アルドアック 再訪
あまりの感動に、前回、すでに次の予約を入れていたアルドアック。
前回同様、料理は5,000円のコース。
それぞれの料理に合わせたお酒をグラスで出してくれるグラスワインのセットもお願いする。
まずはビール、イネディット。
美しいプレゼンテーションも魅力だ。
魚介のマリネは、タコやアサリにトマト。
タラ(だったかな?)のトマト煮の揚げピッツァ。
やはり塩梅が完璧で、オリーブオイルが香りの活かし方に唸る。
ラ・ヒターナのマンサニージャ、エン・ロマ。
無濾過だけあって、フレッシュ。
焼いたナスのポタージュにバジルソース、イワシのマリネ、赤タマネギ。
ビネガーの酸味がくっきりしたポタージュはすり流しをイメージしたそう。
出汁はハモンで。
それぞれを単体で味わってみた後、すべてを一緒に口に入れる。
と、単体では感じるイワシの臭いなどが消え、良い部分が強められて、1つの料理としてまとまる。
ラガール・デ・セルヴェラ、アルバリーニョ。
軽く焼いたイカ、イカ墨ソースとタマネギのソース。
コリコリねっとりと絶妙に火が入ったイカに、イカ墨とタマネギの異なる甘さのソース。
たまらずパンをお願いして舐めとるように。
ヴィーニャ・サンソのソーブレ・リアス。
これには、またもや悶絶。
チーズを加えたと思われるタラのパプリカ詰め。
スペインの定番料理ではあるが、今まで味わったどれよりも美味しい。
次回はコースに出ても、追加でも食べよう。
チーズの熟成された香りとコク、焼いたパプリカの甘さ。
次の料理に合わせたのはロゼ。
ゼゼンのロザート。
パスタのパエージャ。
魚介凝縮な出汁と甘辛いような濃い味わいを吸い込んだ、しっかりとアルデンテの麺。
ここのアイオリソースは上品で、ニンニクの辛さがなく、明日の心配をしないでよい。
また、ロゼが合うんだ。
メインにはシェリー。
オロロソ・レアル。
大和豚のスパイシー焼き、モーロ風。
パプリカとアリッサを纏わせてコンフィのように焼いた豚と、クミンの香るひよこ豆、モロヘイヤ。
お肉を食べたら、酸っぱいものが欲しくなって、ギンディージャを追加。
もちろん、他にもアラカルトの料理をお願いする。
タコのガリシア風。
色々なところで食べられる料理ほど、ここの素晴らしさを痛感するなあ。
願わくは、下にジャガイモがいてほしかった。
グラスのワインも追加。
カワハギのカルパッチョはオレンジのソルベと、ブラックオリーブのピュレ、菊の花。
オレンジがソルベであるところも重要なポイントなのだろう。
歯ごたえや風味だけでなく、温度のコントラストで奥行きが増している。
要素の多さがプラスになるのは、吟味されているからなのだ。
ブーダントルティージャ。
カワハギは煮込みにも。
むっちりねっとり。
調味料の甘さではなく、素材の甘さがぐっと引き出されている。
来る料理に合わせるのは赤。
セラー・ド・カプサネスのモンサン・マス・コレット。
カジョス。
クリーミーで、強いがやわらか。
本当に、ここの料理はすべての頃合いが良く、トラッドな料理の完成度が高いばかりか、オリジナルな工夫があり、洗練されている。
さすがに満腹で、チーズかデザートかワインという選択肢のワインにする。
ボデガス・ロベカソペのシリエス。
ご一緒した方々のデザートは、桃のコンポートにバジル(だったような)のソルベ。
それに合わせてパチャランも。
もちろん、次の予約も入れましたとも。
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