BIODINAMICO ビオディナミコ 渋谷
まず、藤巻さんはこちらに常にいらっしゃるわけではないそうな。
ミラノ出張中、「渋谷に藤巻さんの店ができた」という情報がやってきた。
思い起こせば、ビオなワインを飲むようになったのは、今はなき銀座シチリアーノでの食事から。
横浜中華街のサローネには一度休日のランチで行き、大変満足したものの、やはり場所柄、再訪できずにいた。
だから、その一報に、シチリアーノを懐かしむ仲間達と、狂喜乱舞したのだ。
で、昔、初めてのシチリアーノをご一緒したお友達と食事をすることになり、フライングだけど、偵察を兼ねてと予約してみた。
ちなみに、予約はオープンテーブルサイトからのみ。
ラストオーダーは21:00と早い。
当日、人数追加をお願いする必要があり、電話をした人から「今日、藤巻さんはいないみたい」と。
行ってから伺うと、ビオディナミコのプロデュースをし、時々サービスをするものの、氏は基本的にサローネの人であるそうな。
こちらは、トスカーナ料理店とのこと。
そして、名前の通り、ビオな食材やワインにこだわっているとか。
メニューはアラカルトのみ、前菜2種、プリモ3種、セコンド2種、デザート3種というこじんまりしたもの。
パスタはトマトソース、カショ・エ・ペペのそれぞれ自家製フェットチーネ、リボッリータの3種で、定番すぎて、イマイチ盛り上がらない。
どちらかというと、消去法にて料理を選択。
メインも肉のみ。
シェフはトスカーナでもキャンティ地方(山)にいたからだろう。
お通しは何だか忘れた・・・野菜のポタージュ。
でも、美味しかったの。
自家製パンには短角牛の脂部分が入っていて、それだけでもワシワシ食べちゃう。
前菜はトスカーナ産白いんげん豆と地中海産タコのインサラータ。
タコがイタリアらしく、柔らかくなるまで火が通されている。
オリーブオイルの香りも豊か。
先ほどのお通し同様、丁寧な作りがしみじみと感じられる料理。
ワインもビオの、そしてトスカーナのもののみだそう。
この日は種類もそれほどなかった様子。
サービスの女性は控えめなファーストコンタクトで、自らゴリゴリと主張してくるタイプではないながら、こちらが聞くと、色々と話を広げてくれる。
言葉巧みに客を転がすという感じではなさそうだけど、とても親切で、信用が出来る感じ。
いくつかオススメいただいた中で、飲んだことがなく、華やかな香りと個性的な味わいを楽しめるものということで、イル・パラディーゾ・ディ・マンフレディ。
ロッソ・ディ・モンタルチーノですね。
希望通りで、しかも、だんだんとふくよかさが増すワイン。
微妙に醗酵途中なピリピリとビオ臭あり。
シェフがローズマリーとオリーブオイルに漬けたオリーブ。
リボッリータ。
今まで食べた中で、最も繊細なリボッリータ。
赤玉葱やキャベツ、根菜類の甘味がほっこりと。
トスカーナ料理でも、塩分は強く感じないのがうれしい。
お口直しは赤玉葱のピクルス。
メインは自家製のコテキーノ。
周りはカリっと焼かれ、耳のコリコリとした軟骨の歯ごたえが小気味良い。
オレンジピール(?)が爽やかなセミフレッド。
こちらは栗粉を使ったマドレーヌ風のタルト。
しっとりなお米のタルト。
食後酒も色々と。
PACINAの1998年のヴィン・サントが酸味が際立ち、甘さが控えめでタイプだった。
普段、ヴィン・サントは甘すぎで、あまり好まないので。
22:00には他のお客様がいなくなった。
時間が早いので、夜はなかなか来られなさそうだが、昼から通しで開いているとのこと。中途半端な時間のランチに使えそう。
藤巻さんに転がされたいという希望はかなわなかったが、とても気持ちのよいひと時を過ごせた。
メニューはどのくらいの頻度で変わるのかな?
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