ル・コルニション
パリに出張だった。
初めてのエリアのホテル利用だったため、どこについてでもやたらと詳しい食友におすすめを聞こうとメール。
すると、「同じ日からパリですよ」。
共通の友達も一緒だと言う。
「翌日は昼にランブロワジー、夜はラミ・ジャンですから」とおっしゃるが、昼は仕事なので無理。
いつもなら、着いた日は何も食べずに寝るところ。でも、せっかくなら一緒にご飯を食べよう。
で、予約をしてもらったLe Cornichon。
前回、昼を食べて美味しかったので、再訪。
他にもいくつか候補があったが、混んでいる時期でもあり、予約がとれたのがココ。
でも、さすがに満席だ。
クリーミーでいて爽快なきゅうりのスープがお通し。
メニューはランチとあまり変わらない気がする。
ワインは白で、ヴァンサン・カレムのヴーヴレイ 2010。
ふくよかな香りがありつつ爽やか。
鯖のマリネ、トマト、桃のヴィネグレットソース和え。
夏らしい一皿。
組み合わせも好み。
前菜は、基本的に11ユーロ。
こちらは、歯ごたえのある野菜、オックステール、ナッツのヴィネグレットソース和え。
ナッツがいい仕事をしている。
もう1人はラングスティーヌの炭火焼き。
Salicorniaという細いインゲンのような野菜のソテー添え。
ラングスティーヌの香りの濃さよ。
半生。
自家製マヨネーズと思われるものも、美味しかった。
アメリカの自家製マヨは酸味が弱すぎて、中途半端なバターっぽくて、イマイチなことが多いが、フランスのは、やはり旨い。
ここの料理は、キレが良く、クリーン。
好みだ。
メインは鶏。
ここまでレモンの香りを効かせた料理は初、というほどきっちりと効いている。だが、それがいい。
酸味というよりは、香りだから。
グリーンピースは、今さやから出したばかりというような瑞々しさ。
やわらかく若いレタスも一緒に。
友達の、ポークテンダーロインとカポナータ。
私が前回食べたロニョン。
ボコボコと丸ごと状態で。
この日は、タプナードとじゃがいもピュレを混ぜたものを添えて。
この火加減、素晴らしい。
東京でほとんど出会えないものではないかな。
チーズは、Tour de Montotというシェーブル的なものと、
ノルマンディーのカマンベール&バター。
バターとパンも、フランスで食べておくべきものだな。
どんなに流通が活発になろうとも、検疫の問題などで、運べないものはある。
カマンベールはトロトロに熟成。
たまらず、グラスの赤ワインを。
サン・ジュリアンだったかな。
甘いものを食べられる人は、ピスタチオのビスキュイ、ローステッドアプリコット、紅茶のアイス。
いい店。
メニューの量が多くない割に変わらないのが残念。
それでも、ここの料理の方向性が好きだ。
« ムット | トップページ | Chez L'Ami Jean »
「PARIS 出張」カテゴリの記事
- 引っ越しました(2013.10.04)
- ラ・ダム・ド・ピック(2013.10.03)
- アヴァン・コントワール(2013.10.02)
- Les Papilles(2013.09.28)
- ジョセフィーヌ・ベーカリー、ドゥボーヴ・エ・ガレ(2013.07.13)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント