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2007年12月29日 (土)

オ・デリス・ド・本郷でお食事会

以前よりサイトを拝見しつつ、よだれをダラダラとたらしていたお食事会に参加させていただいた。

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料理も合わせるワインも事前に金額を設定し、アレンジをお願いをしていらっしゃるとのこと。

題して、冬のトリュフコース。

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まずはアンドレ・クルエのシルバー・ブリュット。
ピノ・ノワール100%らしいロゼっぽさも含まれていて、重さのある料理に合うシャンパン。

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まずは、トリュフと一緒に入れて置いた卵とトリュフ、トリュフオイルのかきたまご。
卵臭くなく、トリュフの香も十二分に。

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天然ホタテのカルパッチョと真狩村のポロ葱、トリュフ風味のドレッシング。

ホタテがトリュフにまけない甘さ。
すくった匙を口の前に持ってきてから口に入れる瞬間までトリュフ、続いてバルサミコを使ったドレッシングの控え目な酸味、さらにホタテの甘味…と折り重なる味の計算が巧。
ところどころでセロリの葉がリフレッシュさせる。

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白ワインはアルベール・グリヴォーのムルソー・ペリエール 2001。
最初の一口が最上。その後に降下、料理をあわせると少し持ち直す。
コクがあり、素晴らしいワインだが、あまり古いものは厳しいかもしれない。

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ポルト酒風味の鮟肝フランにトリュフ風味の百合根のピューレ、手長海老のスープカプチーノ仕立て。

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必ず、全てを一緒に食べなければいけない一皿。
実は、地味そうに見えてちゃんと百合根のもっちりした歯ごたえを感じさせるピューレが調和を取るのに不可欠なのだ。
ポルト酒のお陰か、鮟肝のフラン自体もワインに合う旨さなのだが、幾分濃ゆい。これだけでは二口目から食傷の恐れあり。それを百合根ピューレが中和し、滋味を増す。
海老自体の味わい、火入れは完璧だが、アンコウに負ける。
百合根のピューレがあるうちは本当に素晴らしい一皿だったが、なくなってからは悲しかった。4切れくらい入っていた海老を少なくし、ピューレをより多めにしていただきたい。
百合根の上に添えられたラビオリの皮的なものも食感的によかったので、百合根ピューレ入りラビオリと海老の量を入れ替えてはいかがかと。

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鮟鱇のロースト、イタリア産黒米、赤米と鮟鱇の色々な部位のリゾット、ゴボウとトリュフのソースで。

思ったよりもあっさりしたゼラチン度。これは鮟鱇自体の具合による様子。
他に比べて印象が薄い一皿だったが、こってりとしたものが並ぶ中、これくらい軽いものが必要だったかもしれない。
上にのっているのはゴボウチップス。

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赤はルイ・ラトゥールのシャトー・コルトン・グランセー(年を未確認)。
肉料理にぴったりに違いないタンニン。

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フランス、ヴィエンヌ県サンソバン村のパトリス・グレミオン氏のピジョン。
胸肉のローストと、腿肉のコンフィー、トリュフ、フォアグラのパイ包み焼き、トリュフのクーリーソースで。

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普段は使えない高いグレードの鳩様とのこと。
さすがにこのピジョン自体の芳しさには目を見張る。
脂は軽いが味が濃く、独特の内臓的風味はしっかり。
トリュフソースもスパイシーに仕上げてあり、合う。

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このパイ生地が旨い。バターの良さと贅沢な使いっぷりがうかがえる。
香り高い茸を入れても素晴らしいだろう。

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別皿のサラダにもトリュフ。

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洋梨と花梨、金柑のコンポート、ゆずレモンシャーベットをみかんの泡で覆って。

この金柑のコンポートと上のパイ生地で、このときのタイユヴァンのミラベルのパイ蓋コンポート的なものを作っていただきたい。

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シェフから1杯ずつプレゼントが。
ドメーヌ・ピエール・ガイヤールのコンドリュー 2006。
ナッティだがキレがあり、べたりとしない。

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メインのデザートはシェフが目の前で仕上げ。
早く食べなきゃいけないからね。

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イチゴの入った温かいチョコレート、トリュフのアイスと一緒に。
トリュフは西洋松露の方で、チョコレートのタイプではないです。念のため。

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このトリュフアイス、冷たいのに、トリュフの芳香がきっちり。
トリュフとチョコレートの香りのトーンが同じなことに気づいた。
ゆえに、調和しながら引き立て合う。
トリュフがチョコレートにそのまま入っているだけでは感じられないように思う。
アイスという媒介があるからこその組み合わせの妙。
苺の酸味が嫌味にならず、フレッシュな甘さが口をすすぐ。

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ここのマカロンはこの大きさでも中がしっとり。
この焼き加減のものはなかなかお目にかかれない。最後までお腹に隙間を作っておく必要があるプチフール。
ラズベリーとレモンだが、特にレモンが秀逸。
杏ジェリーも旨い。

いやー、めくるめく食事会でした。
普段は場所柄、受け入れられやすいメニューが並んでいるのに、場を与えられた時に発揮できるような勉強を怠らないシェフに脱帽。
料理をする側と食べる側のコラボレーションが成り立っている。

もちろん、この日の内容は特別なもので、主催の方によるものなのだが、普段の料理もわざわざ食べに来る価値がある。
ご一緒したい人はたくさんいるのだ。東中野がアリなら、本郷だってよいのでは ?

今年はここ、本郷のオ・デリス・ド・本郷、東中野のサル・キッチン、代々木公園のボヌールなど、ちょっと外れた場所にある、それゆえにお得感のある、しかし料理の内容は都内中心部でも十分に通用するレストランとたくさん出会えた。
ご紹介・ご一緒していただいた皆様に心からの御礼を…。

2007年12月26日 (水)

古宮 コグン

帰る日の昼食はミョンドンの古宮。

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やはり色々なおかずが出てくる。

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具たくさんでごま油の香り豊かなチャプチェ。

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海鮮チヂミはふんわり柔らか。
個人的にはカリっとしたのの方が好み。

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全州ビビンバにのったカラフルな具はそれぞれに味付けされている。
器も温かいのがうれしい。

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贅沢な一皿だ。

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石焼きのビビンバも。
石の熱し方が尋常でなく、おこげが大量に出来る。

全部で44,000ウォン。

ここのコチジャンも旨い。

東京にも韓国料理屋はたくさんあるし、好きでよく行くが、やはりソウルに来て食べると時限が違うものだと実感する。単純そうに見えるビビンバや煮込みさえすればよいようなサンゲタンの味わいの深さには認識を新たにした。

時差がないのも快適だし、国内の便の少ないところに行くよりは航空券が安い。円安により物価が安いとは思わないが、リピートする人の気持ちがよくわかった。

薬泉 ヤッチョン

帰る日の朝食はミョンドンの薬泉でお粥。

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これは韓国味噌と野菜のお粥。
やはりキムチたちが付いてくる。

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蛤のお粥などもいただいたが、どれも出汁を濃く取っているので、水っぽくない。

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松の実の粥はピューレ状でほの甘い。

Cake

ホテルのカフェ、ザ・ライブラリーでニューヨークチーズケーキと緑茶ケーキ。
どちらも値段(10,000ウォンぐらい)の割りにちょっと安っぽい。
チーズケーキはこってりしていて普通に美味しいが、緑茶の方は香りも甘さもぼけぼけ。

Reimen

空港のフードコートで搭乗直前に最後の韓国飯。
冷麺やクッパなど、街で食べられなかったものを。
どれも美味しくて、やっぱ本場は違うもんだなあという気持ちを強める。

宮宴 クンヨン

宮廷料理というのも食べてみたいと、「チャングムの誓い」とかいうドラマ(?)の料理監督をしている人の店、宮宴に。

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なんだかわからないので、金額的に中間のチャングムコース(76,000ウォン)にした。

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まずはかわきもの。
生の栗や飴がけの胡桃、銀杏、松の実の入った干し柿、海苔。

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牛乳粥はすり潰してあり、ピューレ状。
奥は牛肉出汁のスープ。

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細切りにしたスケトウダラの皮とリンゴ、柿、梨などの和え物。

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筍、もやしなどを柿ソースで合える。

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合えたもの。

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白菜で餃子の中身を包んだもの。

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宮廷風チヂミ。
ズッキーニ、牡蠣、玉葱の。

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白菜の白キムチ。
ざくろがのっている。

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写真を撮る前に食べちゃったけど、ジンセンのから揚げもあった。
ジンセンはさすがに苦い。
白身魚と牛肉の串焼きはカラッカラになるまで完全に焼かれている。

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甘いタレの豚は叉焼のような感じ。
甘く煮たジンセン(それでも苦い)や揚げた豆腐、棗、ぎんなんなどと一緒に熱々の器で。

エゴマやセリなどのサラダも。

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炭水化物は2つから選べる。

これは温麺。かなり柔らかく茹でられた素麺。
牛肉とニボシの出汁。

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他にはアワビ粥。
付いてくるキムチ類が違う。

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宮廷韓菓と餅。
よもぎ餅を白あんで挟んだもの、ぎっしりしたドーナツのようなもの、小麦粉を練って揚げて飴がけしたもの、ジンセンの砂糖がけ(やっぱり苦い)。

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冷たい柚子茶。
砕いた氷入り。寒いよ。室内の暖房の効きがイマイチなのに。

まあ、試しに食べてみたって感じで。
これでもう、次回ソウルに来るときに宮廷料理は心置きなくスキップできる。
一度も「わー、コレ美味しいね」とはならなかった。
辛いのが苦手な人は好きみたいだけど、私には平坦すぎる。

2007年12月25日 (火)

プロカンジャンケジャン

韓国の達人からオススメいただいたのが、プロカンジャンケジャン。

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名声ゆえ、同じ名前の別の店が出現しているらしい。

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カジュアルな食堂。

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やはりキムチなど、色々と出てきます。

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カンジャンケジャン(生の渡り蟹の醤油漬:小50,000ウォン)は必食。

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蟹の身がトロリと甘い。
辛くないので、辛いのが苦手な人にも。

最後に味噌の残った甲羅にご飯を入れて、醤油ダレとからめて食べる。

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でも、たまらずに蟹の卵のビビンパッ(20,000ウォン)も頼んでしまった。
美味しいが、卵ご飯的マイルドさで、甲羅に入れたご飯の方が好き。

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辛いタレに漬けた生渡り蟹(小53,000ウォン)。

この濃厚なタレは舌がしびれるほどに辛いが、生の蟹の身が甘いので緩和される。

指をドロドロにしながらむちゅうで食べる。

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生タコの炒め物。
これはちょっと味がぼやけていた。

今後、ソウルに来たら、必ずカンジャンケジャン(辛いのと両方)を食べるだろう。

ホットッ

朝食はホテルのビュッフェで。
いろんな人からオススメされていたビュッフェは、種類も多く、どれもちゃんと美味しかった。
ここに泊まったら一度は食べるべきというのも納得。

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お買い物途中、ギャラリアデパート前の道でトラック屋台のホットッ(500ウォン)を買い食い。

薄い小麦粉の皮で、鉄板で焼くタイプ。

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中は黒砂糖(溶けて蜜になっている)とシナモン。
パリっとして軽い。

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こちらは仁寺洞の行列が出来るホットッ屋台(700ウォン)。
飛行機の中でCAさんが教えてくれたもので、行列とおばちゃんがやっているというのが目印。

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こちらはとうもろこしの粉のタネを揚げたもの。

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周りがカリっ、中はふんわり。
黒砂糖(蜜)、シナモンの他に、カボチャの種も入っていたり。

寒い季節に熱々の甘いおやつというのはいいものだ。

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仁寺洞はお土産モノ屋が並ぶエリアだったが、中には駄菓子屋も。

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韓国茶カフェも多く、五味子茶をいただいたり。
これはうすら甘くて苦手。

2007年12月23日 (日)

神仙(シンソン)ソルロンタン

汗蒸幕(ミョンドンの天然地:チョンジヨンというところ。マッサージなどのセールスが凄まじいのが難だが、汗蒸幕にははまる。初めて顔から汗を噴き出させることができた)でたっぷりと汗をかき、垢すり、マッサージをしてもらった後に向かったのは、ミョンドンにある神仙ソルロンタン。
よくソウルに来る人から、ここのキムチをお土産にもらったりする。

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吉野家のような簡易な店内。

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ここのキムチは水分多く、あっさりめ。

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普通のソルロンタン(6,000ウォン)と、ジンセンやナツメなどが入って石鍋でぐつぐつと登場する百歳ソルロンタン(9,000ウォン)を1つずつ。
地元のお客さんは1人1ソルロンタンずつ頼んでいたが、我々には4人で2つぐらいが最後まで美味しく食べられる量だった。

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ソルロンタン美味しいじゃん !
百歳ソルロンタンの方が複雑で好みだけど、普通のソルロンタンも淡白な中にじんわりと旨味がある。

赤坂で食べたときに、すゆくて好きでないと思ったので、実は、この店に来るのは乗り気でなかった。リクエストがあり、仕方なく入った次第。
でも、一口食べて、恐れ入りました。
もともと塩味は薄めで、自分で塩やキムチを入れて整えるものなのだけど、赤坂のはそれにしても水っぽすぎた。
ここのはより濃く、奥行きがある。

水分大目のキムチは、牛肉の出汁にはぴったり。計算されたものなのか ??

クリスピー・クリーム

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店の看板がハングルだけで書かれていることが多く、目当ての店を見つけるのが難しかったり。
欧米人が日本に来たら、同じような感覚なんだろう。なかなか不安なもんだ。

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店先に不思議な子がぶら下がっている。

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大小あり。

どうやら、豚の貯金箱のようだ。

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ミョンドンでクリスピー・クリームに出くわした。
しかも、HOT NOW !!
東京は行列だし、ニューヨークでは出来立てをいただける店がなくなってしまったようだし、これは入るしかない。

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作ってます。

で、何か1つでも買うと、1人に1つオリジナルグレイズドをサービスしてくれるという気前のよさ。
1つ1,000ウォンのオリジナルグレイズドを買ったら、他に3つもくれた。
やはりホカホカは旨い。
母親姉妹もにっこり。

土俗村 ドソクチョン

12月20日から22日まで、ソウルに旅行。母親姉妹の付き添いで。
私も含め、4人全員が初めての韓国・ソウル。
ホテルはTHE SHILLA(大変快適。朝食のビュッフェも充実。地下鉄の駅は近いものの、中心地から離れているので、何かとタクシーを利用することにはなる)。

4時ぐらいにホテルに着き、荷物を置いてすぐに参鶏湯(サンゲタン)を食べに向かう。

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どのガイドにも載っている有名店で、リピーターの人も薦める土俗村(ドソクチョン)。

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中庭がある昔ながらな作りの店は、東京の下町の料理屋さんでもあるような。
雪の電気飾りはクリスマス前だからか?

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床暖房になっているだだっ広い部屋。
5時すぎになったら、地元の人風のお客さんでうまっていた。

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座って注文を済ませると、まずはキムチ。
お茶は、この後のどこの店でもそうだったが、ぬるく、薄い。
小さいお猪口はサンゲタンに付き物の人参酒。

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カクテキと白菜のキムチ。
白菜のが濃度があり、まず甘いが後から強烈な辛さが追いかけてくる。

最近は日本でも美味しいキムチをいただけるし、それほどの期待はしていなかったのだが、この味を日本で見つけるのは簡単ではないだろう。

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奥は普通のサンゲタン(12,000ウォン)。
手前の黒いのが烏骨鶏のオゴルゲタン(18,000ウォン)。

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鶏よりもしまった肉質で、味わいの種類が多い感じ。スパイシーさがある。

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サンゲタンはまろやか。

それにしても、やはり今まで東京で食べてきたものより数段コクがある。
サンゲタンはけっこう好きで、グレースとか、新大久保の武橋洞などでたびたび食べてきたが、こんなに深くはなかった。
やはり、本場の味というのは違うもんなのだなあ。

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4人で2つぐらいが丁度よい。

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ここが特別なのか、それとも美味しいと言われる店はすべてこのレベルなのか、次にソウルに来るときには他でも食べてみたい。

2007年12月19日 (水)

カーサヴィニタリア

前回来たときに予約していたカーサヴィニタリア。

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アラカルトで。

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カキのオーブン焼き。
貝は1つでも、その中に身が2つ入っている。
よくあるメニューに個性を与えているのは、春菊。
ホワイトソースにカキと一緒に入っていると、エグ味が気にならない。

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カリっと焼いたトリッパと季節野菜のサラダ。

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真鱈白子のソテー、ラディッキオ添え。

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仔ウサギとモッツァレラのフリット。
これはあまりどうということのない感じ。
ササミな淡白さ。

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ワインはグラスで。
白はアンセルミのカピテル・クローチェ。

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タラバ蟹、毛蟹、ワタリ蟹のリゾピラフ。

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もう、蟹味ごっそり。
何度食べても、やっぱり、ここに来たらコレだね。

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猪の煮込みと、根菜のパッパルデッレ。
ゴボウと肉自体がスパイシーな猪をほっこりと煮込んだラグー。
塩加減など含め、やはり上手いなあ。

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赤はサルディーニャのグロッタ・ロッサ。

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冬の鮮魚、海草の蒸し焼き。

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海の出汁が十分に。
これも毎回のようにリピートしているメニュー。
ストゥーブの中にはいつも通り、わかめが大量にいる。

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コントルノとして、石川芋、カリフラワー、根セロリ。

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本日のジビエ料理の一つ、鹿の煮込み。
こういう馴染みのあるメニューをちゃんと口飽きなく美味しく作る店だ。
イタリアンは前菜やパスタで上げておいて、セコンドでガクっと盛り下げるところも多いから、なかなか貴重かと。

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デザートはヴィニタリア風モンブランと、奥はプラリネセミフレッド、温かいチョコラータソース添え。

2007年12月17日 (月)

サルキッチン

代々木公園ル・ボヌールを教えてくれた人のオススメなサルキッチン
場所は東中野。
地図をプリントして、タクシーでどうにか到着。

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15人も入ればいっぱいになる手作り感あふれる店内。
居心地のよい柔らかさがある。手書きのメニューの字もアート。

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コースもあるが、アラカルトで。
4人だったので、1つの料理につき3人前を頼んで(2人前もある)、事前に分けて出してもらう。

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パンも自家製。

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グラスで泡をいただいた後、ブルゴーニュのマレシャル、シャルドネ 2004。
蜜っぽさがある力強さでもベタっと甘くはなく、魚介にもいける。

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蝦夷アワビの温製、じゃがいものピューレ、肝のソース。
アワビだけでも柔らかく旨味も豊かで、それだけでもよいかと思いきや、ピューレと鋭角に香るハーブも満載な肝のソースと合わせると、相乗効果で恍惚。

この店の外観、和式を洋式に改造したトイレなどから、こんなに洗練された一皿をいただけるとは予想しなかっただけに、衝撃も大きい。

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石巻産真鱈の白子のムニエル、白トリュフオイル風味のブルーチーズソース。

周りがカリっとソテーされた白子とブルーチーズのソースの組み合わせが絶妙。
白子の重みをブルーチーズが爽やかにしてくれるのが不思議だ。
間の温キャベツも存在するにはわけがある。

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トンブ産ウズラのソテーのサラダ仕立て、ポルトとバルサミコのソース。
これを皆で分ける。

ベリー系ジャムも入り、ポルト酒と共にバルサミコの酸味を和らげている。
間接的な甘さの品のよさ。

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白と同じ作り手のピノ・ノワール。

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スペイン産イベリコ豚ロース肉のステーキ(これもみんなで分ける前)。
付け合せはどことなく高菜っぽい風味のワイルドライス。

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骨についた肉をかじると、はしばみの香りが鮮明。みんなで回し喰い。
カリっとした焼き加減もいい。

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ビュルゴー家のシャラン鴨、低温長時間ロースト、バニュルス風味の赤ワインソース。

この鴨の味わいを余すところなく引き出してあり、ロゼ具合も理想的。
最近、ここの鴨を口にすることがたびたびあるが、その中でも出色かと。

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シャトー・ドゥ・ショレーのショレー・レ・ボーヌ 2002。

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スコットランド産山鳩(野生)のロースト、サルミ仕立て。
小さい腿までちゃんと4等分してくれました。

しまった肉のこうばしさ、こってりしても単調にならない血のソース。

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他のテーブルで食べられていて、たまらずに追加してもらったのは、ブイヤベース。

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こちらはグラスで。マルク・ペノの白、ラ・デジレ。

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後は雑炊ですよ。

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洋ナシのコンポート(多分…この辺の記憶はあいまい)とチョコレートの何か。

こんなに素晴らしい店が東中野にあったとは。
近所のちょっとイイ店のレベルではなく、わざわざ行く価値がある。

マダムのサービスもキビキビと気持ちがよいし、薦めてくれるワインがいちいち的を得て、単独よりも料理と合わせたときに威力を発揮する。
シェフとマダムだけなため、料理が出てくるのに時間がかかることがあるのは仕方ない。というか、もう盛り上がっちゃって、気にならなかった。
2人よりも4人ぐらいで行くと、より楽しい。

2007年12月14日 (金)

グランビア 赤坂

運動の後に、赤坂のスペインバル、グランビア。

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イワシのマリネ。半生っぽい。

奥はお通しのセミドラトマト。

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自家製生ハム。

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タコのガリシア風。

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自家製ピクルス。

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自家製ソーセージ。

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ポテトサラダ。

ここの料理はどれも塩があまりキツくない。
料理の種類は多くないが、自家製の比率が高いところに志のほどがうかがえる。

グラスワインは5種類(シェリー1、白1、赤3)。
妙な居心地のよさにフラリと吸い寄せられる。

2007年12月13日 (木)

ラトリエ ランチ

今月に入って2回目、六本木ヒルズ内ラトリエでランチ。
誰を連れてきても皆満足。

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ロブション印とも言える緑の点々が美しい赤ピーマンのムースとトマトのソース。
出された瞬間にため息が出る外見以上に、塩加減とクリーミーさが完璧な仕上がりの一皿。

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以前にこの外見で魚モノをいただいたような…。
茄子がみずみずしい。トマトとモッツァレラ。ドライトマトも。
ソースには黒オリーブ。

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自家製スモークサーモンは肉厚。サーモン自体の味を存分に味わえる。
野菜の味付けはさらりと。

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若鶏と茸の一皿は以前にもいただいてますね。
クリームソースの茸添えというところが、前回とは違う。
腿はコンフィ。

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合わせて選んでいただいたグラスの白ワインはカリフォルニア、ギャリー・ファレルのシャルドネ。
開けたてで冷たかったのだが、それでもグラスから金木犀のような華やかな香りが…。
カリフォルニアらしく樽香も強めだが、嫌味がない。

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ご一緒した人はホウボウ。アンチョビソース。

好きな店は何度来ても飽きない。

2007年12月11日 (火)

涵梅舫 美食園

赤坂の本店にも行ったことがないのに、新宿にオープンした涵梅舫・美食園

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まったくイマドキ感のない昔ながらの作りの店構えで、新しい店のはずなのに、使い込まれたような雰囲気。

熊の手の煮込み(105,000円)とか、駱駝のこぶ、鮫の唇などそそる食材もあったが、まずは10,500円のコースをいただく。

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前菜盛り合わせは人参彫刻と共に登場。
2人だったのだけど、それぞれ違う格好の鳥で、盛り上がる。

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くらげ、ゼラチンもの、アヒルの卵に腸詰入り、茹豚、山芋の中にマンゴー。

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特製澄ましスープ。
お茶の葉が入った茶器に注いでいただく。

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衣笠茸や松茸なども入ったスープは、透明だが濃い。

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宮廷風フカヒレの姿煮。

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ドロリと粘度のあるスープに小ぶりなフカヒレ。
かなり腹にたまる。

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海老とカシューナッツ、くわいの入った炒めと、ホタテ貝の周りにサクサクな衣付の甘酢ソース。

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鹿肉の黒胡椒炒め。
黒胡椒の辛さが強烈。

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鴨蒸し揚げ。

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脂身もたっぷりの蒸した後にさっくりと揚げた鴨をネギやタレと一緒に挟んで。

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鮑あんかけご飯。それにしても濃い。

ここの盛りつけは全体的にファンシー。味付けはかなり濃厚で、塩もきつめ。
間にシンプルな青菜の塩炒めなんかが欲しくなった。

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甘い点心盛り合わせ。
添えられたキュウイが、やっと口をさっぱりさせてくれて救われた。

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杏仁豆腐もマンゴープリンもそれぞれの味がしっかりとして、美味。

日本的な軽さ、洗練という感覚とは無塩なコースで、相当に腹いっぱい。
コースよりもアラカルトで。自分で強弱をつけるほうがよさそうだ。
異国情緒満載。旅行気分を味わうにはいいかも。

2007年12月10日 (月)

2007年レシピ総決算会

といっても、うちのではない。
今年こちらのブログに登場したメニューの中から食べたいものをリクエストし、再現お食事会を開いていただいた。

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人が揃う前に、お腹がすいてしまった…。
前日にご主人が料理をされたという超本格インド料理と奥様の人参千切りサラダ。
全粒粉のパラタまで手作り。

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人が揃ってきて、イカとジャガイモのワタ煮。
ジャガイモというのがポイント。微妙に洋風なのが不思議。

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ドゥーカ・ディ・サラパルータの発泡性白ワイン。
さらりとしていて合わせやすい。

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蕪の温かいサラダ。

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鶏のレモンマリネグリル。
付け合せは蓮根。
鶏の脂とレモンの酸味のコラボ。

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山芋と豆腐、豆乳のグラタン。
上からトッピングしている海苔は必須です。
家でもつくってみたい。

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赤はテルモ・ロドリゲスのガゴ。

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海老のソテーは頭からバリバリと。

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ラツィオの白ワイン、サトリコ。
イタリアらしいほの甘さ。

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自家製レモンの自家製コンフィチュールをつまみで。

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ハンガリアンスパゲティー。
上からのせたサワークリームも重要だが、椎茸なくしてはこの旨味は出ないだろう。

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熱々焼きリンゴにたっぷりと生クリームをのせて、トロけたところを。

飲みつつ食べつつしゃべりつつ、次々と料理を仕上げるスヌさまに敬礼。
ごちそうさまでした。
で、次はいつでしょうかねえ?

2007年12月 8日 (土)

仕事飯

3日ほどスペイン人をつれて回る。
東京は初めてとのこと。
海外生活が長かったそうだが、ミラノでノブに行っていたりするところに微妙な食経験が見え隠れ。
丸の内でランチということで、眺めもよい丸ビル36階の宮下に行く。私も始めて。
結局、相手は本格的な日本食はダメであることが判明。
コースの最後に、山菜の炊き込みご飯、味噌汁、漬物がお盆に乗って登場したとき、その臭いを浴びて、卒倒しそうになっていた。刺身や白子の茶碗蒸し風なものなどは大丈夫だったが、味噌の香りはきつかった様子。
後日、白いご飯に醤油をかけて食べていたから、醤油はオーケーなのか。
宮下は私的にも、とくにこれといって…。

で、次の日のランチはチーフ・ソムリエがスペイン人な六本木ヒルズのラトリエへ。
ミシュラン2つ星というのも外人には効果あり。
まあ、そもそもここの料理は美味しいからね。
大満足していたので、一安心ならびに店に感謝。
ここの仔羊のソテーを始めて食べたが、肉の味わい、焼き加減、ソースと全てにニッコリ。
付け合せは温野菜と、ロブションの贅沢なポテト・ピューレ。

別件で月心居での忘年会に混ぜていただく。
月心居は12月10日で閉店とのこと。
思えば、10年ぐらい前、この店の前を通りかかり、表参道ヒルズができる前にしてもあまりにクラシックなたたずまいが気になっていたところ、たまたま雑誌で取り上げられているのを発見、料理屋であることを知って、お食事をいただいたのが初めての体験。
あの場所の便のよさで、昔ながらのこじんまりと庶民的な日本家屋、お寺で修行されたご主人による季節の野菜をふんだんに用いた精進料理、しかも量が多い、と他に代わりのない店だけに、閉店が惜しまれる。

あ、そうそう。
スペイン人(アリカンテ出身・在住)に、「帰ってから一番食べたいものは何ですか」と聞いたところ、「スープかなあ」とのこと。いろんな野菜が入って、貝(しじみのような小さい貝が旨いらしい)や小さい海老の入ったものだそうな。
その心情はなんとなく理解できる。
温かい汁モノというのはじんわりと疲れを取ってくれる。

2007年12月 4日 (火)

オーバカナル カフェのほう

アークヒルズのオーバカナルで友達はアペリティフ、私は食事。

この辺りは日曜に休みな店が多く、いつも開いているこの店はありがたい。

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ステック・フリット。
丁度良いミディアムな焼き加減。
でも、自分的メインはフリットのほう。マスタード(黄色いつぶなし)をだっぷりとつけて。ここのは量が多いだけでなく、冷めてもカリっとして旨い。
ステックは口直し。

Bacan07122

デザートはタルトタタン(800円のほう。500円のは売り切れてた)。
かなりリンゴ。なんかパイ生地がイマイチだったような。温めるのではなく、軽く焼いてくれるとこうばしさが生き返るんだけどね。
フリット食べすぎてたのもあるのかも。

大しろ

表参道といえばと、たくさんの人がおすすめをしてくれた大しろ
でも、来たのはこれが初めて。

Ooshiro07121

こじんまりとした居酒屋らしい店内。
メニューは木の皮のようなものに達筆な筆書き。

Ooshiro07122

ビールは瓶のみなので飲みきらなさそう。
グラスの日本酒にする。

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突き出しは、鴨、エシャロット、河豚の皮のポン酢あえ。

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刺身は薦められたイカ。とろり。

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豚肉のポン酢の組み合わせは定番だが、ちゃんと旨い。
手前は銀杏。

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ししゃも。

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海老芋まんじゅう。
まんじゅうもの好きなんだよね。

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にっちりした海老芋の中には白味噌。
味噌が溶けたあんもすする。

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鶏団子と春雨。
パサパサしたり、ぎしぎししたりすることがないしっとりな鶏団子。

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青菜とお揚げの煮浸し。
ちゃんと出汁を取ってある。

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シンプルなのに妙に旨い焼きおにぎり。

たびたび利用する予感。普通のものがきっちりと美味しいのだ。
ランチにも定評アリ。

2007年12月 3日 (月)

プアンタイ 新大久保

新大久保のディープなタイ料理屋、プアンタイ。

池袋で用事があった後に。

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相変わらずキッチュな店内。
カウンターのみの本館(ってゆうの?あれを??)とコインランドリーのような空間にテーブルを置かれた部屋とある。

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お通しはキャラメルコーンとカッパえびせんもどき。

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パッカナー(青い菜)と豚肉の炒め。

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ここに来たら絶対に頼むのがソーセージ。
粗挽きで、スパイスが効いて、なおかつ肉々しい味。
生の生姜、赤玉葱、ピーナッツと一緒につまむのが旨い。

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ソムタムにカニが入ったもの。
タイ料理って、サラダものが一番からいような。

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もち米は専用の入れ物で。

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プーパッポンカリーのエビ版。
卵入りカレー炒め。

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揚げ春巻き。

日本人には思いつかないような店の作りが気分を盛り上げるし、料理は現地感満載だし、かなり好きな店。
相変わらず、男性1人客がいた。

新大久保の難点は、お茶できるカフェがないこと。
で、歌舞伎町のさらに深い喫茶店でお茶。

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