OGINO
予約が取りにくい店だというOGINO。
この店に惚れ込んで通っているハナコさん主催による10名のお食事会。
初対面の人もいたが、美味しいものを愛する同志ゆえ、最初から和やか。
まずはシャンパンで乾杯。
Lenoble。
リエットやピクルス、パン。
料理はシェフにお任せし、前菜 x 2、魚、メインをそれぞれ3種類くらいずつ出していただくというアレンジ。
近くにいる3~4人で、皿を回しながら、色々な種類を味わう。
フランス産ホワイトアスパラの温製、あさりのオランデーズソース。
やはりホワイトアスパラは王道なソースでいただくのが美味しい。
桜鱒と2色のアスパラのテリーヌ、キャビア添え。
白いクリームはマスカルポーネ。
赤ピーマンのムース 北海道産ウニ、魚のコンソメのせ。
コンソメジュレは、ザ・魚介。
白1本目は、ヴェルジェのプイイ・フュッセ 2006。
ホロホロ鳥とアーモンドのバロティーヌ、千切りにんじんのマリネ添え。
肉の名手と噂に聞いていた通りの一皿。
でも、繊細で後味爽やか。
花ズッキーニの蟹と海老ムース詰め、トマトクリームソース。
アスパラ・ソバージュ添え。
花の中には練り物的な甲殻類ムース。
フォアグラのソテー、焼きトウモロコシのヴルーテ、温玉添え
焼きならではのこおばしさがたまらない濃厚なコーンポタージュスープに、ソテーしたフォアグラと温泉卵が浮かんでいる。
卵を崩し、フォアグラの小片とスープとを一緒に口に入れる。
濃厚なメニューと、あっさりしたメニューとを組み合わせて出してくれるところが上手い。
魚料理は、スズキの2色ごまつきポワレと、
北海道産カスベの骨付きムニエル、焦がしバターソース。
カスベの軟骨は、そのままパリパリと食べられる。
焦がしバターソースとはいえ、トマトやケッパーが入っているので、南っぽく、酸味がある。
吸い付くようにしっとりとした白身と、よく合うな。
白2本目は、Jeannin NaltetのMercurey 2006。
メインは、こんなのも出ますよと。
豚の膀胱の中にひな鳥が入っているとか。
お口直しのソルベは何だっけ?
肉料理に向けて、赤ワイン。
シモン・ビーズ・エ・フィスのサヴィニー・レ・ボーヌ、Les Bourgeots。
仔鳩と豚足のソーセージ、シュークルート添え。
2種類の肉を使っていて、粗挽きだからこその、旨味。
仔牛の腎臓のソテー、ノルマンディー風シードルソース。
臭みの加減が程よい。
強すぎず、口飽きないが、物足りなくもない。
先ほどの膀胱に入れられていたひな鳥。
ひな鳥の膀胱包み蒸し、フォワグラソース。
やわやわとして、ホロリとほどけるようにやわらかいのに、ジューシーで肉自体の旨味をしっかりと蓄えている。
デザートも色々。
クレープ・ジュビレ(チェリーの温かいクレープ)、バニラアイス添え。
パイナップルのサラダ、ライム風味、ココナッツのスポンジとライチのスープ。
白いけどコーヒー味のブラン・マンジェ。
超濃厚チョコレートの半生テリーヌ、ベルベーヌのアイス。
料理することが大好きなのだろうなあと想像させる、手間のかかるメニュー揃い。
それをきっちりと、丁寧に作っているのだろう、がっつり系のメニューもどこか繊細で、クリーン。
愛情を感じる。
さて、この日はいつもよりも軽めな構成だったようで、「まだ食べたいね」と。
残念ながら、遠方在住組の我々は帰らなければならなかったが、ご近所組は雨の夜に消えていきましたとさ。
噂によると、新記で麺をすすったとか…。
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