かどや >> むつみ
以前から東京東側の居酒屋に惹かれてはいたのだが、西側在住の友達が多く、皆、わざわざ東には来てくれなかった。
もんもんとしていたところ、スヌ子さんのお料理教室@kiwiを通して、東側在住だったり、西側在住でも、東に足を運ぶことを厭わない人々と知り合い、輪が広がっていった。
そんな人々が、自分の地元や縁のある場所の店を巡るツアーを企画してくれることもしばしば。
ありがたいことです。
この日は、こんなメニュー張り紙の写真から始まった企画。
夕方、曳船のかどやに8人が集合。
お通しはうざく。
ビールで乾杯。
豊富なメニューのどれもがそそる。
片っ端から頼みそうになっていたら、ご案内人さまより、おまかせコースを頼んであるから、それが何かを聞いてからにしましょうという忠告あり。
ごもっとも。
おまかせコース、その1はホタルイカの沖漬け。
塩か控えめで、鰹出汁が効いてて、旨い。
4人で1テーブルなので、コースの料理写真は4人前。
コースその2、アワビ刺し。
肝まで付いてる。
コースその3、刺身15点盛り。
これも4人前ね。
マグロ、カンパチ、タイ、ヒラメ、ハタ、ウニ、水タコ、シメサバ、ホウボウ、ヤリイカ、クジラ、赤貝、釣りアジ、ツブ貝。
赤貝の肝もやヒラメエンガワも。
このコース、すっごく安いのだけど、大丈夫か?
採算取れてる?
と心配になるほど。
それぞれがちゃんと美味しいというのにもびっくり。
魚金とか、安いけど水っぽくて量だけ多いという店とは違う。
日本酒や焼酎の種類が豊富なのも、この店にそそられた理由。
裏鍋島(佐賀)。
緑やまユ(秋田)
奈良萬の純米吟醸おりがらみ(福島)
飛露喜の生(福島)
コースその4、牡蠣フライ。
ザクザクと固め厚めの衣の中に、ジューシィな牡蠣。
レバ刺しはマスト。
ごま油塩、ニンニクで。
はしゃぐあまり、他人の酒に頼んだ本人よりも先に手を付けること2回。
ナンコツ揚げ。
コースその5、河豚の白子焼き。
まさか、この値段のコースで河豚の白子!?
たまたま入荷したからなのでしょうが、それにしても贅沢が過ぎます。
口の中で、香ばしい皮がプチっとはじけ、まったりトロリと濃厚な旨味が広がる。
炙りユッケ。
盛り上がりますなあ。
鍋島の裏表。
タクシードライバー(岩手)と、玉川アイスブレーカー(京都)。
新政の六號、生。
而今(三重)。
コースその6、焼き海老。
コースその7、ハマグリ潮汁。
大きなハマグリの白濁した出汁がしみる。
ここでこれを出してくれるというのも、なんと的を得た気遣い。
酔鯨の高育54号(高知)。
レバ刺しと並んで、来る前から頼むと決まっていたハムカツ。
ほろほろとやわらかな合成ハム使用。
ここの揚げ物はすごく美味しいけど、私は合成じゃないハムのハムカツのほうが好みだ。
夢心(福島)。
最寄の曳船駅からでさえそこそこ歩く不便さだけど、行く価値のある店。
恐ろしい高さのコストパフォーマンスが便の悪さゆえなのだとしたら、むしろ、この場所でよかったとさえ思う。
欲を言えば、もっと長居したかった。
と、大人数ゆえ、次の店というのが難しい。
案内人さまがどうにか見つけてくださったのが、ゆるいダイニング。
その2階が、友達の家のようなくつろぎ空間。
横になりそうになりながら、赤白ワインやビールで一息。
でも、ここでがっつり食べるのもなんだよね。
わがままで本当に申し訳ないけど。
というわけで、むつみ。
ここも、行ってみたいと思っていた店。
うれしいのう。
くわ茶割りと、お通しの卵豆腐。
くわ茶の薬草のような風味でリフレッシュ。
食べるよ。
煮物盛り合わせ。
それぞれ別に炊いてあるのではないかな。
昆布が特に好き。
鶏皮ポン酢。
湯葉。
この熱々の海老しんじょう、ふんわり美味しい。
海老の香りが鼻腔を直撃。
これは何だっけ?
釜飯登場。
鶏、タコ、ホタテの3種。
どれもそれぞれに美味。
半生ホタテ。
タコ好きにはたまらんもんがある。
味噌汁や漬物も抜かりなく、さすがです。
下町には妙に気を弛ませる店が多い。
温泉旅館で夕食をいただいたような錯覚に陥り、このまま横に布団を敷いて寝たくなる。
いい店。
浅草寺のライトアップを眺めつつ、駅へ。
開始が早かったから、急いで電車に走らなくてもよい。
ゆったり腹ごなし。
新しいカメラにしてよかった。
夜もストレス無く撮れる。
ご案内人さま、皆様、ありがとうございました。
リピートしましょう。
「東京:和食」カテゴリの記事
- 引っ越しました(2013.10.04)
- 星野 1ヶ月経たずに(2013.09.20)
- おかめ(2013.09.17)
- 新橋 星野 今年も(2013.09.04)
- 落語後の新橋いし井(2013.08.12)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント