ベガシシリアの会 @ファロ
今回もお誘いいただき、イソイソとファロへ。
9階を8人で独占して、ベガシシリアの会。
なんと!リリース前の新しい銘柄が2つ!
マカンとマカン・クラシコ。
クラシコの方がセカンドなのだとか。
どちらも2009。
ラベルもまだなく、手書きのものが貼られている。
そして、ウニコ 1999。
ああ・・・楽しみすぎて震える。
大きな丸テーブルを囲む。
この日のもう一つの目玉が、白トリュフ。
箱を開けた瞬間に、部屋中にその芳香が広がる。
しかもこの大きさ。
拳以上。
イタリアに行っていた方曰く、現地でもキロ600ユーロだとか。
豊作ではないゆえ、高騰が続いている。
まずはシャンパンで乾杯。
ルイ・ロデレールのマグナム。
ボトルの大きさで味って変わるもんですな。
パンはカイザーのですよね?
牡蠣のジュレ。
下にクリーム、ほんのりカレー。
ロオジェのレシピ。
やはり美味しい。
来年の再オープンが待ち遠しい。
ベガシシリアの1本目は、オレムス、トカイ・フルミント・ドライ・マンドラス 2010。
買いやすい価格のワインで家でも飲むのだけど、やはりきちんと管理された状態で飲むと、段違いに美味しい。
そして、何度飲んでも、お得感のあるワインだと思う。
酸味の重要さ。
トロピカル。
ハンガリーのワインというと、甘いと決めつけてしまいがちだが、これはいわゆる甘口のワインではない。
歴史的にワインの産地であったハンガリーが政治的要因により落ちぶれて、技術が衰退してしまったところを、ベガシシリアが長い年月をかけて復興させたのだ。
さあ、白トリュフ。
スクランブルエッグとホウレン草、白トリュフの香り。
卵だけでなくポレンタが入り、クリーミーな中にプチプチとした歯ごたえ。
ホウレン草は下に。
トリュフと卵の組み合わせは間違いがない。
オマール海老のグリル、黒トリュフのビネグレット。
ほんのりと酸味でリフレッシュ。
オマール海老は絶妙に半生で、ブリっとしつつトロリ。
黒トリュフは歯ごたえを、白トリュフは香りを楽しむものという意見も。
ベガシシリアの新しいワインたち。
ロスチャイルドとのコラボレーションで、リオハ。
昔、スペインワインといえばリオハだったのに、以前のキャンティのように品質の低いワインが多くなり、もはや語られることも少なくなってしまった。
それを持ち直させようというプロジェクトだそう。
10年以上の努力の成果が、やっと実を結ぼうとしている。
ベガシシリアには、こうやって時間とお金と労力をかけ、でも納得がいくレベルにならず、お蔵入りしたワインもあるとか。
ワイン全般に対する愛と責任感、ベガシシリアとしての誇りを強く感じる。
セカンドであるマカン・クラシコは、最初からむせ返るような湿気を含んだ香りを発散させている。
南国で食べるチョコレートを思わせる。
マカンは始め、硬いが、時間とともに重さと鋭さのある風味を出し始め、品格の高さを見せつける。
同じブドウで同じ方法で作られたワインが、これほど異なるものか。
やはり畑の違いは大きい(畑も一緒で、区画の違いであることが判明。それでこの違い!?)。
それぞれ、もともとマカン用、マカン・クラシコ用として作られるのではなく、テイスティングにより振り分けられるとか。
この場で初めて飲んだ全員の意見として、どちらも素晴らしく、キャラクターの違いであるのだから、クラシコをセカンドとして扱うのはかわいそうなのではないかと。
ワインで盛り上がった気持ちをさらに煽るのが、白トリュフ。
目の前でふんだんに摩り下ろされる。
アルバ産白トリュフで覆われたラヴィオリ。
きめ細やかなポテトが中に入ったラヴィオリに、これでもかと白トリュフ。
ワインとの相性も素晴らしい。
自家製ピチ、島根産猪のラグー。
ソースの野生味が、この素朴なパスタにぴったり。
滋味豊かなこと。
さあ、ウニコ 1999。
やはり、最高のワインの一つだ。
いつまでも変化し続け、ヘタれることがない。
洗練されていて、かつ力強い。
優美。
図抜けているな。
ワインがますます好きになる。
メインはカルガモ。
霞ヶ浦産カルガモのロースト、味わい豊かなソース。
ソースにはカルガモのレバーが使われていて、濃厚。
やはりファロは、パスタのあるフレンチでしょ。
チーズはイタリア産のものを色々と。
もちろん、完璧なセレクション。
オレムス、トカイ・アス、5プットニョス。
貴腐ワイン。
幸せです。
素晴らしいワインと料理、そして、人。
林檎のタルト、サワークリームのソルベと共に。
メインゲストがお誕生日だったので。
おめでとうございます!
プチフールはお持ち帰りにさせていただいた。
主宰の方々、ご一緒してくださった方々、皆様に心からの感謝を。
またぜひ来年も、お願いいたします。
マカンとマカン・クラシコがどんなラベルで発表されるのか、楽しみで仕方がない。
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