アルドアック
代々木八幡・公園のスペイン料理、アルドアック。
2階にあるカウンターのみの店に3人で。
料理はコースが5,000円と7,500円の2種類、ワインも料理に合わせたものを出すグラスワインメニューがあるそうだ。
5,000円のコースと、それに合わせたワインをお願いする。
まずはカヴァで乾杯。
ゴルネール。
枝豆ののったトウモロコシのフラン。
フランとはいえ、もったりとしたスープのようなやわらかさ。
冷たいトウモロコシのスープって、メジャーな料理だけど、これは群を抜いて美味しい。
トウモロコシの甘さとフレッシュに香るオリーブオイル、塩味というよりミネラルの岩塩的な味わいの混ざり具合に驚いた。
岩塩の味はするが、粒はない。
3つの要素が完全に混ざりきらないマーブルのように合わさっていて、一匙ごとに主張するものが異なる。
どうやったら、こんなことになるのだ?
イワシのマリネ、チーズ、ソースはシェリーを煮詰めたもの。
ワインはエデターナ・ブランコ。
アホ・ブランコ。
アーモンドとニンニクのスープで、シェリービネガーの酸味が効いている。
ニンニクがひっそりと旨味を加えていて、品が良い。
生ハムやマスカット、ブルーベリーという具の組み合わせも秀逸。
どの皿も美しい。
パプリカにタラの詰め物。
何度か食べたことがある料理だが、ここのには目を見張った。
なめらかな詰め物とパプリカが一体化している。
ソースもパプリカのソースで、チーズが入っているのか、コクがある。
ミニなマッシュルームに詰め物、ラルド、アリオリ系ソース。
小さいのに香るなあ。
カステル・デル・レメイのオダ・ブラン。
次の料理には、ロゼのような白。
ロシャレル・ペネデスのLXV・チェレッロ・ヴェルメル。
イカ墨パエーリャ。
イカ墨ご飯系で感動したのは初めてかもしれない。
イカ墨の甘さとコクが活かされつつ、キレがある。
米粒のように小さく切られたイカがどの一口にも入り、食感面でも楽しい。
で、添えられたアリオリソースのクリーミーさ。
ニンニクの辛味が排除され、洗練されている。
メインには軽やかな赤。
キンタ・ダ・ムラデージャのアランダ。
大和豚のコンフィ、パプリカと豚の肉汁、シェリービネガーのソース。
裂けるような赤身。
1人はシェリーを合わせてもらっていた。
さて、コースではデザートなのだけど、あまりの美味しさにまだまだ食べたいという気持ちが抑えられない。
21:00以降はアラカルトを注文できるから、いっときましょう。
ギンディージャの酢漬け。
先ほどのアリオリソースで茹でたジャガイモを和えたものがある!
アリオリとジャガイモだと知ってはいたが、予想を上回る完成度。
ああ、この店、クセになるぞ。
グラスワインも追加で。
ボデガス・アバニコのテンペスタード。
他の2人はイネディットを。
メニューにはないけど、カツオのたたきがありますよと。
もちろん、いただきます。
キュウイにバルサミコ、赤ワインビネガー、パセリにゴマ。
キュウイか。マネしよう。
ロゼを。
クルス・デ・ピエドラ。
本日のパエージャはカボチャ。
真イワシの酢漬け。
ねっとり。
それに合わせるのが、チャコリのロゼ。
チャコリパフォーマンスも完璧。
トマトのオーブン焼き。
そろそろコースに戻って、デザートかチーズを。
チーズはスペイン3種の盛り合わせ。
メンブリージョが自家製とは。
デザートは桃のコンポートにライチのソルベ。
食後酒もお願いし、マエストロ・シエラのオロロソとパチャラン・バサラーナ。
このパチャランのアニスの香りが、桃のコンポートにぴったり。
その場で次も予約した。
毎月来たい。
本当に美味しいと感じるときは衝動のようなもので、ただ旨さに痺れる。
それを噛みしめるために、どこがどう美味しかったのかを後付で考える。
いやー、震えたなあ。
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