赤鬼
三軒茶屋の赤鬼。
ここの話を初めて聞いたのは、もう20年くらい前。
この辺りが地元の友達が、おすすめしてくれた。
行きたいなあと思いながら、ついでもなく、グーグル先生が教えてくれる時代でもなかったから、どういう店だかよくわからず、そのままだった。
そして月日が流れ、立川志の輔独演会の後、ご一緒した方が思いつき、やっと初訪問。
落語と日本酒の美味しい店って、最高の組み合わせだ。
お誘いくださった方におかれましては益々御健勝にして御隆盛の由、大慶至極に存じます。
ところで志の輔さんの芸の凄さには圧倒された。
パーシモンホールはオーケストラ向けなのか、音響は良いが、落語には広すぎる。
2階席で顔が見えないため、寝てしまうかと心配したが、そんなレベルの芸ではなかった。
情景がありありと浮かぶというか、表情まで見えるよう。
来年は自分でもチケットを取って、もっと落語を観たい。
というわけで、初の赤鬼。
こんなに日本酒自慢な店とは知らなかった。
お通しもきっちり美味しい。
日本酒は好みを伝えて、店長さんのおすすめをいただく。
岐阜の小左衛門、純米吟醸、赤鬼限定。
山形の十四代、玉返し。
刺身盛り合わせも、それぞれがそれぞれにいちいち美味しい。
〆の話が徂徠豆腐だったので、豆腐。
その場で作られる温かい豆腐。
鰤の塩焼き(だったような…なぜにこうも魚の名前を覚えられない?)の美味しさにしみじみしたり。
白子昆布風味だったかな。
温かく、味が浸みている。
イカの塩辛も自家製なのが如実。
日本酒でもワインでも、精通したお店の方におすすめしていただいて、いろいろと飲むのが本当に楽しい。
大阪のさか松、純米大吟醸。
栃木の辻善兵衛。
ミョウガと油揚げ。
油揚げにミョウガが薬味程度に添えられているのかと思いきや、名前の通り、ミョウガが主役。
うれしい誤算。
広島県の美和桜。
群馬県の尾瀬の雪どけ。
蕗の薹の佃煮。
先ほどのとは別の種類でとお願いして、お刺身盛り合わせ。
やっぱり美味しい。
高知の亀泉、赤鬼ラベル。
岐阜の房島屋、おりがらみ。
大根おろしにちりめん。
豆鯵の揚げたの。
骨まで気にならずにザクザクと。
らっきょう。
最後の一杯。
青森の八仙。
島根の出雲富士、吟醸。
充実。
日本って、いいねえ。
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