酔香
直前の予約で、思い当たるところはどこも満席で途方にくれていたとき、ご一緒した友達が思い出して予約をしてくれたのが、押上の酔香。
引き戸を開けて、この設えを見たら、気持ちが揚がる。
カウンターだけの、日本酒が充実したお店。
行ってみたら満席だったので、予約が取れて幸運だった。
まずは、ヒューガルテンで乾杯。
お通し6点盛り。
これで1,000円はお得感がある。
スモークチキンの古酒だれ漬け、タコとキュウイとキュウリのヨーグルトマリネ、甘塩鯖の釣りイワシの酢〆、茄子の煮びたし、いぶりがっこ入りポテサラ、ゴボウとクルミの赤ワイン煮。
燻製したり、漬物と合わせたり、お酒を調味料に使ったり。
どれも日本酒に合うように一工夫されていて、美味しい。
日本酒は3種のテイスティングセットからいこう。
この日は2つのセットがあった。
こちらは、ひやおろしセット。
奈良萬、亀の海、出雲富士。
こちらは、福島の日本酒のセット。
會州一、会津娘、桃華。
お通し6点盛りがあれだけ美味しかったから、他の料理も期待できる。
そうめんうりとゴーヤのお浸し。
塩茹でむきシャコ。
粕漬けのような風味のタレで。
戻り鰹のお刺身、大徳寺納豆ダレがけ。
鰹を食べる時の良いアイデアをいただいた。
刺身にしても、たたきにしても、鰹は途中で生臭さを感じてしまったりする。
このタレは、臭いを包み込み、コクを足しつつも、鰹の硬質な旨味を隠さない。
自家製燻製の3種盛り合わせ。
卵、鴨、鯖。
ただ燻製にしただけでなく、ソースや味付けに一捻りある。
大阪の天野酒。
ラベルが神々しい。
味の方向を伝えて、お店の方に選んでいただく。
友達は黒牛。
酒びたしプルーン入りクリームチーズ。
しっかりとした甘さで、アルコールの香りとのバランスを取っている。
ワインにも合いそう。
拳闘。
かわいいリンゴラベルの豊盃 Light。
とんぶり大根おろしのせの卵焼き。
水茄子のおさしみ。
屋守、おくのかみ。
キリっと引き締まっていて、好みだった。
東鶴。
乾麺ではなく、生の稲庭うどん。
“うどんはのどごし”とは、よく言ったものだ。
宝剣。
越の白鳥。
いやはや、居心地は良いし、料理も店の作りも、すべてに趣味の良さを感じる。
そして、おすすめして出してくれる日本酒が、的確。
これは良いお店を教えていただいた。
今後、たびたび来ることになりそうだ。
気持ちの良い秋の夜。
あと1杯…と、遠藤利三郎商店に寄り、結局2杯ずつ空けて帰路につく。
友達とゆっくり話をする喜び。
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