コーラ・ディ・リエンツォ通りのカストローニやフランキで食材を大量購入後、ホテルに荷物を置き、テスタッチョへ向かう。

テスタッチョの市場。
パレルモの市場たちを見た後だと、なんとなく物足りなく感じる。

トマトだけの店。

あ、おかひじきみたいな野菜。
イタリアでAgrettiというと聞いたことがあるが、札にはAchretiと書いてあるな。
食べてみたいものだ。
市場を出て、その周りの食材屋を回る。
以前に来たときは、もっと庶民的な店が多かった印象なのだが、今回は高級食材店を多く見かけた。
ローマの下町レストラン地区として有名になって、そういった店が増えたのかもしれない。

その中のひとつ。
Il Tuo Salumiere Sncの品揃えが好みだったので、入ってみる。
惣菜も美味しそうだ。

あ、あのおかひじきもどきがある。
茹でただけだったが、その場で食べると言うと、味付けをしてくれた。

しゃくしゃくとした歯ごたえ、まさにおかひじき。
この店は軽食を取る人用にテーブルと椅子が置いてあるのだ。
さて、お昼ご飯に向かおう。

Flavio al Velavevodetto。
同じくテスタッチョ地区にあり、以前に食事をして感動したFeliceに行こうかと思ったが、2011年のOsterie d'Italiaに新たに掲載された店ということで、勢いがあるのではないかと、ここにした。
本に書いてあったコメントを読んで、もっと雑多な食堂風の店を想像していたが、なんだか素敵でモダンさもある。

中庭の席にする。
まだ開店より15分くらい時間が早かったのだが、まかないを食べかけの店員さんたちは、にっこりと座らせてくれた。
親切そうな人たちで、期待が高まる。

まずはハウスの赤ワイン。
開店時間になると、近所で働いているらしき団体やグループが次々と入店。
人気があるのだな。
そういう地元の人たちは、コントルノを前菜として食べて、プリモかセコンドのどちらかを食べて、カフェを飲み、出て行く。
さすがに昼からプリモとセコンドの両方を食べたりはしないのだ。

プリモにはほうれん草とリコッタのラビオリ、ポモドリーニ、ミント、バジル、リコッタのソース。

これ、美味しい!
塩気も程よく、まろやかで、でも、トマトなど素材それぞれに強さがある。
よくまとまっているなあ。

母はカルチョーフィとグアンチャーレ、ペコリーノのフェットチーネ。
胡椒のような、でもより大きくちょっと柔らかい実が入っている。
この深い味わいはどこから来るのか?
2人とも、破顔。

セコンドには、オススメだというPolpetto di Bollito。
茹でたチコリアとローストポテト添え。

茹で肉の団子なのだが、ハーブやスパイスが入って、エスニックな味わい。
キレがある鋭角な美味。

こちらはバッカラ・フリッタ。

衣や揚げの具合も完璧で、カリッカリ。
しっとり、ふわりとしたバッカラは、きっちりと塩抜きされている。

満腹だったが、あまりに美味しかったので、少しだけデザートを。
カフェ(エスプレッソ)を持ち帰るような小さなプラカップに入ったティラミスを2人で1つ。
全てが美味しくて、他の料理も色々と食べてみたくなった。
次回ローマに来るときは、絶対に寄ろう。
2人で合計75.00ユーロ。