約1ヶ月禁酒したら、案の定、その間は積極的に外食をする気になれなかった。
友達と会うための外食というのはあっても、「旨いものを食べに行こう」という理由ではなし。
胃袋の底が抜けるということもなかったからか、少しだけ痩せた様子。
禁酒をしてみると、なんとなく飲むもんでしょ的にアルコールを摂取することが多かったと気づいた。
飲みたいと思うアルコール飲料がなければ、別に飲まなくてもいいんだよね。
今は炭酸水が普通にあるし、食事のお供としてアルコールが必須というわけでもないと。
ここまで我慢しようというゴールになっていたスヌ子さまのお料理教室。
ミモザとは、春ですな。
お茶をしながらメニューと段取りの説明。
家の近くの餅屋の豆大福を持ってきてみた。
ここのはすぐに固まってしまうほど餅で、甘さ控えめなあんがごっそりと詰まっていて、美味しいのだ。
わざわざ遠方から客が来るパン屋ツオップの近く。シャビーな店構えが、またよい。
さて、メニューは、塩豚を用いたほっこり系とのこと。
まずは基本の塩豚。
いろいろな本で見るけど、塩加減がまちまち。
スヌ先生にその理由や具合の調整についても教えてもらったり。
目の当たりにすると、すんなりと頭に入るし、実践できる気がする。
細かい工夫が役に立つ。
スヌ先生が1週間前に塩漬けしておいた豚肉登場。
塩の量や部位の違うもの、砂糖も一緒にすりこんだものなど。
色もにおいも質感も変わる。
バラはベーコンのような見た目。
まずは塩豚根菜スープを煮込む。
その間に、箸休めとしての焼きネギピクルスを。
野田琺瑯、かわいいし使えるね。
里芋を切るときのちょっとしたアドバイスもあったり。

こんがり焼けた葱。
下仁田葱も。
スープもよろしく煮えました。
さて、塩豚が別部位で2種登場。
それぞれ別々の鍋で。
煮る前に焼き付けるのを忘れずに。
香味野菜、里芋、茸と一緒に火を通し、クリーム投入。
最初はかなりサラっと。
しばらく煮続ける。
オレンジ白菜?とかいう、いかにも甘そうな白菜。
魚焼きグリルでこんがりと。
野菜を焼くとき、ある程度焦がすというのは必要だよね。
白菜にかけるソースを作る。
この香りが食欲を刺激しまくり、空腹マックス。
さあ、食べましょう!!
テーブルもほっこりな雰囲気にしつらえた。
白菜のロースト、塩豚アンチョビソース。
塩豚とアンチョビの組み合わせって、新鮮。
これは食べるサラダとして、この1品にパンだけでも十分なお食事になる。
白菜が甘いねえ。
葱ピクルスにはクミンやコリアンダーシードなど、いろいろなスパイスが入っている。
保存がきくし、しばらく置いたものは、スパイスが馴染んでまろやかな風味になる。
ワインはロワールのサンセール、パスカル・エ・ニコラ・ルヴェルディのもの。
いつも料理に合わせてスヌ先生がセレクトしてくれるワインがまた、美味しい楽しい。
約1ヶ月ぶりのワイン。
やっぱり、好きだなあ。
という間に、塩豚と里芋のフリカッセがよい具合に出来上がり。
トロみがついて、色も茶色がかっている。
里芋というのがポイントだね。
にっちりした歯ざわりが塩豚やソースのコクと合う。
これがジャガイモでは、なんとなく水っぽい気がする。
これ、旨いわーーー!
ポール・ペルノのブルゴーニュ、シャルドネ。
やはり白はシャルドネだ。
ドライさが塩豚とぴったり。
これは別の部位。
ちょっとタン(舌)っぽい。
どこでしたっけ?スヌ先生。
さあ、スープもありますよ。
本当は1日置いて、上に白く固まった油を取った方が良いそう。
この日は、即席で、上に浮いた油をすくう。

柚子の香りで、同じ塩豚を使っていても、違った味わい。
黒胡椒を振ってもよし。
しかし、これだけ塩豚だらけでも、ぜんぜん口飽きない。
部位の違いだけでなく、組み合わせる野菜やスパイスの多彩さによるのだろう。
デザートは、スヌ先生手作りのオレンジゼリー。
このオレンジの種類は何でしたかな?
ほんのり苦味があるのが、食後のデザートとして最適。
まだ飲むよということで、シャトー酒折ワイナリーのマスカットベリーA。
果実味が豊か。
スヌ先生、ありがとうございました!!