今まで、サルキッチン、ボヌール、ボッテガ・デル・グーストと、その紹介に間違いのない人からもたらされた情報により、初めて世田谷線に乗り、松蔭神社前で降りる。
間違いのないメンバーで。
商店街の中に、しっくりと馴染む外観でこじんまりとある中華料理店、五指山。
外から丸見えな、キャパが15人くらいの店内は、予約した席以外満席。
ビールを飲みながら、ホワイトボード3枚にびっしりと書かれたメニューを見ると、どれもこれもがそそる。
冷菜3種を盛り合わせにしてもらう。
まるで芋羊羹のような歯ざわりの、そら豆の煮こごり、焼きモンゴウイカと金針菜の和え物。
鶏腿肉、ピータン巻き蒸しの組み合わせの妙と絶妙さ。
ここでテンション激上がり。
旨いし、しかも洗練されてるじゃん!
黒酢の酢豚と野菜、それと揚げピータンの黒酢だれを一緒に。

柔らかくほどける豚肉…。
それにしても、この黒酢だれ、香り、酸味、甘味、クセ、舌触り、全てのバランスがいい。
肉の塊をするすると食べさせる。
つけてもらった蒸しパンに挟んで食べると恍惚。
ピータンを揚げ、なおかつ黒酢だれで食べるって、こんなに美味しいのか!
これを蒸しパンに挟むと、また、たまらん。
蒸しパンを追加して、残ったタレをきれいに舐め取るか、またはタレを持ち帰るかしたかったけど、腹具合と人目を気にして断念。
芝海老、干し海老、生のりの黄唐辛子土鍋煮。
見た目を裏切る辛さ。
唐辛子がきっちり効いているが、ベースの柔らかい出汁と塩の味にほっと和む。
麻婆土鍋ご飯。
麻薬的な山椒の痺れと、むっちりとした土鍋ご飯。
麻婆豆腐とご飯、セットで出したり、丼になってたりはよくある。
でも、これはまた別物で、土鍋で一緒に蒸されることで旨さが数段上がっている。
鶏肉入り、ココナッツ丸ごと蒸しスープ。
最初に思いつくまま頼んだのだが、出してくれる順番が素晴らしい。
ココナッツの甘味をじんわりと含んだ滋味あふれるスープ。
ココナッツの果肉もかじったり。
デザートのヤシ肉、なつめ、白キクラゲ、黒涼粉ゼリー入りココナッツ汁と杏仁豆腐も唸る美味しさ。
もう、すぐにまた来なきゃいかんと思う。
全部食べたいのだ。
そして、3人でビール1本、500mlのカメ出し紹興酒を2ついただいて、1人3,700円。
ありえないコストパフォーマンスの良さ。
ここまで盛り上がったのも久しぶりかもと思うハイ状態で店を出る。
外飯の良さを再確認させてくれたことに感謝。
21:30ラストオーダーで、閉店は22:00。
三茶に移動して、マメヒコでお茶。
なんて満足な夕食。