周胖子餃子館
故宮はここ2年くらいでいきなり混みだしたとか。
大陸からの観光客増加が理由。
有名な角煮や白菜の部屋に入るには、長蛇の列が出来ていた。
この日は雨。
台北最後の食事は早めの昼食で、おすすめのあった鶏鍋を食べようと考えていたのだが、予約はしていなかった。
今回、皆、ほとんど予定を立てず、当日に羽田で集合してから、「何したい?」「何食べる?」、着いてからも、「次、何食べる?」「お腹すいてる?」という旅だった。
予約をした店も当日に手配。
詳しい人がいたから甘えていたというのもある。
それが気楽で、しかも、信用できるセレクションの店はどこも美味しくて、終始にっこりとしていた。
雑誌で参考としたのは、FRaUの台湾特集号。
そんなわけで、最後の食事についても予約を入れていなかったのだけど、店に行こうと乗り込んだタクシーの親切な運転手さんが、「席があるか、聞いてみたほうがいいよ」と、自分の携帯から店に電話をかけてくれた。
で、まんまと満席。
席が空く時間には、空港に向かわねばならない。
ならばと運転手さんが推薦してくれたのが、牛肉麺と海老餃子が美味しいという店。
よし、そこに行ってみよう。
その前に寄るよう薦められたお茶屋は、いまいちであった。
日本語が達者で押しの強いマダムがまくしたてる。
やはり、永康街のゆったりと趣味の良い店がいい。
推薦されたレストランは周胖子餃子館。
チェーン店であるようだ。
近所で働いている人が、ひっきりなしに来店し、昼食を取り、出て行く。
良さそう。
惣菜棚を無視して通ることはできない。
干し豆腐の和え物と、茹でピーナッツ。
干し豆腐の味付けが良い具合。
茹でピーナッツには、ついつい手がのびる。
牛肉麺。
またもや出来たものから出している。
見た目を裏切るあっさりとしたスープは、五香粉が香る。
牛肉は箸で裂けるほどに煮込まれて、これまた軽い。
ラードが練りこまれたようなホロホロの焼餅に豚肉が挟まれたものが、美味しかった。
塩気と脂のバランスが良く、小麦粉が香る。
台湾では、総じて粉モノが旨い。
海老餃子。
タクシーのおじさんは20個頼みなさいと言っていたが、他のものも食べたいしと12個にしたのが正解。
美味しいけど、1人5個はいらない。
海老が丸々入っていて、ぷりっぷり。
満足。
おじさん、おすすめありがとう。
でも、もう一度行きたいかと問われたら、NOだな。
美味しいけど、台北には同じかそれ以上に自分好みの店がたくさんありそうだから。
昼食が終わり、ホテルで荷物をピックアップして、空港へ向かう。
松山>羽田便だと、搭乗1時間前に行けばいいのね。
ずっと、食べることとお腹の空き具合ばかりを考えていた旅は、最高に楽しくて、リフレッシュさせてもらえた。
ご一緒してくださった皆様に心からの感謝を。
またぜひ、一緒に旅行してください!
そうそう、4人という人数が最適であったことをメモしておこう。
1皿を分けたとき、色々な種類を食べられるし、物足りなくもならない。
買い食いでも、1つを4人で分けるので十分味わえる。
タクシーも1台で済む。
台北には、すぐにもまた行きたい。
食べ残したものがたくさんある。