菜香
友達がこぞって絶賛する祐天寺の菜香。
来たい来たいとは思っていたが、ついでがある場所ではないし、家からも遠いので来られずにいた。
が、おすすめしてくれるお店がいつも最高に好みな方のつぶやきを読んだら、我慢ができなくなって、即座に電話。
片っ端から食べたくなるメニュー。
この日は5人。
そこそこいけるでしょう。
「食べるべき」と教えられた料理をオーダー。
空豆と海老の炒め。
クワイ入り。
ああ、みんなが絶賛するわけだよ。
1品目でテンションが跳ね上がる。
空豆のホコホコ、海老のプリプリ、クワイのシャクシャク。
塩でなく、旨味が強い。
茄子と空芯菜の腐乳炒め。
腐乳なのに、なぜにこんなに優しいの!?
ミルキーな滋味。
良いところだけ抽出されてる。
そして、肉厚な椎茸と旨味を吸い込みまくった皮を剥いた茄子。
ご一緒した人が「ぜひ!」という鶏のから揚げ。
私が揚げ物好きだからといっても、なぜ鶏から揚げをそんなにも推す?
と思ったら、こりゃ、マジですごいっす。
バッリバリの衣に、ジューシーな肉。
いや、そんな表現では伝わらない。
とにかく美味しい。
翌朝、目が覚めたとき、ぼんやりとした頭に最初に浮かんだのは、この鶏から揚げだったよ。
さらに別のご一緒した人の推薦。
戻しするめイカとセロリの塩味炒め。
イカがしっかりと、やわらかくなるまで戻されていて、セロリと歯ごたえ的に近づいている。
いやしかし、ここの料理のこの奥行きはなんだ?
里芋と鶏肉の旨煮。
旨煮って、本当に旨いね。
味噌のようなしっとりとしたコク。
このタレ部分だけでも飲める。
マコモダケと肉の細切り炒め。
切り方によって、食感も味も違って感じられるものだなあ。
板春雨とニンニクの芽、黒酢炒め。
板春雨って、なんだかすゆい料理が多くって、あんまり好きじゃなかった。
でも、これなら積極的に食べたい。
ムチっとした春雨が、ちょっと濃い目のアンを受け止める。
ムツの蒸し物。
脂のノリまくったブリンブリンのムツに生姜の香る透明なスープ。
そこに香菜。
さあ、これで頼んだ料理が全部来たけど、あまりに美味しくて、まだまだ食べていたい。
お腹にも優しいのか、胃袋にまだ余裕がある。
箸休め的に頼んだ干し海老とキュウリの和え物。
こういうものからして、感動があるわけですよ。
キュウリの皮を剥くというのは、家でも採用しよう。
紹興酒が1本空いちゃったし、ビールチームも空瓶を並べているから、ワインでもいってみる。
赤白1種類ずつしかないワインは、日本のサドヤのもの。
モンシェルヴァン。
トマトと卵の炒め。
火の通し加減が絶妙。
黄ニラとイカの炒め。
どれを食べても、いちいち盛り上げる美味しさがある。
ラーメン。
この清湯スープの深く澄んだ味わい。
具が卵だけというのにも納得。
いろいろ食べた後だ。
それに、このスープに具はいらない。
今は亡き渋谷のチャーリーハウスを思い出した。
炒飯。
このシンプルな炒飯を、ラーメンのスープをすすりつつやる幸せ。
なんで今まで来なかったんだろう?
定期的に来ないとね。
腹ごなしもかね、中目黒まで歩く。
晴れていれば、夜の散歩が気持ち良い時期だ。
途中、祐天寺に参ったり。
実を言うと、祐天寺って寺があるって知らなかった。
もうちょっと飲もうと入ったのが、ベネンシア。
シェリーのお店。
まずはフィノをいただく。
つまみも美味しい。
料理を食べにも来てみたいものだ。
シェリーの種類が豊富で、好みを言って出してもらうのが楽しい。
こってりと熟成されたシェリーを冷たい紅茶をチェイサーに飲むという提案に、目から鱗が落ちる。
なんとピッタリな。
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