソース。
これは1皿を2皿に分けてもらった量。本当はもっと長い。
しっとり感を残して火を通した秋刀魚、ざくざくトマトソース、薄くパリっとしたパイ生地。
トマトの甘さとパイのバターで秋刀魚の臭みが消えて、ワインとぴったり合う。
ほんのり生姜とレモンの酸味。
試しに秋刀魚だけを口に入れてみたら、普通に魚臭。で、ワインともダメ。
組み合わせの威力だ。
さあ、念願の飯塚シェフレシピの栗のなめらかなスープ、フォアグラのソテーと共に、セロリの香りで。
トリュフは香るけどむせ返るほどではない。
上の緑はセロリの葉。
栗のほっこりした甘味にうっとり。
フォアグラも濃すぎず。
やはりこれでしょう。
こちらでたびたび登場する、ルスコ・リアス・バイシャス。
魚系の味に合わせられる甘さと酸で、使えるワイン。
家に置いておこうかと。
野菜をアンチョビのソースで。
メインは鶏。
茸と胸肉をたたいたものを胸肉に付けたもの。
コクと旨味が追加されていた。
レタスの下には3種類の茸が隠れていました。
こちらはカエル。
衣をまとったグルヌイユ、ガーリックピュレとパセリクーリーを添えて。
エスカルゴバターを塗って、衣をつけて揚げてある。
いかにもカリフォルニアらしいピノ・ノワールは鶏に。
マリマー・トーレスの。
カエルにはジョルジュ・リニエのモレ・サン・ドニ。
季節なので、モンドール。
シェーブルも。
Frederic Mabileauとボジョレー・ヴィラージュ。
お口直し。
緑はバジルのソルベ。
デザートも栗で。
手前はアールグレーのアイス、パリパリ(キャラメルっぽくもあり)、下はチョコレートのアイスだったかクリームだったか…。
栗のクリームも一緒に。
奥は栗の飴がけ。
マロングラッセは美味しいのだけど、プレ・カトランの緑飴玉以来のトラウマで飴モノは苦手。
ペドロ・ヒメネスも。
こっくりと黒蜜のような液体をロックで。
旨い。ロックいいね。
お茶菓子も。
安い店ではないが、払った以上に楽しませてもらうので、痛くない。
以前に1階のカフェで軽飯は何度かしていて、印象もよく、ただ、近所に住んでいた友達が引っ越してしまったために足が遠のいていたオ・デリス・ド・本郷。
こちらの美しい写真を見て、2階のレストランにも行ってみたいなあと常々思っていたのでした。
東京西側在住の皆様は、なかなか本郷まで足を運ばないし…。
で、やっと実現。
7,800円の季節のコースをいただくことにする。
シャンパンはシャノワーヌ・プルミエ・クリュ。
樽香、ナッティーでいかにも黒葡萄。
なめらかなキッシュ。
上に乗っているのはチーズの細いパイ。これも焼きたてで美味しい。
百合根、小松菜、ベーコン入り。
カリフラワーとズワイ蟹。
カリフラワーのクリームと蟹のジュレ、蟹の身。ハーブたくさん。
これ、上にちょろりとたらされたカレーオイルが強力すぎて、他の味をぼかしてしまい、もったいない。
カレーオイルがない方が好きだ。
次はフォアグラですからとオススメされたのはドメーヌ・ヴァインバックのゲヴェルツトラミネール。
貴腐ワインのような甘さがフォアグラと好相性。
フランスヴァンデ産フォアグラとほろほろ鶏。
自家製干し葡萄と秋トリュフ添え。
自家製パン・ド・カンパーニュも。
秋トリュフ、香らないなあ。
ポートとマディラの入ったコンソメゼリーとフォアグラが層になっている。
真空調理されたほろほろ鶏が香り高くて、この1皿の主役と勝手に決定。
このナッツの風味はヘーゼルナッツオイルでしょうか?
次の料理に合わせてのオススメはジョセフ・ドルーアン、コート・ドゥ・ボーヌの白。
ちょっとミネラル過ぎたかな。
もう少しド黄色な白のほうが合ったかも。
色とりどりの有機無農薬野菜と手長海老の温製。
貝のクリームソース。
野菜はソテーしたり、揚げたりと違った料理法で、もともとしっかりとした味がするのに、さらに個性を感じさせてくれる。
半生ではなく、ほぼ生な手長海老。
小さい伊勢海老くらいの大きさは静岡県の沖の方でとれたものだそう。
トロリと甘い。
ここでも本当に残念なことに、カレー粉が…。
海老とカレーって、フレンチで定番な組み合わせだと思うのだけど、この手長海老には臭みが全く感じられないので、カレー粉は邪魔かと。
メインはその日の料理から。
フランス産仔鳩の内臓・血・赤ワインソース。
カボチャのピューレ添え。
しまった肉と野生味をダイレクトに感じる。
熊本産猪のコンフィー。
薄切りジャガイモと、各種茸。
カリッカリに焼かれた皮が、たっぷりの脂を美味しく食べさせ、重さを和らげる。
猪自体は臭わない。
メインに合わされたのは、鳩には鳩のマークのボルドー、シャトー・サント・コロンブ。
猪にはジョセフ・ロティーのブルゴーニュ。
どちらもぴったり。
お口直しは北海道のフロマージュブランと天然山葡萄のソース。
デザートは栗のクレープ、メープルシロップアイス、あんぽ柿、チョコソースで。
クレープの中には甘く煮た栗と、栗クリーム、クレーム・ドゥーブル。
お茶菓子はフランボワーズのマカロンと杏のゼリー。
杏のがまんま杏で美味しかった。
ワインはグラスで、1人14,500円くらい。相当お得。
塩がしっかりとした、伝統的なフランス料理。シェフが10年くらい前にフランスで味わった料理をイメージしているそう。
イマドキの軽いフレンチで物足りなく感じたときに、本郷まで来る価値はある。
場所柄、家族利用も多いので、ジビエなどもあまり濃ゆいのは出さないそう。
でも、ここのシェフにはがっつりと臭みのあるジビエを料理してもらいたい。
こだわった素材選びがされていて、話を聞くのも楽しかった。
寒いうちにまた来たい。
尋常じゃなくグルメなご夫婦の主催により、東京銀座資生堂ビルの1室にて、FARO資生堂のお食事会。
これだけ素晴らしいスペースなのに、友人の家に招かれたような居心地のよさを感じさせる。
まずは、三陸産牡蠣のゼリー寄せ、ほのかなスパイスとクレソンのクリーム。
ゼリー、クリーム、牡蠣のみずみずしい組み合わせは、レストランならではの味覚。
まずはアンリオ、NV Blanc souverin pur chardonnay。
ここのパンがまた、美味しくって。
特に手前の丸い、サツマイモのパン。
そのままでも、ソースをつけてもよしで、ばくばく食べてしまう。
フォアグラのコンフィ、ポートワイン風味、ブリオッシュ添え。
フォアグラにはトンマーゾ・ブッソーラのパッシート。
Passito del Veneto Pegna T.B 1997。
爽やかな甘さで、舌にベタっと残る感じがない。
ボリーさんセレクトのフォアグラは吸い付くようにしっとりとなめらか。
これが、この日の裏メインディッシュと言ってもよいかもしれない、資生堂パーラーコロッケ。
個人的にはこの蟹クリームコロッケの旨さにやられました。
これはもう、説明ができるものではない。
ゼラチン満載のコロッケも。
添えられたパセリが揚げてあり、香りがさらに凝縮されていた。
コロッケに合わせられたのが、オペレのNV Opere Brut Rose。
ロゼの発砲性ワインなのだけど、目をつぶって飲んだら、白の薄い緑がかったのかと思うほどひたすら辛い。
ポルチーニ茸のタリオリーニと白トリュフのリゾット。
やはり、トリュフとは白なのです。
まろみのある、でも強烈な芳香。
もちろんアルバ産。
今年は少ないらしく、早めにたっぷりと味合わないとなくなっちゃう恐れありと。
リゾットはイタリアのお米でちゃんとアルデンテ。
白トリュフ様。
ポルチーニにもうっとりですが、やはり白トリュフで恍惚となった後では脇役なのね。
イタリア2大食材に合わせるのは、やはりバローロ。
カブットのBarolo Vigne la Volta 2001。
まけない香り高さ。
メイン登場。
ブレス産プーレロティ、香り豊かなソースと共に。
この会のために、これが3つも用意されていました。
黄味を帯びた脂の濃厚さは鶏の素晴らしさを再確認させてくれる。
甘辛いソース(何だったっけねえ?)が肉を下から盛り上げて、決してでしゃばらないが完璧な仕事をする。これをサツマイモのパンにつけて食べるのがまた、2度目の喜び。
メインに合わせられるワインは変わった容器で。
でた、サッシカイア。
テヌータ・サン・ジュストのSassicaia 1998。
バローロの後でも「うわっ…、旨い!」と言わせる。
デザートはモンテビアンコ、メレンゲのサブレとイチヂクのコンフィ。
デザートには葡萄凝縮な赤ワイン。
プーリアのマンドゥーリア、Primitivo di Manduria Dolce Naturale Il Mandrigale 2004。
プチじゃないデザートが山盛りで。
ティラミス、リンゴのタルト、ガトーショコラ、パンナコッタ、クレームブリュレ。
どれもイタリア料理店では珍しく、単品で販売できるほどに完成度が高い。
特に焦がした上の部分が薄いのにシャリっとし、バニラビーンズがこれでもかと使われたクレームブリュレが印象深かった。
こちらがお茶菓子。
いただいたワインがずらり。
このお食事会の全ては主催のご夫婦の人徳と飽食の賜物。
ぜひまたお願いします。本当に。
だれかが言っていた「ファロはイタリア料理でなく、パスタのあるフランス料理屋」というのはまさにです。
国籍に関係なく旨いものを食べさせてくれる店。熟成された素晴らしいサービスと美味しさは保障されている。この建物自体がお客さんをウキウキさせるしね。
いつまでもあってほしい店。
そうそう。
胃袋がブラックホール化した皆様は、この後、別の味覚を求めて、夜の街へと消えてゆかれました…。
終電を気にしなければいけなかった自分が恨めしい。
お寿司食べたかったなあ。
久しぶりにグットドール系パスタが食べたいなあと思い、西麻布のグットドール・アッキアーノでランチ。
自家製胡麻のフォカッチャ。
これももっちりして、美味しいんだよね。
いつもは、サラダとパスタ(たくさんあるメニューの中から選ぶ)、コーヒーのランチコースにするのだけど、ちょっとがっつり行きたい気分で、3,990円のコースにする。
前菜3種盛り合わせ。
田舎風ミネストローネ、魚介マリネ、自家製レバーパテとピクルス。
盛り合わせというから、冷たいスパニッシュオムレツとか、ブロッコリーを茹でてニンニクで炒めたものとかなんだろうなと期待していなかったのだけど、ちゃんとそれぞれが美味しい。
しっとりとしてレバーの香りも残るパテ、絶妙な甘酸っぱさのピクルス。
ほとんど生の新鮮な魚介のマリネや、オリーブオイルが香るミネストローネ。
パスタは2人でそれぞれに頼んだら、両方を2皿に分けて順々に出してくれた。
これは、北海道産生ウニをたっぷりつかったちょいトマピリ辛スパゲティ(+840円)。
ウニが贅沢に使われてしっかりとウニ味なんだけど、トマトと唐辛子で口飽きさせず、ウニの美味しいところ取り。
お皿に残ったウニソースをふき取る用に出してくれたのは、じゃこのフォカッチャ。
胡麻じゃなんだか合わないからね。気がきいている。
次はホワイトアスパラと活ダコ、からすみのスパゲッティーニ(+315円)。
コリっ、クニャっとしたタコ、フレッシュな歯ごたえを残したアスパラ、からすみのコク。
鯛のアクアパッツァ。
コースのお魚は鯛の別の料理かミラノ風カツレツだったのだけど、2人して鯛を頼んだら、夜用メニューのアクアパッツァにアレンジしてくれた。
あさり、もずく(!!)、黒マテ貝、そして鯛からの出汁は漁師料理のような磯の滋味。
汁もスープのようにいただく。
デザートも3種の盛り合わせで。
カボチャのホクホクした感触そのままのカボチャプリン、ガンジー牛乳のパンナコッタ風にフルーツを合わせたもの、ティラミス。
これまた3種全てが旨い。
お店の人たちも揃って感じがよく、機敏。
追加料金があって、1人4,500円くらいはお得に感じる内容だった。
やっぱりイイ店だなあと。
代々木上原の麦とろが屋やまとみ。
「麦とろねえ…」と思っていたのだけど、お通しの山芋すりおろしを食べて、その密度と粘度に仰天。
どうやら、伊勢芋という種類らしい。
山芋にも色々な種類があるのね。
山芋の磯部揚げ。
シンプルながら、山芋の味がしっかり。
天ぷらは1種類1つという寂しさ。
くんにゃりして、これはイマイチだし、1,200円(だったような)は高い。
鰯つみれ鍋。食べ応えあり。
麦とろご飯。
夜は居酒屋として来ている人と、これだけを食べてサクっと帰るお1人ご飯利用の人と、両方いる。
自家製の肉の煮凝りのようなもの。
すごいコラーゲンだけど、美味しく食べられるのは1切れが限界の濃さ。
ここは、山芋に集中するのがよさそう。
表参道の交差点のちょっと根津美術館寄り、デ・プレのブティックがある向いあたりに新しく出来ていたオシャレ和菓子屋、HIGASHIYA man。
店自体も品良くイマドキ和テイストで素敵。
こういう袋に入れてくれるので、お使い物に良いかと。
表参道といえば、和系土産はいつも小さいたい焼き君だったから、目先が変わってうれしい。
南京時雨というお菓子は1つ200円台。
中は南京あんです。
細長いモナカとか、生姜やゴボウなどの落雁などもあり。
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