ファロ資生堂
尋常じゃなくグルメなご夫婦の主催により、東京銀座資生堂ビルの1室にて、FARO資生堂のお食事会。
これだけ素晴らしいスペースなのに、友人の家に招かれたような居心地のよさを感じさせる。
まずは、三陸産牡蠣のゼリー寄せ、ほのかなスパイスとクレソンのクリーム。
ゼリー、クリーム、牡蠣のみずみずしい組み合わせは、レストランならではの味覚。
まずはアンリオ、NV Blanc souverin pur chardonnay。
ここのパンがまた、美味しくって。
特に手前の丸い、サツマイモのパン。
そのままでも、ソースをつけてもよしで、ばくばく食べてしまう。
フォアグラのコンフィ、ポートワイン風味、ブリオッシュ添え。
フォアグラにはトンマーゾ・ブッソーラのパッシート。
Passito del Veneto Pegna T.B 1997。
爽やかな甘さで、舌にベタっと残る感じがない。
ボリーさんセレクトのフォアグラは吸い付くようにしっとりとなめらか。
これが、この日の裏メインディッシュと言ってもよいかもしれない、資生堂パーラーコロッケ。
個人的にはこの蟹クリームコロッケの旨さにやられました。
これはもう、説明ができるものではない。
ゼラチン満載のコロッケも。
添えられたパセリが揚げてあり、香りがさらに凝縮されていた。
コロッケに合わせられたのが、オペレのNV Opere Brut Rose。
ロゼの発砲性ワインなのだけど、目をつぶって飲んだら、白の薄い緑がかったのかと思うほどひたすら辛い。
ポルチーニ茸のタリオリーニと白トリュフのリゾット。
やはり、トリュフとは白なのです。
まろみのある、でも強烈な芳香。
もちろんアルバ産。
今年は少ないらしく、早めにたっぷりと味合わないとなくなっちゃう恐れありと。
リゾットはイタリアのお米でちゃんとアルデンテ。
白トリュフ様。
ポルチーニにもうっとりですが、やはり白トリュフで恍惚となった後では脇役なのね。
イタリア2大食材に合わせるのは、やはりバローロ。
カブットのBarolo Vigne la Volta 2001。
まけない香り高さ。
メイン登場。
ブレス産プーレロティ、香り豊かなソースと共に。
この会のために、これが3つも用意されていました。
黄味を帯びた脂の濃厚さは鶏の素晴らしさを再確認させてくれる。
甘辛いソース(何だったっけねえ?)が肉を下から盛り上げて、決してでしゃばらないが完璧な仕事をする。これをサツマイモのパンにつけて食べるのがまた、2度目の喜び。
メインに合わせられるワインは変わった容器で。
でた、サッシカイア。
テヌータ・サン・ジュストのSassicaia 1998。
バローロの後でも「うわっ…、旨い!」と言わせる。
デザートはモンテビアンコ、メレンゲのサブレとイチヂクのコンフィ。
デザートには葡萄凝縮な赤ワイン。
プーリアのマンドゥーリア、Primitivo di Manduria Dolce Naturale Il Mandrigale 2004。
プチじゃないデザートが山盛りで。
ティラミス、リンゴのタルト、ガトーショコラ、パンナコッタ、クレームブリュレ。
どれもイタリア料理店では珍しく、単品で販売できるほどに完成度が高い。
特に焦がした上の部分が薄いのにシャリっとし、バニラビーンズがこれでもかと使われたクレームブリュレが印象深かった。
こちらがお茶菓子。
いただいたワインがずらり。
このお食事会の全ては主催のご夫婦の人徳と飽食の賜物。
ぜひまたお願いします。本当に。
だれかが言っていた「ファロはイタリア料理でなく、パスタのあるフランス料理屋」というのはまさにです。
国籍に関係なく旨いものを食べさせてくれる店。熟成された素晴らしいサービスと美味しさは保障されている。この建物自体がお客さんをウキウキさせるしね。
いつまでもあってほしい店。
そうそう。
胃袋がブラックホール化した皆様は、この後、別の味覚を求めて、夜の街へと消えてゆかれました…。
終電を気にしなければいけなかった自分が恨めしい。
お寿司食べたかったなあ。
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