楽記
ワタリウムのすぐ近くにできた楽記は、香港の焼き物屋の料理をビオワインと合わせて楽しめるお店であるそうだ。
オープン当初から友人知人が行っていて、口々に良いと言う。
そりゃ行かなくては。
というわけで5人で。
早く着いてしまったので、皆さんを待ちつつ、グラスの泡。
ギイ・ボザールのルドウィック・ハーン。
揃ったところで、ビーラー様たちは赤星。
サービスの人が料理やワインを楽しそうに、丁寧に説明してくれる。
そんな店では、基本的にオススメに従う。
ワインをボトルで。
サービスの人に一任して、料理に合いそうなものを出してもらう。
ブノワ・クローのエグランティーヌ、ロゼ。
最初からコレとは、盛り上がりますな。
炭火窯焼きアヒル。
1/4から頼めて、これは半羽。
添えられたピーナツは八角のような中華スパイスで煮込まれ、良いつまみ。
食べすぎると後からくるしくなるのがわかっていても、止められない。
皮だけじゃなく、味がしっかりと染み込んでいる。
パイナップル(?)のジャムと梅とガリのソース添え。
このソースだけで口に入れると、確かにガリだし、確かに梅だし、で、甘いしで不思議な味なのだけど、アヒルにつけて食べると、そんなクセがなくなり、ぐっと旨味が増す。
ハトの醤油煮。
沸かした汁にハトを入れて火を止め、余熱で煮込むのだそう。
だから、身が固くならず、じっくりと味を吸い込んでいる。
ドメーヌ・ド・ラ・サンソニエールのラ・リュンヌ。
干し貝と黄ニラのとろみスープ。
ほっと一息。
皮つき豚バラ肉のクリスピー焼き。
これは1切を丸ごと口に入れて、やわやわジューシィむっちりガリガリの食感を一度に味わうのが楽しいのだ。
白空芯菜を海老味噌のような調味料で炒めたもの。
ナスは焦がしニンニクのタレで。
これ、ご飯にタレをぶっかけたかったなあ。
ひゆなの腐乳炒め。
中国ではお馴染みの青菜だそう。
次の料理に合わせて出してくれたのは、グルジアのワイン。
グルジアのワインを飲むのは初めて。
そもそもグルジアについては、佐藤優の本で読んだ知識ぐらいしかない。
ガイオス・ソプロマズ、ツォリコウリ。
ツォリコウリというブドウ品種なのだとか。
ミントを含む甘苦さ。
タイの塩水煮。
味噌のような調味料を使った、かなり塩気の強いタレと。
口直しに出してくれたズッキーニのピクルスが、一幅の清涼剤。
中華で生モノが出ないのは知っているが、やはり舌が疲れてきていていたのだ。
この茶碗蒸しにのった魚は何だったっけねえ?
ちょっと塩が強いので、ご飯にかけてブリっとした魚と豆腐を混ぜて食べたのが美味しかった。
さらに塩水煮の魚も入れちゃったり。
最近よく会うワイン。
ドメーヌ・ド・ロクタヴァン。
こういった料理にビオワインが合うというのに同意いたします。
ハムユイ入り、鶏粒と豆腐の煮込み。
ハムユイ好きなもので、頼まずにはいられなかった。
アンチョビにも共通するひねた香りの虜。
これもご飯にかけて。
陳皮の入った牛挽肉の蒸し物。
どれも美味しいのだけど、強めな味なものが多くて、麺やチャーハンを頼む気力がなくなってしまった。
自分の好み的には、こちらで焼き物を中心にもう少し軽くいただいて、河岸を変えて和え物などをいくというのが合っているかもしれない。
本日のデザートは、ピンクグレープフルーツのゼリー寄せ。
杏仁豆腐。
気楽に行ける場所で、お得感があり、本格的に美味しい中華焼き物を、ぴったりなワインと一緒にいただけるなんて、便利になったものですなあ。
客層も大人で居心地が良い。
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