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2011年2月28日 (月)

ピエール・ガニェール で ピエール・ガニェールの料理をいただく

ANAインターコンチネンタルホテル内のピエール・ガニェールでディナーをご馳走になるという幸運に恵まれた。
しかも、たまたまご本人来日中につき、ピエール・ガニェールさん自身によるスペシャルメニューだそうな。
こんな良いこと、もうないかもしれない…。

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モダンな設えに高揚。

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東京タワーが綺麗に見える席。
写真よりも実際のほうが大きく見えた。

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生姜のクッキー、コーンチップ&クリーム、ルッコラのフィナンシェ、シナモン味スティックの刺さったエストラゴンのギモーブ。

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グラスのシャンパンはルイ・ロデレールかクリュッグか。
クリュッグを飲む幸せ。
やっぱり美味しいなあ。

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パンは4種類。
これはカンパーニュ。

バターはエシレの塩なしと、ルーコラバター。
このルーコラバター、試しに1口食べたっきり。
なくてもよい。

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ナッツやドライフルーツの入ったもの、酸味の効いたもの、チャバッタ。

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まずは白ワインをグラスで。
女性のソムリエさんに料理に合いそうなものを選んでいただく。

シャトー・タルボのカイユ・ブラン 2006。

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濃い黄色、熟成した香り、でも酸味は強い。
それだけではどこか足りない気がしたが、料理と合わせたら俄然美味しくなった。

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そうだった。
ピエール・ガニェールは1度に複数の皿が出るのだ。

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パースニップスのヴルーテと菊芋のジュレ、サラダ菜で包んだオシェトラキャヴィアを添えて。

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サラダ菜の中にも菊芋が別の方法で調理されたものが。

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不思議なゼラチン状のもので覆われたスープは、パリ風ブイヨン(マッシュルーム、根セロリ、フヌイユ、フレッシュハーブ、タラバガニ)。

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蟹充満。
マッシュルームや根セロリ、ハーブが芳しい。
カイユ・ブランと良く合う。

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天然真鯛とクミンの香る人参のムースリーヌ。

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さらに3皿。

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今度のグラス白はオリヴィエ・ルフレーヴのムルソー 2006。
白い花の香り。
単体でも楽しめるワイン。

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貝のマリニエール。

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ホタテ、赤貝、平貝、つぶ貝…だったかな?あともう1種類はなんだ?
海の香りと貝ならではの歯ごたえを満喫。
バターソースで磯臭さに転ばず洗練されている。

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キャベツで包まれたのは、

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イベリコ豚とアンディーブ。

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ポタージュ・キュルティヴァトゥール。
野菜の甘さがじんわりと染みるスープ。

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ボリュームのある料理がやってきた。

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メヌケのヴァプール、クレソンのサラダ、レモンコンフィーとケッパーと共に。

良質なバターをたっぷりと使ったソースはフランス料理らしい。
レモンと大粒ケッパーがさっぱりと清涼感。
メヌケのむっちりとした質感も加わり、重層的で口飽きない。

モダンなのに、それぞれの料理にしっかりと伝統と基本を感じられるのが、ガニェールの好きなところ。
このソースなんて、まるでフランスにいるような錯覚に陥る。

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黒大根、赤カブのサラダにはみかん(オレンジ?)のソース。

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珍しく1品で登場。
トリュフの香るオニオンのペタル、リンゴのセミ・コンフィー、クリーム・アルブフィア。

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濃厚な中にリンゴの甘酸っぱさ。

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肉料理には、ボトルの赤を。
ロシニョール・トラペのジュヴレ・シャンベルタン 2005。

このソムリエさん、コミュニケーションが取りやすくて、お勧めしてくれたものは全てカチっとはまった。

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ピノ・ノワールは美味しいねえ。

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肉料理はストゥーブに入ってやってきた。

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鴨のフォアグラのロースト、ピュイ産緑レンズ豆、ベーコンとモリーユ茸、マスタードの効いた赤ビーツのアクセント、薄切りにした鳩胸肉の黒コショウ風味。

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見た目通りに濃いのだが、茸の芳香、レンズ豆のサクサクした歯ざわりや赤ビーツの酸味でするすると食べてしまう。
フランス料理を食べていることを実感できる。

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いつの間にか、東京タワーの電気が変わっている。
なんの意味だろう?

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モッツァレラのアイスクリーム、とろみと辛味を効かせたグレープフルーツジュース、タンドリーの香るマンゴーと共に。

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奥はモン・ドールフォンデュ、トリュフとヴァン・ジョーヌ風味。
この緑のはなんだったかねえ?

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デザートワインにドメーヌ・カズのミュスカ・ド・リヴザルト。

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ここら辺りから、記憶が薄い。
写真だけはやたらに撮っている。

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次の日、「デザートは3皿でしたよね?」というメールをいただくが、お互いにカメラに残っていた写真を見てびっくり。
ずいぶんとデザートがたくさんあるのに、味の記憶がほとんどないというもったいなさ。

それにつけても、素晴らしく贅沢な体験をさせていただき、ありがとうございました!!

2011年2月23日 (水)

いただきものとある日の夕食

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ドイツの雪山からお帰りの方からいただいたお土産は、かわいいパッケージのチョコレート。

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何度も名前を教えてもらったのに、やはり覚えられない。
Garmisch-Partenkirchner村らしいが、なんと読む?
雪リゾートでドイツでは有名とのこと。

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黄色い箱はホワイトチョコレート、青はミルクチョコレートで、裏面に各種ハーブがみっしりと付いている。

ミルクチョコレートをいただいたところ、チョコレート自体が甘ーくて、ハーブのトゲトゲしさを包み、でも、ハーブの芳しさは残っている。
美味しい。
ありがとうございます!

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ある日の夕食。

アニエス&ルネ・モスの赤、アンジュー 2009。

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スヌ子さんからいただいた福島のウニの貝焼き缶詰が旨い。
ウニの生臭さがなくなっている。
海岸で深呼吸をしているような磯の香りと深いコクはしっかりと。
口当たりはツブツブ。

これには日本酒でしょう。

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茨城県笠間の二波山、松緑。

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和洋入り乱れて、ワインと日本酒を同時進行で。

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この間羊会で飲んだものが、たまたま家にあったので、これも。

ミル・ローズのレ・サンソー 2009。
羊会ではどこか飼い葉っぽいような獣臭が個性を放っていた気がするのだが、家で開けたら冷たくて硬かった。
ちゃんと時間を置いてあげるべきだったな。

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シンガポールのお土産でもらった甘辛い麻薬的なポークジャーキとチョコレート(ハーブのではないもの)を合わせている人あり。
なかなか合う。

2011年2月20日 (日)

天星 (てんせい) 再訪

近くに来たので寄らないでは帰れず、天★に再訪。
2人で。

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湘南ビールのバレンタイン用チョコレートビール。
黒い色で、確かにチョコレートの香り。

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お通しはゲソ煮。
冬のサービスで熱燗1杯付き。

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シャモロックは腿や内臓が欠品していたので、手羽元の塩焼きを。
肉自体の味が濃いなあ。

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日本酒を1合ずつオススメで出していただく。

まずは豊香。

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刺身の小盛り。
2人なら、2切れずつ出してくれるという心遣い。

確か、たいら貝、赤貝、寒ブリの酢〆、初鰹の塩たたきはからしで、寒鰆炙り刺、カマス炙り刺。
それぞれ、一仕事されていて、個性が引き出されている。

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パクチーと春菊のサラダ。

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而今。

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牡蠣の山椒煮オムレツ。

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卵の中には牡蠣がごろごろと。
卵の甘さ、山椒の辛味、牡蠣のほろ苦い旨味。

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カマンベールの葱味噌焼き。
カマンベールに葱をのせて焼いた上に、蜂蜜とシソ。
やはり組み合わせの妙と巧み。
全ては日本酒のためのつまみ。

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奈良萬。

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玉葱はさみ揚げ。

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シャモロック豆乳茶漬け。

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菜の花塩焼き。

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結人。

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シャモロックガラスープのラーメン。
生姜が効いている。

何を食べても飲んでも美味しい。
これで、1人5,000円ちょっと。
東高円寺でも仕方がない。

羊会

ツレハナさん 主催の羊を丸ごと食べる会。
場所は池袋のディープなアラビア料理店、月の砂漠

この日集まったのは、羊を丸ごと食べたいと思うツワモノたち26人。
ツレハナさん以外は、みんなお互いにほとんど初対面。
もちろん、どこかネジが外れたような(良い意味で)食欲に占領された人格揃いで、知らないもの同士とは思えない異常な盛り上がり。
いやー、楽しかった。

twitterでフォローしあっていたり、ツレハナさんやスヌ子さんのブログ、このブログまで読んでくださっている方々も多く、会ったことはないが、なんか知っているという人たちの集まりだからというのもあるかもしれない。
胃袋つながりの縁と業の深さを知る。

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池袋の駅近く、雑居ビルの裏側の階段を上がった2階、知らなきゃ絶対に入らない店。
この日は、我々の会と、もう一つの団体で満員。
そちらの会はアラブ系の男性集団。
間違えて30分前に到着してしまい、「まさか、この団体!?ツレハナさんならありえる気がする」と不安になったが、違いました。

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小学生と思われる女の子がお手伝いしていたり、アットホーム。
料理に関しても、丁寧に説明してくれる。

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ヨーグルトのサラダ、ひよこ豆のサラダ、胡麻とハーブをあわせたもの。

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最初、なんだコレと思ったが、胡麻とハーブが混ざったものにオリーブオイルを加えてから口に入れると、こおばしく、美味しい。

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サラダ。

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パンもその場で一枚ずつ温めて出してくれる。

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スープの器がそそる。

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パスタの入ったスープ。

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ファラフェルは味が付いていて、ソースなどはなし。

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メインが登場。

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豪快だなあ。

結婚式の新婦に群がる列席者のように、カメラを持って群がる人々。

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羊肉のスープで炊かれたと思われるご飯と一緒に。

いかにも羊な、ダメな人には無理、好きな人にはこたえられない獣香、濃い旨味。
部位によって味が違ったりするのを存分に楽しむ。

デザートにはアラブらしいパイ生地の甘いお菓子。

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アラビア料理店なので、お酒の用意はない。
その分、持込み料は取られないので、1人1本お酒を持参。
そのうえ、ツレハナさんがビールを格安から1ケース届けさせてくれていた。
コップを1つ与えられ、そこに好みの酒を注ぎつつ飲む。

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ワインあり、日本酒あり。
他に泡も飲んだな。

いやー、笑った、しゃべった(あんまり覚えてないけど)。
ツレハナさんのつながる力、尊敬します。
みなさま、ありがとうございました!
またの機会に。

2011年2月17日 (木)

いのししの会@スヌハウス

イノシシが大量に届いたというスヌ子さんのつぶやきに食いついたところ、まんまとお誘いいただいた。

イノシシだけでなく、しまなみの食祭りであるらしい。

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まずは、イノシシ(の雌?)をせとかというみかんのコンポートに漬け込んだ(と言っていたような気がする)もの。

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イノシシの脂はサクサクしていてキレがよい。
でも、どこか獣っぽいスパイシーな味と鼻に抜ける香りがあり、旨い。
せとかコンポートの苦甘さと好相性。

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熱した胡麻油がかけられたのは、

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ポン酢で戻した切干大根と鯖缶、春菊のサラダ。
これ、箸休めに最高。わしわしいく。

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これまた不思議な食材。
生姜じゃなく、菊芋だとか。
食べたことはあったけど、丸ごとを見るのは初めて。

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スヌ子さんがピリ辛黒酢炒めにアレンジ。
さすが。
黒酢のこっくりした酸味とシャリシャリと歯ごたえを残した菊芋の絡みがよい。

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こちらは市販の甘酢漬け。
ごぼうのような良い意味の土臭さがある。

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もちろん、イノシシは塩豚のように塩して置いたものを焼いただけでも美味しい。
柚子胡椒や花椒味噌とでも。

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いくら脂があっさりしていると言っても、煮ればアクが大量に出る。

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味噌ぼたん鍋。
キャベツとちぢみほうれん草入り。

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これは滋味深い…。

イノシシは胃に軽く、豚よりもたくさん食べられる気がする。

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その場で挽いた肉でトマトソースのイノシシラグー、ペンネリガーテ。
やっぱり、旨味が濃くて美味しいなあ。

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この日は日本酒。
5人とはいえ、1升瓶があっさりと空いているのには驚いた。

スヌファミリーの皆様、ご馳走様でした。

2011年2月14日 (月)

ロオジエ これが最後…

今のロオジエでお食事をいただくのは、これが最後だろう。

週末のランチで。

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この独特の心地よい緊張感と高揚感も。

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シャンパンはガティノワ。

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うっすらとピンク色。
ピノ・ノワールらしい風味。

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貝類にオーストラリアのリースリング。
ヘンチキ、エデン・ヴァレイ 1993。

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甲殻類にローヌ、シャトー・ド・フォンサレットの白 1998。

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貝類にレミ・ジョバールのムルソー 2006。

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オレゴン、ウィラケンジー・エステートのピノ・ノワール、ピエール・レオン 2003。
アメリカのピノは力強いね。

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ミッシェル・グロのモレ・サン・ドニ。
フランスとアメリカのピノの違い。

この日の料理は、それぞれが素材ごとに、人生で最高の皿であろうと思われる。
特に肉料理。見た瞬間にもう、悩殺された。
そして、あまりの美味しさに、本当に感涙しそうだった。
果たして、自分がここまで完成された仕事をしたことがあっただろうかと、自らを省み、戒めるほどに素晴らしかった。

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この光景もこれが最後か。

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しばらくコンテはお預けかもしれない。
3年熟成と4年熟成を食べ比べ。
他はモンドールやシェーブル。

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はちみつ、いちぢくと杏。

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チーズに合わせられたのは、なんとポルトガルのワイン。
プラッツ&シミントンのクリゼイア 2000。
言われないとポルトガルとはわからない素直な美味しさ。

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口直しはプルーンのソルベ、リコリスのクリーム、洋ナシのゼリー。

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これも見納め。

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苺のヴァシュラン、カルダモンと黒胡椒の香り。

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お隣はホワイトチョコレートとヴァニラのタルト、アーモンドシロップのシャーベット。

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春を感じさせるシャリオ。

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苺のプティフールがあった。

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再開をお待ちしております。

いつもロオジエの会を開いてくださるご夫妻に、改めて感謝を。
2年後であろうとも、次を楽しみにしております。

2011年2月11日 (金)

Ryuzu 六本木

いよいよ、Ryuzuでのお食事。
雪の降る中でのランチ。
楽しみにしていたのだから、天気など関係ないのだ。

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高級感あふれる内装に合わせて、少しおしゃれした4人で。
めかせる店っていいね。 気分があがる。

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グラスシャンパンはドゥーツ。

料理はシェフにお任せの5,800円コースを。

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アミューズ・ブーシュは、きのこのフランの上にベーコンの泡、カリカリ細切れベーコン。

きのこの香りが濃厚。
美味しい店は、アミューズ・ブーシェから心を掴む。

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パンはどこのだろ?
中もっちりしっとり、周りカリっと程よく乾燥、という好みのバケット。

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フランス産ホワイトアスパラガスのババロアとずわい蟹のアンサンブル。

かわいい点々は茶色が甲殻類のソース、緑が野菜のソース。

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クリーミーで深い濃さのある白アスパラババロア、さらりとしたジュレ(甲殻類のだっけ?)、旨味満載の蟹の組み合わせが素晴らしい。
それらの異なる舌触り、ところどころで歯に楽しい小さな白アスパラの小片。

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この後の料理を考えた白のボトルをお願いする。
薦めてくれた2本の中から、アルザスのを。

ドメーヌ・シュルンバジェのテール・ダルザス 2008。
甘い香りとキリっとしまった味で、最後の料理までぴったりと合った。

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フランス産フォアグラのソテー、金柑のコンポートとルーコラをあしらって。

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焼き加減も完璧、塩も強すぎない。
金柑の甘さも丁度よく、全てにおいて具合がいい。

フォアグラは自ら頼む食材ではないのだが、この金柑との組み合わせは好きだ。

金柑のコンポートだけでも、瓶詰めで欲しい。

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長崎産サワラのポワレ、ズッキーニと生姜風味のコンディメントを添えて。

生姜&ケッパーのソースと、黒オリーブ&アンチョビのソース。

鰆は皮目パリパリ、中はしっとりと脂がのって、良い素材がますます美味しくなっている。

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メインは豚。
岩手産岩中豚ロース肉、しっとりと火を入れて、根菜のサラダと一緒に。

サシが入ったように脂が溶け込んだ豚は、ふわもちっとして濃厚な旨味が口にあふれる。
重くはなく、後味が軽い。

甘味のあるタレとも呼びたいようなソース、ほぼ生ながらうっすらと火が通っている野菜たちも秀逸。

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苺、ヴェルヴェーヌのジュレとピスタチオのクレーム、ミルクのソルベを添えて。

上の卵白焼きも美味しい。
このデザート、バランスがいい。好きだなあ。

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もちろん、お茶菓子だって美味しいわけで。

開店して間もないのに、料理にもサービスにも、驚くほどの安定感がある。
さすがですよ。
またすぐに来るだろうな。
というか、来たい。

次回は、もっとコッテリした料理をいただいてみよう。

2011年2月10日 (木)

さらに ラボ

また来た、ラボ。
家も会社も遠いのに。

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つぶ貝と菜の花のソテー。

まずは生ビールから。

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筍と2種のチーズ焼き。

手前はモンドールと柚子皮、奥はロックフォールと木の芽。
筍をこういう風に食べるのは初めて。
マネしてみよう。

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白ワインをボトルで。
デュ・ミュリネのクローズ・エルミタージュ、キュヴェ・マリーン。

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自家製アンチョビのサラダ。
アンチョビ好きなもので、かなりの確立でオーダー。
野菜の内容がそのときによって違うのが良い。

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赤のボトルは前にもここで飲んだマルティネルのグルナッシュ。

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ブーダン・ノワールの付け合せもそのときによって異なる。
ポテトピュレだったり、リンゴのソテーだったり。
この日は悶絶するほど美味しいタイム風味のトーストポテト&ローストガーリック。
ブーダン・ノワール、皮にナイフを突き刺すとはじけ、溢れ出すほどにやわらかで、コクがあった。

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デザートも、ここのは絶妙にお酒に合うんだよね。

ジャスミン茶のジェラート、まんま栗なうえ栗の渋皮煮(?)が入っている栗のクレームブリュレ、タルトタタン。

クレームブリュレの栗度は稀にも見ないレベル。

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クラシックな作りのタルトタタンは、飴色のリンゴがたまらん。

kiwi 料理教室第2回 その3

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宴会の始まり。

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ラブリーな食卓。

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ヴァレンタインですものと、ピンクのスプマンテ。
ヴァンジーニので、ドライで甘くないから食事に向いている。

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ブリとグレープフルーツのシフォナード。

オレンジでなく、グレープフルーツである理由を理解。
ブリの独特の脂の強さには、爽やかな苦味が必要だったのかと。
ディルも欠かせない。

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美味しいオリーブオイルを振り掛けると、さらに味がまとまる。

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こっくり白菜ポタージュは、カリカリベーコンを添えて。

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やわらかでいて、旨味濃い。

普段、ベーコンを好んで取り入れないのだが、一緒にミキサーにかけたことで、ベーコンだけが立つことなく、馴染んでいて、美味しい。

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赤ワインは右のオーガニックなカオール。
ラカペル・カルバナックの。

左のピネレのは、肉料理に入れたもの。
入れる前に2つをみんなで飲み比べ、よりやわらかいラカペル・カルバナックを飲み、荒々しさのあるピネレを料理に入れることにしたのだ。

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ポークのスパイシーチョコラグー。

レシピはスヌ子さんのブログで。

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なにこれ!美味しい!!
しっかりチョコレート、でも辛い。
どこかナッツの風味を感じるのは、チョコレートは木の実だということか?
それとも、加えたごま油の効果か?
カルダモンの香りもあり、こってりしているのにベタベタと口に残ったりしない。

にしても、チョコレートが調味料として機能している不思議。
チョコレートを入れることに懐疑的だった人も、気に入るほどに。

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もう、盛り上がっちゃってるから、みんなで割り勘して、ボトル開けちゃう。
ここに参加する人は、みんな揃って酒好き。
スヌ子さんのブログからやってきた人がほとんどなのだから、当然ではある。

というわけで、オー・ボン・クリマのヒルデガード。
ピノブラン、ピノグリ、アリゴテのミックスというのも納得の重層感のある白。

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デザートは、苺と…ベーコン。
そして、料理に使ったシェリーまで飲み干す。

スパイスを添えるセンス。

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ベーコンは、スヌ子先生が白菜ポタージュに使おうと出したところ、燻製名人なる人が作った無添加の、見るからに美味しそうなベーコンで、みんな揃って「それは酒のつまみに!」と懇願し、取っておいたもの。

そんな参加者の皆さんが素敵すぎる。

今回が初めての人々も、なんだか近く感じてしまうのは、美味しいもの好きで、しかも好きなテイストが合うからなのでは。
それぞれにみんなが美味しいネタを持っていて、面白いんだよね。

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いきなり白い粉を取り出す人あり。

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コレ、ヤバかったです。

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ポン酢談義に花が咲く。

今回も強烈に美味しく、楽しいお教室でございましたとさ。
ありがとうございます!

2011年2月 9日 (水)

kiwi 料理教室第2回 その2

肉料理を作りながら、他の料理も同時進行。

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こっくり白菜ポタージュ。
冬には何かと食べる機会が多いが、案外残ったり、調理法もアジア系に偏ったり。
そんな白菜を洋風にいただこうというメニュー。

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白菜にベーコンを重ね、シェリーを回しかける。
もちろん白ワインでよいそうだが、シェリーなら、開けた後、しばらく置いておけるでしょと。

しかしながら、このシェリー、結局我々が飲みつくしてしまったのだった…。

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しばらく蓋をして火にかけていると、白菜から汁が出て、かさも3分の2くらいに。

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そのまま蓋をして、芯までとろとろにするべく、しばらく放置。

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ベーコンごとミキサーにかけてしまうんですか!?

仕上げに牛乳。
クリームでも、豆乳でも良いが、牛乳であるには理由があるのだ。

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肉料理の付け合せはとろけるマッシュポテト。

粘り気歓迎で、あえてメークイン。
ああ、ここでもバター、そして牛乳。

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なめらかになったところで火にかけ、粘り気を出す。
実際にこれをするのは、盛り付ける直前なのだけどね。

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ブリとグレープフルーツのシフォナード。

ブリが前日購入であった場合、臭いを取るため、塩と酒を振って放置。

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薄く切ったら、グレープフルーツの果汁とうすくち醤油を合わせた中にしばし漬け込む。

醤油はもちろん、油やスパイスなど、調味料にも興味津々。
みんな写真を撮る。

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ピンクと普通のグレープフルーツも同じ大きさに切る。
他の料理の進みを見つつ、赤い大根(?または普通の大根)の千切りとディルと一緒に盛りつけ開始。

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器もかわいい。

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すべての料理が出来上がりましたよ!

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空腹全開、しかも良い香りが充満。

2011年2月 7日 (月)

kiwi 料理教室第2回 その1

kiwiになってから2回目のスヌ子先生料理教室。
2月だからか、妄想炸裂のテーマで「愛が深まる(ハートマーク)バレンタインディナー」と。
常に劇がかった恐ろしい子、スヌ子先生らしい。

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男性よりも、むしろ女性受けするかわいいセッティング。
自己紹介や段取りの説明の合間に、お茶。

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チョコレートはスヌ子先生が福島で買ってきたという「めひかり塩チョコ」。
めひかり本体が入っていなくてよかった。
普通に美味しい塩入りチョコ。

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フランスパンに未精製のミルキーなはちみつとマスカルポーネを盛って。

お茶菓子からして、すでにセンスが光る。

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さあ、甘いかわいい世界は塊の肉で打ち破られる。

ポークのスパイシーチョコラグーからいくそうな。

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塩胡椒の後に甘くないココアを揉み込む。

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すでにそそる。

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バターの量に一瞬たじろぐ。

玉葱、エシャロット、にんにく、生姜、そしてたくさんのマッシュルーム。

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他の料理を進めつつ、丁寧に炒めること30分。

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カイエンヌペッパーと言いつつ、一味唐辛子。
しかも原了郭。
ワインはたっぷりで煮詰める。

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なんと!ごま油!!
味をまとめるのだそう。

こういう自由な発想に、毎回驚かされる。
で、食べてみると、確かにそれが必要なのだ。

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ソースの仕上げはチョコレート。

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けっこうたっぷり入れるのね。

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肉を炒めるのにも、バターを…。

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こんがり両面を焼いたら、ソースの中へ。

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ソースの熱で、芯まで火を通す。

どんな味なんだろう?
すでに香りは素晴らしいのだけど、一味唐辛子とチョコレート??
みんな、不安だったり楽しみだったり。

ところで、肉の煮込み料理って、女性よりも料理上手な男性が作ったほうが、アピール力が強い気がするのは私だけか?

2011年2月 4日 (金)

またまた ラボ

1週間と置かずにラボ。
ま、この間は食べていないしね。
当日どころか、これからどこ行く?てな感じでラボに突撃。

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まずは福島の地ビールな生ビールを飲みつつ、自家製アンチョビのサラダ。

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ワインはグラスで。
コート・デュ・ローヌ、レ・クロ・デュ・カイユの。

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オニオングラタンスープ。

このマグカップ、そこからダレるチーズ、そそるなあ。
生姜が香り、ぎんなんやしじみ入り。

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豚足は細かいパン粉がまぶされて、こんがりきつね色。
たっぷりなセロリなどの香味野菜、トマト、エストラゴンで爽やかささえ感じさせるオランデーズソースと。

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豚足を食べるとき、唇がペタペタするするのがうれしい。
コラーゲン摂取してますよという気休めだね。

ここの豚足は、オランデーズソースであっても、胃にもたれたりしない。

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グラスで濃い目の赤ワインを頼んだところ、ラ・トゥール・デュ・ボンのバンドル。

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里芋の入ったトマト味ラグーソースで食べる手打ちパスタ。

さらに1杯飲んで、終電に走る。
本当に、ラボはいい店だなあ。

2011年2月 3日 (木)

バカール からの ラボ

先月は棚からぼたもちバカールがあったので、月2回バカールに行けるという幸運っぷり。
転がし上手なサービスの方は、濃ゆいのに、飽きさせない。
むしろ、ますます楽しい。
もちろん、料理も。
予約が取れなくても、仕方がないと思う。
そりゃそうだ。

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この前にRyuzuのオープニングでアペリティフをいただいてきたので、最初から赤を。
おすすめにしたがって、値段の割りに満足度が高いというチリのコノスル。
特別に専用畑のぶどうで作られるリミテッド20バレルエディションのピノ・ノワール 2008。

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コースながら、追加料金などもありつつ、アレンジしてくれる。
そういう自由さも、バカールの良いところ。

こんな赤座海老を見せられたら、頼まないでいられないじゃないか。

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パンはいつもの通りやってくる。
結局、ほぼ毎回、ブリオッシュを頼む。

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ウニと…ジュレはなんだっけ?
白いのは根セロリピュレ。
根セロリ好きだ。
まとまっていてまろやかだけど、それぞれの個性も立っているというコンビネーション。

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赤座海老の菜園仕立てがドーン!
多種類の野菜が海老を取り巻く。
揚がる色彩とボリュームだ。

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甲殻類らしい濃縮味。甘さと焼けた殻のこおばしさ。
肝ソースでますます海老。

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こちらのスペシャリテの一つでもあるバーニャカウダの蟹ソースまで出してくださった。
蟹海老甲殻類の旨味満喫。

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そんな料理に赤は合わないので、グラスで白をいただく。

オリヴィエ・ルフレーヴのピュリニー・モンラッシェ。
しっとりとして華やかさもコクもある香りで、さすが、甲殻類ともよく合う。

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表面カリっ中トロっの白子のムニエルは白アスパラを添えて。
トマトとケッパーの焦がしバターソース。

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メインはこんなですよと、ストゥーブで焼かれたばかりのところを見せてくれるのも、お楽しみ。
この喜びのために、できるだけみんなで同じものをオーダーする。
肉は塊で焼いたほうが美味しいと聞くしね。

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イベリコ豚のロースト。
甘いハシバミの香りの脂。

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骨の周りの肉の団子。
これがまた、場所の異なる肉の色々な旨味・歯ごたえが混ざっていて、美味しい。

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飲み足りないので、グラスの赤も追加。

レ・ディフェーゼ 2008。

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待ってました。
満腹に近づいていても、これを目の前に出されると、空腹な気がしてしまう。

鴨とトリュフの鉄鍋ご飯。

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よく混ぜていただく。

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牡蠣とブルゴーニュバター。

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この香り…。

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この季節限定のオレンジ(名前の記憶欠如)のクレームブリュレ、アイス。
ああ、やはりデザートについての詳細を失念しがちだ。

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ヘーゼルナッツだったかねえ。

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バナナとキャラメル、そしてパイ。

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これ、すっきりするようにと食べすぎ気味な我々に出してくれたのだけど、さっぱり覚えていない。

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いつもの生キャラメル。

さて、美味しくて盛り上がって、でも、始めたのが18:00だから、まだ早い。
このまま帰りたくない!ということで向かったのは、近所のラボ。
だって、バカールの後で、この多幸感と贅沢した舌を盛り下げないためには、ラボぐらいでないとダメなのだ。

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モヒート。

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満腹のはずなのに、なぜか美味しくいただいてしまうソーシソン盛り合わせ。

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グラスの白ワインまでいただく。

はーーーー、楽しい夜だった。

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ご一緒してくださった方々は、いつも素敵な手土産をくださる。

これは話題になっているというご飯のお供。
そのままでも肴になる。

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北海道からは、かりんとうの中にチョコレートが入った新しい美味しさのお菓子。

いつもありがとうございます。

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