ラ・ボッテガ・デル・グースト
ボヌールやサル・キッチンを教えてくれた方のおすすめにより、赤坂のラ・ボッテガ・デル・グースト。
だから、間違えのないセレクトであることは、行く前からわかっていた。
前菜、プリモ、セコンドをメニューから選べるお得な5,500円のプリフィクスコースにする。
お通し的なものは、スモークサーモン。
オリーブオイルが香り高い。
プロセッコをグラスでいただいた後、白ワインもグラスで。
このプロセッコがひなびた味わいで好みだった。
白ワイン、この日開いていたのは2種類。
どちらも美味しく、盛り上がる。
アルト・アディジェ、ケラーライ・テルランのテルラーネル・クラシコとヴェネチア・ジューリア、ニコラ・マンフェッラーリのミッレウーヴェ。
パンも自家製。
前菜は、沼津から届いた魚介類のフリットミスト。
カリっと揚がった軽い衣。
イカやらカサゴやら…。
こちらは本日の鮮魚のカルパッチョ、ボッタルガ、アーティチョークのサラダ仕立て。
やはりオリーブオイルが旨い。
からすみも塩が控えめなのがよい。
リ・ド・ヴォーのコトレッタ、空豆のピューレとバルサミコソース。
間にフォアグラなどを挟んで揚げたリ・ド・ヴォーの、ちゃんと仕事がされている一皿。
ワインはお店の人の推薦により、シチリア、ベナンティのエトナ・ロッソ、ロヴィテッロ 2001(2002だったか?)。
これが、ピノ・ノワールを思わせる軽やかな口あたりと、華やか、スモーキーな香りで、同席した皆を恍惚とさせた。
やはり、シチリアワインは面白い。
プリモは栗の粉のトロフィエ、ウズラのラグー。
栗の粉のパスタは今までに何度かいただいたことがあるが、こんなにも栗の良さを生かしたものは食べたことがない。
にっちりとした歯ごたえと栗のほっこりな甘味。
それに肉の旨味満載のラグーがよく絡む。
赤エビのスパゲッティー、チェリートマトソース。
魚介トマトソースのスパゲッティーって、どこにでもあるし、自分でもできるじゃんと高をくくっていたが、決して家では再現できないレベルのものがやってきた。
しっかりとトマトとオイル、魚介の旨味が一つになったソース。
タラとジャガイモの詰め物をしたカッペレッティ、アスパラ入りクリームソース。
フランス産ハトのソテー、レンズ豆添え、黒トリュフのソース。
ハトの火の入れ具合、濃ゆいソースとトリュフの合いっぷり。
イタリア料理の店で、ちゃんと手をかけて作られ、料理として満足させてくれるメインに出会うことは珍しい。
熊本産馬肉ハラミの炭火焼き。
ヴェネツィア・ジューリア、テルピン・フランコのシアリスをボトルで。
なんとなく、赤というよりは、しっかしりた白という気分だったので。
これもお店の人に薦められたもの。
白なのに、ロゼのような色にびっくり。
でも、ビオ臭はなく、辛口。
ここはチーズが素晴らしい。
自家製の赤ワイン、いちじくやナッツなどの入ったパンと共に。
こんなに個性があり、フランスのものと肩を並べるような楽しさのイタリアチーズを揃えている店はあまりないのでは ?
添えられたスウィーティーの自家製マルメッラータや貴重な品種の葡萄の干し葡萄(マスカットのような味で普通の干し葡萄とぜんぜん違う)にさえも配慮が感じられる。
食後酒もいただくのです。
ラ・ビアンカーラのものはベタ甘くなくて、するする飲める。
デザート。
正直、かなり記憶が曖昧。
ガス入りの水もがばがば飲んで、プロセッコ、グラス白、ボトル2本、食後酒というやりたい放題なのに、3人で46,000円強は激お得。
なにしろ、ここのワインの根付けは驚くほどに良心的。どこかインポーターが裏にいるのかと思うほど。
料理も全て、いちいち美味しいし、細かい気配りがされているしで、本当に盛り上がった。
いやはや、またしてもよい店を教えていただきました。
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