HOKU
一即夛に行きたいと思っていて、日にちが決まったのが直前で予約が取れなかった。
どこか初めての店でも行くかね…ということで、池尻の有機野菜レストランHOKU。
お通しはカリフラワーのムース、人参のソース。
美味しいけど、カリフラワーのムースって、あんまりカリフラワーを実感できないことが多いよね。
人参のソースは「人参丸かじり」な味。
アミューズにメニューから選べる前菜、メイン、デザートとお茶が付いて、3,900円のコースにする。
前菜は有機野菜のコンソメジュレ寄せ、温かいバーニャカウダソースで。
野菜は歯ごたえも残してある。
アンチョビ入りのバーニャカウダソースがしっかりとした味付けなので、芋虫気分にはならず、料理として味わえる。
ボリュームもしっかり。
こちらは原田さん、松木さん、浅野さんの有機野菜のココット焼き。
ここの料理はとにかく野菜の種類が多い!
で、その出汁のスープがまた旨い。
これはコースとは別で追加に頼んだ、各地から取り寄せたHOKU風季節野菜の盛り合わせ(2,300円)。
細切れでカリカリに火が通ったニンニクの入ったソース。
周りはいろんな野菜のグリル、中央葉野菜の下は蒸し野菜。
ここまで野菜料理ばかりだけど、味付けも各種野菜それぞれの味も違うしで、飽きない。
量もたっぷりだから、1人だったらこの1皿に自家製パン(これまたシンプルながら美味しい)で満腹満足な食事となりそう。
これだけ多種の野菜を自分で揃えようと思ったら、金額的に恐ろしいことになるね。
メインはいわい鶏のソテー、長野産天然茸のソース。
皮がパリっと焼かれた鶏。
根菜のカポナータが添えられていた。
こちらは群馬産もち豚のリヨン風煮込み、温野菜添え。
デザートはシトラスのカンパリジュレ寄せ、ヨーグルトのソルベと、緑のソースは、なんと有機ルーコラ。
ソースだけ舐めると本当にルーコラだけど、合わせて食べるとその独特の味が気にならない。
こちらはHOKU風ティラミス。
マスカルポーネのクリームの下はエスプレッソのジュレ。
デザートまで全部美味しい。
野菜が中心になったクリーンな料理なのだけど、味・量ともに物足りなさは皆無で、健康意識だけでなく、ちゃんと食事として楽しめる。
よく、「野菜が食べられる店」というリクエスト(それを私に聞くってのも、人選間違いではないかと思うが)をいただくのだが、野菜を前面に出した店というのは油っけも量も少なく、一緒に行くなら自分が満足できないところが多い。
お腹を満たそうと思うと、メニュー全てを食べつくして高額を払うか、帰りに1人でどこかに寄らなくてはならなくなる。
それに、ヘルシー志向の店って、閉店が早い。
HOKUはそんな不満を感じないですむので、今後も利用することがありそうだ。
サービスも「美味しい野菜を食べていると、人に優しくなれるのね~」と思うような、素の親切さ。
残念なのは、店内がおしゃれカフェ風なのと、場所が池尻というついでのなさ。
表参道にあったら、運動帰りに頻繁に立ち寄りそうなのに。
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