バカリ・ダ・ポルタポルテーゼ 渋谷
もし、早目に仕事が終われたら夕飯でも、という約束をしていた金曜日。
珍しく、どうにかご一緒できそうな時間に終わることができた。
が、もちろん店は予約していない。
さて。
友達がいろいろと電話をかけてくれて、やっと席を確保できたのが、渋谷のバカリ・ダ・ポルタポルテーゼ。
サローネ系列。
千歳会館近くの雑居ビル2階、奥まったところにある。
なんだかこの感じ、記憶があるぞ。
夜の料理は10品で構成される3,500円(コペルト別)のコースのみだそう。
気温が上がってきて、そろそろビールが美味しく感じられるようになってきた。
まずは一杯。
モレッティの小瓶を。
鶏肉のパテ、カネロニ仕立て。
パスタでなく、ゴーフルのようなパリパリの薄い生地で鶏肉のパテを巻いてある。
ジャムのようなフルーツのような甘さや、トリュフの香り、添えられたシナモン。
構成要素の多さが美味しさにつながっている。
赤海老のブレザオラ。
塩〆してある海老はぎゅっと引き締まり、ブリっとしつつ、トロリ。
魚介のヴァポーレ。
ハマグリの出汁に白身魚とムール貝。
オレンジが香るがその酸味がないぞ。
オレンジオイルをひとたらししているとか。
このオイル、魚介のマリネにも合いそうだし、家に欲しい。
白ワインをグラスで。
ビオ揃い。
力強いおすすめが楽しい。
スロヴェニアのイタリア国境沿いのワインだそう。
ヴァルテル・ムレチニックのレブーラ 2005。
葡萄はリボッラ・ジャッラ。
開けた時からピンク色で、酸味が強い。
ファゴッティーニ、小柱とパプリカ2種のソース。
添えられた赤玉ねぎのマリネや胡桃が歯ごたえのアクセント。
白身魚のアクアパッツァ。
半生っぽいアサリの火の入り具合に盛り上がる。
ニンジンのズッパ。
クルトンに何か工夫がされていたような。
自家製サルシッチャとトレビスのビチ。
素材の組み合わせがそそる。
トレビスの苦味が好きだ。
グラスで赤を。
グラスワインも種類が豊富だ。
カーゼ・コリーニのヴィナイオータ 2005。
ここのワイン、素直に美味しいよなあ。
仔羊のアグラッサート。
仔羊を赤ワインと豚の脂で煮てある。
ペコリーノと、レモンのソース。
これがカーゼ・コリーニのワインと合うんだ。
スパゲッティ・ポモドーロをお好みの量で。
懐かしいスタイル。
やっぱり美味しいな。
デザートに合わせてくださいと出してくださったのが、アマレット。
ディサロンノ。
杏仁だ。
チョコムースとオレンジのセミフレッド。
唐辛子のペーストも添えられている。
確かに、ディサロンノとぴったり。
ああ、これは今は無きシチリアーノだ。
さまざまな風味が入り混じった料理は、奇異でなく美味しいのに、じわっと浸みこんでくるような驚きがある。
合わせるワインがビオで、どこか水っぽさを感じさせるサービスの方の熱意とワイン愛に高揚させられたり。
そして、この場所。
店の小ささ。
あの代わりが見つからないと思っていたら、同系列にあったとは。
コストパフォーマンスはむしろこちらの方が高いかも。
渋谷にあって、大人な客層というのもうれしい。
メニューが変わるたびに訪れたい。
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