da Carlo il Salmiere
カテドラーレ。
彫刻もどこか南国風味。
晴れていると、やはり気持ちが良い。
こういうモチーフは他のイタリアでは見かけないような。
おやじ溜りがそこらじゅうに出来ている。
シチリアでは、女性の井戸端会議を見かけなかった。
集って話しているのはおじさん、またはおじいさんばかり。
朝から晩まで、ずっと溜まっている。
パラティーナ礼拝堂。
これが、全部モザイク。
気が遠くなる細かい作業だ。
サン・ジョヴァンニ・デッリ・エレミティ教会はキオストロ付きの素敵な庭があるが、入場料6ユーロは高すぎるだろう。
お昼ごはんを食べる店を求めて、再度バラッローの市場へ。
晴れているし、品数も豊富で、客の出も昨日とは段違いに多い。
高品質で、混んでいた魚屋。
残念ながら、食べる店がなかなか見つからないし、写真付きのメニューの観光客向けっぽい軽食堂には入りたくない。
市場のわき道にあり、ターヴォラ・カルダとして手書きメニューを出していた店。
店員に呼び込みをされて、逆にひき、入るつもりはなかったが、「とにかく、中に入って見てみてくれ」というので、見るだけと思い、入店。
と、そこは小さなサルメリアなのだが、明らかに質にこだわった良いサラミ類やチーズを扱っている。
しかも、その店主のこだわりが尋常でなく、作り置き惣菜の説明も、いちいち細かく、美味しそう。
これは、食べてみる価値があるだろうと、簡易テラスの席に座る。
グラスの白ワインを頼んだら、ALQAMAHが登場。
大きなワイングラスにたっぷりと注いでくれた。
前菜の盛り合わせ。
かなりのボリューム。
どれも素材は近郊のものを中心としたシチリア産。
手前はメランザーネ・アッラ・パルミッジャーナ。
色々なところで食べられるメニューだが、これだけ美味しいものはそうそうない。
メランザーネ・ア・ピッキ・パッキ。
茄子は粉をふって揚げたと言っていたが、本当に軽くしか揚げていないのか、ドライナスのような歯ごたえがある。
パルミッジャーナのとろけるようなやわらかさとは全く異なる食感。
そこにミント、トマト、チーズ。
トマトのリピエーノ。
米、麦、黒オリーブ、チーズ。
生オレンジのスライスの上に茄子、レーズンとドライクランベリー、オレンジピール(?)、スペック的なサラミ類、パセリ、チーズ、パン粉を混ぜたものを重ねた料理。
この、フルーツの甘さとスペックのような肉の塩気の組み合わせは、いかにもシチリア。
他に茹でたジャガイモをトマトソースとローズマリーで和えたもの。
全てが、たっぷりと使われたシチリアの香り高く芳醇なオリーブオイル、ペコリーノやリコッタ・サラータといった独特なクセとコクのあるチーズ、濃縮したような濃いトマトソースで、素晴らしく美味しい。
フレッシュなオレンジやトマトの鮮烈さがアクセントになり、滋味とのバランスが巧み。
シチリアが食材に恵まれた土地であると実感させてくれる料理だ。
ここのシチリアパンは、今回のシチリア旅行中で最も美味しかったパン。
バラッローの市場で仕入れるのだという。
近所で働いている様子の、仕立ての良いスーツを着た人たちがやってきて、このパンにプロシュートやらチーズやらを挟んでもらった好みのパニーノを買って、ランチにしていた。
ここのこだわりの食材と、このパンとなら、相当に美味しいに違いない。
パスタは1種類のみ。
この日はパスタのティンバッロ。
見るからに丁寧な作り。味も秀逸。
なすで覆われている。
美味しいのだが、さすがに量が多い。
2人分で35.00ユーロ。
あまりに感動して、チーズを購入しようと、前の客が終わるのを待つ。
近所で働いている女医さんだそうで、同僚たちから薦められて来たのだと。
店主のこだわりトークがあり、色々と味見もさせてくれるので、長くなる。
味見したパレルモ産のモッツァレラも美味しかった。
やっと番が回ってきて、長期塾生されたペコリーノ・シチリアーノを購入。
もちろん、それがいかに良い品か、他のとどう違うか、どのように食べるべきかを丁寧に説明してくれる。
da Carlo il Salmiere。
パレルモに来ることがあったら、ここには必ず寄る。
満腹の腹のまま、バスに乗って、モンレアーレへ。
モザイクの洪水。
美術館も、見ごたえがあった。
いかにもイタリアの郊外の小さな町。
この電飾の飾りを見ると、そう思う。
パレルモ中心地に戻ってくると、デモをやっていた。
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