'a Cantina D''o Principe
夕方、ナポリに向かってチレントを発つ。
車で。
途中、パエストゥムの近くでモッツァレラ関係直売所に寄る。
モッツァレラのボッコンチーノ(小玉)、カチョカヴァッロを購入。
車の中でつまんだモッツァレラのジューシーで濃厚な水牛ミルクの美味しさは、現地だからこそ。
どこでも同じ味が食べられるというのは便利ではあるけれど、寂しいものだと思うので、こういう「やっぱり味が違う!」ものが残っていることがうれしい。
ナポリに帰る前にソンマ・ヴェスヴィアーナで夕食を取ることにする。
着いてみたら、ソンマはお祭りだった。
バンドの音楽演奏や、ダンス、地元の食材を使った郷土料理の販売、ゲームなど、夜遅くまで盛り上がる。
いやはや、みなさんデカイね。
前回に感動したゾッピコーネもいいけど、どうせなら新しいところに…と連れて行ってくれたのが、広場に面した 'a Cantina D''o Principe(ナポリ方言すぎて、発音不明)。
カンティーナというだけあって、蔵のような作りの広い店内では、壁に設置されたTVのサッカー中継に客が釘付け。
ソンマ地品種の白ワインは香りが甘く、好みではなかった。
お通しはバッカラのコロッケとバッカラのムースをパンに塗ったもの。
ここソンマはバッカラ(塩鱈)やストッコ(干し鱈)で有名なので、ここのメニューのほとんどがそれらを用いた料理。
コロッケ、ほぐしたバッカラにハーブが入っていて、ホクホクとしつつ、クリーミー。
鱈の旨味が活きている。
前菜には3種の盛り合わせ(コレ、私1人分…)。
トマト入りストッコのサラダ仕立て、ストッコのマリネ、バッカラのフライにトマトのほんのり辛いソースをからめたもの。
やっぱり、バッカラを揚げたのが好き。
メインもバッカラ・フリッタ。
菜の花のような苦味が特徴のフリアリエッリを添えて。
美味しいのだけど、やっぱり食べきれない。
昼食が多かったから。
これはストッコのグリル。
バッカラ・フリッタにカポナータをのせたもの。
ここのシェフは北の人で、ナポリについての映画を見たのをきっかけに南に来て、しかも、ソンマが気に入って居ついたという女性。
友達たちは「すごく美味しいけど、けっこう小奇麗な料理」と言っていたが、私的には完全に地元な味。
今度はペコペコにお腹をすかせて来たいものだ。
食後にはジュニパー入りグラッパを。
11:00頃に店を出ても、祭りはまだまだ続いている。
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