ファロ : モリーユとジゴ・ダニョー
年季が明けて、ちょっとほっとした土曜日に、タイミングよくお誘いいただいて、銀座のファロでランチ。
日の光が燦々と降り注ぐ、ゆったりとした店内での食事は、格別。
料理もワインもお任せで。
スプマンテはカ・デイ・フラーティのキュヴェ・デイ・フラーティ・ブリュット 2009。
グリンピースのスープはチーズとの組み合わせ。
次の料理に合わせての白。
ヴェネトのスアヴィア、ソアヴェ・クラッシコ 2010。
ソアヴェと聞くと、シャバシャバした酸味の強いワインかと身構えるが、コクがあり、美味しかった。
樽香も技巧的でない。
出た!
モリーユと白アスパラ。
ご一緒した常連様が、ここのモリーユ料理の大ファンとのこと。
野菜の前菜で、こうやってサーブしてくれるなんて。
うっとり。
ご立派な白アスパラはロワール産。
モリーユのクニクニとして舌にコロコロと当たる食感と、凝縮した香り。
ソースは鶏の出汁。
この満足度の高さといったら。
白アスパラには濃い目のソースが合うね。
次は、桜を意識したロゼ。
アマルフィのものだとか。
サン・フランチェスコのコスタ・ダマルフィ、トラモンティ 2011。
桜鱒のコンフィ、トラパネーゼソース。
パプリカとケッパーの酸味が、ロゼと合う。
ビオらしい風味で、黒いグラスに注がれていたらスコッチだと思うかも?という白。
サルディーニャのアルベルト・ロイ、イゾラ・デイ・ヌラーギ、レイラ 2007。
ラビオリの中身はイベリコ豚のサルシッチャ。
空豆、パルミジャーノ・レッジャーノ。
サルシッチャの熟成した肉の味わいと、粗挽きな肉の歯ごたえが活きている。
ドーン。
メインは4人だからこそ頼める逸品。
ギャートルズ的ジゴ・ダニョー。
もちろん内腿。
トスカーナ、テヌータ・サン・グイードのグイダルベルト 2003。
まるでカツオ出汁のようなアミノ酸。
2か月ほどの北海道産仔羊、ジュとマッシュルームのソースを2層で。
この仔羊、下品にならないギリギリのところまでの獣臭があり、美味しい。
これを世界中に輸出するべきではないかと、そんな話が出るほどに。
さらに、その仔羊のレバー、ハツ、ロニョンまで。
羊の内臓を食べたことって、あったかな?
レバーは瑞々しさがあり、ちょっと鹿のレバーと似ている。
出色はハツ。
デザートはワゴンから。
日向夏のソルベ、キャラメルのジェラート、クレーム・カラメル、マチェドニア、ピスタチオのタルト生地にイチゴ、ババ。
ここのクレーム・カラメルのなめらかさとコクは異常。
最後、この日のワインを手書きでリストにしたものをくれた。
こういう心遣い含め、素晴らしいレストランで、行くたびに感動と学びがある。
ありがとうございました!
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