黒猫夜
赤坂の黒猫夜。
サルキッチンやボッテガ・デル・グースト、五指山といった店を紹介してくれた「この人が推すなら絶対に間違いがない!」人の提案で、食べるメンツ4人が集合。
お通し。
ここの店、とにかく面白い。
メニューを開くと、一気にテンションが上がる。
食べてみたくなる食材や組み合わせの料理たちが並び、字や文句がいちいち刺さる。
なんだかはしゃいでしまって、気分だけでなく話も盛り上がって、頼むものを決めるのに、ちょっと時間がかかる。
香菜のサラダ。
山芋とカイワレが入っている。
カイワレがもう少し少なくて、香菜の割合が高ければなあ。
鴨の舌。
カリっとこおばしく揚げられている中には、コラーゲン摂取できそうなトロミあり。
牡蛎と海苔の春巻き。
臭豆腐の蒸しもの。
馬小屋のような臭い。
色の通り辛目の味付け。
でも、なによりポイントは匂い。脱落者あり。
翌日、自分から臭豆腐の匂いが…。
大事な会合の前には控えるべし。
ウルムチの羊串焼き。
しっかりと羊の香り。
添えられたクミンはそのままつまんで、箸休め的につかったり。
紹興酒の3種利き酒セット。
メニューから好きなのを選んで飲み比べる。
ずいぶんと違うもんだ。
紹興酒のページはこんなことに。
本当、そそるの上手いなあ。
紹興酒タワーなんてのもあるし。
試した中で、場の皆が美味しいと思ったものをボトルで。
手前は唐辛子にまみれたウサギの唐揚げ。香菜の香り。
マーラーピータンは揚げてもっちりとした歯ざわりになったピータンを海老の殻と辛いタレで。
タコと漬物の炒め物。
カイランの腐乳炒め。
シャッキシャキ。
おこげあんかけ。
ハムユイ炒飯。
ハムユイとかアンチョビとか大好き。
もう1本いこう。別の銘柄の紹興酒。
ちょっと酸味があるタイプ。
料理に合わせて、「これはビールでしょ!!」とビールを飲んだりしつつ。
初めてでも、好き勝手できる気楽さあり。
この白酒。
レーズンのような香りで、グラッパのよう。
気付けに。
盛り上がりマックスで満腹中枢がバカになる。
追加オーダーだ!まだまだ食べたいものがあるじゃないか!
里芋のくずし炒め。
ネギと里芋なのに、新鮮な美味しさ。
写真を撮るのを忘れた定番のトマトと卵の炒めも、卵がもちっとして、新しい食感。
山芋でも入っているのかと聞いたら、角が立つくらい卵をしっかり泡立てるのだと。
素材の良し悪しや組み合わせの妙を考える前に、できることってあると学ぶ。
黒い塊は酢豚。
黒酢ゆえの色、こっくりとまろやかな甘味酸味。
ここで、豚の脂が「お腹いっぱいになってますよ」と教えてくれる。
じゃあ、デザートだね。
ホワイトきくらげゼリー。
胡麻団子。
大袈裟なほど強い味付けで、麻味はとくに強烈。
どれも美味しいが、味に感動するとかのグルメ的なものではない。
が、とにかくエンターテイメント性が高い。
それはもちろん、ショーがあるとか、そういうことではなく。
素材選び、組み合わせ、メニューの書き方など、随所にぐっとくる工夫がされていて、心を躍らせてくれるのだ。
サービスの方々が積極的にアピールしてくるわけでもない。
客が自分達だけで、でも、別の場所でよりも盛り上がるという不思議。
いや~~~楽しかったなあ。
良いことでも悪いことでも、何か話があって、または、何もなくとも、人と会う場を最大限に活かす店。
疾走感溢れる感じ。
4人で1人9,000円ぐらいだったが、これはこの店ではマレな金額とのこと。
あきらかに食べすぎ飲みすぎ。
いつもながら、ありがとうございます!!
リピートしましょう!
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