「ジャック・ボリーとブルーノ・メナールの特別なおもてなし」と題された特別な3日間。
デジュネのお食事会に加えていただきました。
食道楽垂涎の貴重なお席。
本当に、本当にありがとうございます!!
ボリーさんとメナールさん、それぞれのお料理が入ったコースとのこと。
ならぶグラスの数にもウキウキ。
ピーチカラーの輝くシャンパン。
なんてふくよかな。
ローラン・ペリエのアレクサンドラとは初手から豪華!!
マグナムボトルの豊満ボディ。
ロオジエのロゴが光るゴールドの蓋。
いくら、サーモンなどのクリームを3種の異なるカリッカリパンにのせて。
ロオジエでお食事するたび、まず最初の一口で、いま、ここにいることに感謝する。
種類が豊富で美味しいからといって、パンを食べ過ぎないように。
うわーーーっ!!ジャック・セロス!!
しかも、シュブスタンス!!
うれしすぎる。
セロス、実は初めてなのです。パリで買おうとしても、見つけられなかった。いまや東京の方が手に入れやすいぐらいのようで。
ちょうど前日、「ジャック・セロスを飲んでみたいので、ご一緒にいかがですか?」というつぶやきで有志を募ったところ。
求めよ、さらば与えられん。
これはもう、自分のシャンパンの概念を越えてました。
干し葡萄のような強さ。
潮の香りに包まれた牡蛎のゼリー寄せ、ほのかなカレー風味(ボリーさん)。
カレーの風味は極微量で、全く違和感やひっかかりがない。
とにかく海。
このゼリーとクリーム、牡蛎、すべてを口に含むと、芳しい海の香りに包まれる。
なのに磯臭さは皆無で、どこかやわらかな風味。
アルザス、ドメーヌ・ヴァインバックのリースリング、グラン・クリュ 2003。
ラングスティーヌとキャビアのサラダ、ポワローのクリーム海苔とピスタチオのピストゥ(メナールさん)。
この華やかさ。
ラングスティーヌはトロけるような火の入り具合。
クリームのコクとキャビアの塩気や妙味との組み合わせで、さらにラングスティーヌの味が引き立つという不思議。
オニオンのスープ、ノワゼットバターの香り、パセリのロワイヤルとトリュフ入りシャンティ(メナールさん)。
下に鮮やかなグリーンのフランがいる。
身体に染み渡る旨味。
ふぁーーーっと広がるトリュフの香り。
ドメーヌ・ルーロのムルソー、レ・メ・シャヴォー 1999。
時間の経過と共に、キャラメルのような香りを放つ。
ブルターニュ産テュルボとラードコロナ、そうめん南瓜と白トリュフ添え(メナールさん)。
テュルボの一夜干ししたかのような味の凝縮感。
しかもぶりぶりとした歯ごたえ。
そうめん南瓜は、パスタのような食感。
赤はローヌ、ドメーヌ・ジャン・ルイ・シャーヴのエルミタージュ 2000から。
しっとり。
メインとのマリアージュぶりに感嘆。
きた!!
メインはこんな風に焼かれていますよと。
このパイも食べたいと皆で。
シャラン産鴨胸肉とフォアグラの岩塩パイ包み焼き、カルダモンの香るリンゴのコンフィ(ボリーさん)。
焼かれてもきっちりと形、そのしなやかな歯ごたえがそのままのフォアグラ、スッとナイフが通る鴨、両方の質感が近く、完全に一体化している。
口の中でも同じようにほぐれ、それぞれ絡みあいながら溶けてゆく。
濃厚でありながら、ほんのりと酸味のあるソース、カルダモンが嫌味なく、的確に香るリンゴ、全てが筆舌に尽くしがたく調和の取れた一皿。
こんなに感動をしたのは久しぶり。
食べ終わってもしばらく呆然としてしまうほど。
今までいただいたフランス料理の中で、最高の一皿の一つ。
今後、ボリーさんのお料理をいただくことはないかもしれないと思うと、ちょっと泣きそうになる。
フロマージュのワゴンには、すでにモンドールが。
コンテ、山羊のハードなども。
チーズは、良いレストランでいただくのが一番美味しい。
頃合いというものがあるから。
シャトー・オー・ブリオン 1999。
初めから皮。
貴重なワイン揃いで幸せです。
カプチーノ風フレーズのソルベ、タイムの香り(ボリーさん)。
フレッシュな苺にタイムのアクセント。
お馴染みのミニャルディーズたち。
ハンバーガー、ショコラのバリエーション。
パリっ、ふんわり、とろり、サクサク…。
様々なチョコレートの食感、風味を楽しむ。
1966年のヴィンテージポートまで登場。
ベリー・ブラザーズ&ラッド。
ここまでくると、ポートといえども奥ゆかしい。
いつ見ても心躍るワゴンのお茶菓子たち。
チョコレートのマシュマロ、シュー、グレープフルーツのピール、いちご。
4時間に渡る幸せなひと時は一瞬に感じられました。
これほどの美味、美酒を味合わせていただき、主催のご夫妻に再度の御礼申し上げます。