龍天門 カエル!!
「冬眠から覚めたばかりのカエルが入荷したらしいよ」という素敵なお誘いに予定を確認する間もなく飛びつく。
店は龍天門。
友達の人徳により、カエルを中心にしたメニューを組んでもらう。
本日の食材。
もちろん、生(ナマ、そして生きてます)。
カエルはシめてすぐが一番身が柔らかく、臭みもなく、美味しいとのこと。
通常出回っているのは冷凍ものが多いそう。
冬眠から覚めてすぐのは、食べていないからさらに味がピュアで、筋肉も硬くなっていないらしい。
前菜盛り合わせ。
サクサク豚やら、しっとり鴨、甘いのも辛いのも。
くらげや豆も。
急遽追加してもらった鳩。
真っ黒写真ですが、丸ごと1羽。
パリパリの皮、レバーのようなクセのある旨味の肉。
首についた薄い皮にまでかじりく。
スープはフカヒレ、湯葉、キクラゲ、ところどころ柚子の皮。
紹興老酒熟成25年は甕から目の前でピッチャー(らしきもの)に注いでくれる。
これがまた、ひたすらにまろやかで柔らかい。鼻に刺すアルコール臭など皆無。
そりゃあもう、スルスルーっと入る。
海老とホタテの紅麹炒め。
少ーしだけ生という絶妙な火入れ。
紅麹の甘味と紹興酒がよく合う。
カエル登場。
サクッサクに揚がって、ニンニクや唐辛子の細切れ揚げ共に。
一口食べて、全員顔がほころび、唸り、身体をくねらせる。
今まで食べていたカエルと明らかに、全く別物。
聞いていなかったら、そうだとはわからなかっただろう。
白くブリンっとした身はジューシーでも、獣的な脂は少しも感じられず、透明。
シャンパンにも合うほど。
今まで食べていたカエルは赤身で、鶏肉を連想させるものがあったが、これはまるでクエやアンコウのような魚に近い。
両生類ということ???
いやはや、旨い。サラリとしつつ、じんわりと。
ちょっとスッポンを思い出したり。
冬眠から覚めて活動が活発になると、味は変わってしまうそうで、この状態のカエルが食べられるのは6月半ばまでとのこと。
また、新しい行事予定が加わりました。
中国野菜カイランは土鍋で海老味噌炒め。
うずらと椎茸(あと筍も入ってたっけ?)の細切れ。
レタスに巻いて、いただきます。
ニンニクたっぷり、牛肉の炒飯。
デザートは生ライチ。
徹頭徹尾新しい料理を口に入れるたびに感嘆。
盛り上がった気持ちは治まりきらず、恵比寿駅近くのバーに連れていってもらったのだが、これまた、カクテルというものを見直させてもらった。
工夫によって、どこまでも美味しく作れるものなのだねえ。
心からの感謝を。
「東京:中華」カテゴリの記事
この記事へのコメントは終了しました。
コメント