今回の出張中に食事をし、またぜひ訪れたいと思った店は4点。
全てバル系。
(マドリード)
CASA LABRA
TABERNA LOS HUEVOS LUCIO
CERBECERIS CERBANTES
(アリカンテ)
PIRIPI
星が付くような"レストラン"は前のバルセロナで懲りているので、ほとんど行かなかった。
前回でも、バスクでは美味しかったし、他の都市でも感動できる店はあるはずだから、じっくりと検討し、リベンヂしたくはある。
歩いてCava Baja通りに。
前日の夜に食事して、むちゃくちゃ気に入ったTaberna Lucioは満員御礼で入るのが難しそう。
すでにCerbeceria Cerbantesで食べていて、そこまでお腹がすいているわけではなく、せっかく時間があるからマドリードのバルを少しでも多く体験しておきたいというだけ。
賑やかなタイルが目を惹くLA CHATAに入ってみる。
カウンターの端に空きスペースを発見。
目の前に大きなパエリャ鍋が置いてあり、美味しそうだったので、赤のグラスワインを頼みつつ指差す。
お米の歯ごたえが、どこか日本で食べるのとは違う。
芯が残っているというより、全体が硬め。
これは炊き方か、種類の違いか?
どうやら、この小皿パエリャはお通しだったらしい。
なので、料金は赤ワイン代だけの1.50ユーロ。
安っ!
奥がテーブル席といういつもの作り。
店の入り口でハモンを切って呼び込みしているToma Jamon。
そういえば、今回、自分でハモンを食べていないなと。
ハモン・イベリコの小さいサイズ(7.90ユーロ)とグラスの赤ワイン(2.90ユーロ)。
もれなくパン・コン・トマテとオリーブがやってきた。
筋っぽくて塩が強すぎなハモン。
どうやらこの店はチェーン店らしい。
マヨール広場を通って、ホテルに戻る。
空港に向かうタクシーから。
帰りの便の出発が夕方なので、ランチはゆっくりとマドリードで食べられる。
その前に散策。
Lagasca通りとJorge Juan通りの辺りにはオシャレセレクトショップが集まっている。
リッチなエリアとうかがえる街並みで、建物の外壁も美しい。
プラド美術館から歩いてすぐのところにあるセルベセリア・セルバンテス。
ここ、こちらのサイトで見て、狙っていた店。
土曜日の14:00前くらいはすでに満席。
カウンター前の立ち飲みフロアもぎゅうぎゅう。
でも、ちょうど入れ替わりの時間だったようで、テーブル席に座れた。
まずは生ビール。
ここのビールは泡が細かくて、今回の出張中で一番美味しいビールだった。
パンもオリーブもレベル高い。
前の日から食べたいと思っていたPulpo alla Gallega(ガリシア風タコ 15.50ユーロ)をメニューに発見。
タコのやわらかさ、味の濃いジャガイモ、香り高いオリーブオイルとパプリカ、上から粗塩がふってある。
しかし旨いなあ。
周りの人々が海老を焼いたか茹でたかしたのを食べていて、それかと思って頼んだら、海老がパンにのったのがやってきた。
考えてみれば、メニューにTostadaって書いてあったじゃん。
トーストにアイオリソースが塗ってあって、その上に殻を剥いた海老。
意図したのとは違ったのだけど、こんな剥き海老で、しかもアイオリのニンニク臭と一緒になっているのに、海老味濃くて美味しいの。
合計22.00ユーロ。
ああ…この店に友達と一緒に来て、メニューを端から食べつくしたい。
近辺にはたくさんバルがあって、他にも入ってみたくなるが、腹がくちいので歩いて胃にスペースを作ることにする。
スペイン唯一(?)のデパート、エル・コルテ・イングレス。
だから、スペイン人が日本に来ると、デパートの多さに驚く。
そして、日本人がデパートで買い物するということに良いイメージを持っていることにも不思議な感じがするそうだ。
彼らには小売店に対する絶対的な信頼(それは日本人が逆に百貨店に抱くような)があるようで、イタリア人もだけど、どこか「デパートなんて」と思っている。
マドリードのソル広場近くのエル・コルテ・イングレスは22:00まで開いていて、ギリギリでも入れた。
お土産を買い忘れたとか、水がないとか、そんなときに本当に助かる。
地下はスーパーになっている。
これはアリカンテのエル・コルテ・イングレス地下。
缶詰売り場もお国柄が出て面白い。
スペインのはムール貝やアサリみたいなのなど、貝類の缶詰がずらっと一列。
ハモン各種も一本で。
ヴェガ・シシリアのウニコの1996年は185.00ユーロでした。
上の段のフルーツスムージーが0.99ユーロと激安で旨い!
保存料なんかは入っていなくて、ドロリと濃い。
パリやミラノでは7.00ユーロぐらいしたからさ。
地下には普通のスーパーのほかに「グルメ」コーナーがあり、高級品が集められている。
お土産には最適な品揃え。
今回スペイン最後の夕食@マドリード。
CASA LABRAが当たりだったので信用できるかもと、ホテルに置いてあるシティガイド的なものを参考に。
なんだかオススメのバル・セルベッセリアがCAVA BAJA通りにまとまってある。
この通りはマヨール広場から近くて、ホテルからも歩ける距離。
夜スポットなラテン地区でもあり、ちょっと行ってみるか。
観光客も地元の人も入り混じってバル巡り。
ちょっと活気があり、外から中が覗けて安心なバスクピンチョスバルを発見。
TABERNA TXAKOLINAというバスクらしい名前。
カウンターに並ぶピンチョを指差しオーダー。
飲み物はチャコリグラスに入った白ワイン。
ハモン、モッツァレラ、トマトのピンチョと、イワシの酢漬け、アンチョビ、その下に水分を吸ったポテトチップのを。
うーん…そこそこ美味しいけど、これ以上食べたいとは思わないな。
次、行ってみよう。
次は、有名なCASA LUCIOのななめ向いにあり、より新しく気楽そうなTABERNA LOS HUEVOS DE LUCIOに。
奥のテーブル席は満席みたいだったが、手前のカウンターはまだ座るところが残っていた。
中年の娘が母親と一緒に食べて飲んでいたり、常連と思しき夫婦がやってきて、その知り合いが次々と偶然風に登場(きっと、いつものことなのだと思うが)、やあやあと盛り上がっていたり。
一人でも他の客を観察していると飽きない。
カウンターにいたケソが美味しそうで、お願いしたら、一人だからかハーフサイズにしてくれた。
リベラ・デル・デュエロの赤、Montevannosをグラスで(2.65ユーロ)。
お通しはオリーブの実(スペインのは塩が控えめで、そのままでも口安めに丁度よい)。
どうやら、バルではオーダーするときに、どのような量が欲しいのかを指定する必要があるようだ。
一皿丸々というのは、2人以上で分けるような量で、他に半分や小皿というのがあったりする。
英語はあまり通じないので、好みの飲み物や「少し」という単語などのスペイン語を覚えておくと、かなり役立つ。
で、その場で切り分けてくれたケソ・マンチェゴ。
山羊らしい酸味と獣臭があり、しっとりとして、今まで食べたマンチェゴチーズの中で一番美味しい。
隣の人たちも、その隣もが頼んでいたジャガイモフライに半熟卵をのせた一皿をお願いする。
これにチョリソーやベーコンを炒めたのを盛ったものを食べている人も。
どうやらHuevos Estrelladosというこの料理がここの名物であるらしい。
そういえば、店名に「Huevos=卵」っって入っているね。
半熟卵をまぶしたジャガイモフライは格別。
けっこうな量があったのだが、ペロリと完食してしまった。
今、東京で写真を見たら、これが食べたくて口がソワソワする。
21:30くらいにはカウンターもぎゅうぎゅうの満員御礼。
そこで作っているわけではないチーズやオリーブでさえピチピチと勢いがあり、料理は抜きん出て旨い。
他にも種類はあるようで、またマドリードに来たら必ずここで食べようと誓う。
ワインは2杯もらって、合計19.80ユーロ。
スペインのよいところは、一皿一杯で次の店へというのが普通なバル文化があり、一人でも複数種類試せたり、合わないと思ったら違う店に移動したりが自由ということ。
出張で海外に出ると、夕食に一人でレストランに入るのに気兼ねし、会食以外の日は水だけ飲んで寝てしまうということが多々あるが、スペインでは体力さえ残っていれば、楽しく食事ができるのだ。
アリカンテから飛行機で1時間、どんよりしたマドリードに戻ってきました。
14:30くらにホテルにチェックインして………早く昼ご飯食べないと!
で、ホテルにも近い、そしてこの間大満足したCasa Labraへ。
つまみ3種を全部、バカリャウのフライはダブルで。
コロッケもまったりしすぎず、旨い。
ツナは酢漬けなので揚げ物の口直しに。
やっぱりイイわ。この店。
前回対応してくれた店員さんが覚えていて声をかけてきたり。
そういうのもなんだかうれしい。
ワインを頼むと、ショットグラスのようなのに注がれていた。
ここではビールのほうが合っている。
全部で約6.00ユーロ。
これだけではやはり足りないので、他に何かと近所をさまよう。
海老の看板がわざとらしいが、なんだか混んでいるので入ってみる。
El Cucurucho del Mar。
貝殻なんかを飾ったファンシーな内装。
客層は観光客というより、地元の奥様方が中心。
11ユーロのランチコースを頼んだら、飲み物をワイン(赤、白、ロゼ)、ビール、水から選べた。
白ワインを頼んだところ、ボトルがドスっと机の上に。
飲み放題?
前菜は3種の中から、野菜のスープを。
シャバシャバで、全く美味しくない。
すでに出たくなってくる。
残りわずかなマドリード滞在、ムダに腹を満たしたくはないのだ。
メインは羊が終わってしまったというし、いかにも魚介に強そうな店だしで、スズキのカヴァ風味ソテー(?)を。
付け合せはラタトゥイユ的な野菜のトマト煮。
これまた、どうでもよい感じの一皿。
決定的に不味いわけではないのだけど、食べなくてもいいやという。
6人組でがやがやとやってきた(15:30くらいでもランチ)30代風男女はアラカルトでムール貝やパエーリャなどやっていて、美味しそう。
見た目もぜんぜん違うの。
ここはアラカルトならアリなのかもね。
タルト、Zanahoriaってなんだろう?と思ったら、人参だった。
マフィンはよくあるけど、甘い人参のタルトって初めて。
ま、安くはある。
アリカンテまで行くと、まだまだ他では手に入りにくいものもあったりする。
アリカンテ州エルダにあるパティスリーTotelのパティシエ、Torreblancaのショップが出来ていた。
前回の出張時に訪れたレストランでいただき、感動したデザートはこの人のもの。
カカオのクオリティーの高いチョコレートはもちろん、各種ケーキも秀逸という噂を聞いていたし、前回それを味わってもいるしで、ぜひ訪れたいと思っていた。
アリカンテ市内からエルダまではタクシーで20分から30分かかるため、あきらめていたら、最近アリカンテ市内にパティシエ名のショップが出来たと、地元民な仕事相手が連れてきてくれた。
カウンターがあって、その場で食べることもできたのだが、他の人は「ランチ食べたばっかりでムリ」と言うので、泣く泣く断念。
買って帰ったチョコレートは本当に美味であったので、次回は、心行くまで堪能したいものだ。
中心地ばかりを歩いていたからか、夜に一人で散歩をしても、危険を感じるようなことはなかった。
マドリードに戻る日の朝、ビーチがあることを発見。
夏は浮かれた街になるのだろうなあ。
この日は風が強く、不穏な空模様である。
ニュースを見ると、フランスとスペインの上の辺りはかなりの天候不良とか。
さて、マドリードに向けて出発しますか。
仕事関係の人がランチに連れて行ってくれたアリカンテ街中のバスクバル。
KATAGORRI。
なんて読むんだろ?
ピンチョがずらっと並んだ長いカウンター。
奥にはテーブル席。
2:30前に入ったときは余裕があったのに、3:00ぐらいにはお客さんでぎゅうぎゅうだった。
手前はサーモンとケソフレスコの、奥はツナの上にアンチョビとバルサミコソースの。
バスクピンチョでお馴染みなオリーブ、あまり辛くない青唐辛子、アンチョビの串刺し。
バカリャオコロッケはオーダーするとその場で揚げて出してくれる。
ピンチョはやはり、バスクで美味しかったもののイメージが強すぎて、おいそれと感動できない。
美味しいんだけどね。
連れて行ってくれた人が、「美味しいから、ぜひ食べてみて!」と頼んでくれたアサリ、イカ入りサフランスープリゾット。
これはカウンターに並んでおらず、スペイン語がわからないと存在すら確認不能なものなので、ありがたい。
じんわりと浸み込むスープはアサリの出汁が効いて、しみじみ美味しい。
こちらも上と同様にオーダーしてくれたもの。
ブリブリとしたバカリャウと赤ピーマンなどを卵でとじたもの。
白ワインにぴったり。
やはり地元の人が連れて行ってくれる店というのはハズレがない。
今回はアリカンテの街中、海沿いの通りと平行した1本奥の道に面したHotel Alicante。
こちらの人いわく、Alicanteで一番良いホテルだと。
新しいデザインで高級感があり、設備も贅沢。
全くのローシーズンだったため、2 for 3(2泊分の料金で3泊泊まれる)特別料金のおかげで、とても安かった。
部屋もゆったりとして、居心地がよい。
風呂関係も充実。
アメニティーはコレス。
でも、併設タパスバーは美味しくなかった。
グラスで地元の赤ワインを(3.00ユーロ)。
アリカンテ風サラダ(Ensalada alicantina、8.00ユーロ)なるものを頼んだら、レタスの心臓と呼ばれる中心部と、ツナ、ゆで卵、アンチョビ、人参、ビーツたちのサラダがやってきた。
あっさりとしたオリーブオイルドレッシングでバリバリと。
ピンチョも1つ。
シシトウ、ウズラの卵の目玉焼き、チョリソ。
これといった印象のない味(2.50ユーロ)。
こういう素材の味と組み合わせで決まるものって、作る人の心意気が如実に反映される気がする。
鴨の胸肉と茸の串焼き(3.25ユーロ)。バルサミコソースで。
表面焦げてて苦いし、むちゃくちゃ硬くて飲み込めないし、塩足りない…で、半分以上残した。
店の人に残した理由を告げると、「何か他のものでも作りましょうか?」と聞いてくれたが、ここでこれ以上食べても満足することはなさそうなので、お断りした。
デザートは薦められたものを。
ザバイヨーネのようなクリームの下にカキ氷のようなソルベ(7.00ユーロ)。
これまた微妙な…。
サービスでモスカートのようなデザートワインをいただき、合計26.70ユーロ。
安いけど、ここで食べることはもうないだろう。
あ、サラダとワインくらいだったらアリか。サービスはちゃんとしてるからね。
でも、ここのホテルの朝食は価値あり。
一つ一つのレベルが高く、ハモンもイベリコのだったりする。
卵料理やトースト、サンドイッチはビュッフェにはなく、メニューに載っていて、欲しい人がオーダーするという方式だけど、朝食料金はそれも込み。
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