今回、出色のレストランはLa Dame de Pic。
ちょうどこの出張前にパリを旅行していたグルメな方が絶賛。
そのつながりの別のグルメな方は、本店とも言えるヴァランスの三ツ星、Maison Picを、これまた絶賛。
この方々の推薦なら、行かねばなるまい。
ゆっくりと昼食を取れそうな日が1日あり、ウェブサイトを通じて予約。
前日にはコンファメーションの電話があった。
開店と同時に入店。
その後、あっという間に満席に。
グラスでシャンパンを。
ビルカール・サルモンのピックオリジナルシャンパン。
ペイネのイラストがかわいい。
これ、買って帰るとかできるのだろうか?
お通しは、カレークリームとカリフラワー(だったような)のピュレ。
カレーとはいえ、品が良い。
バターはアジアのスパイスが入っているそう。
燻製香。ピヤーシっぽくもあり。
ワインはオススメに従い、初めから赤で。
ドメーヌ・コンビエのクロ・デ・グリーヴ 2010。
メニューが変わったばかりで、香りを嗅いでから始めるものはないそう。
3人のうち、1人は皿数の少ない49ユーロのコース、我々は79ユーロのもの。
柚子など、和の素材を使ったものがちらほらと。
酢漬けにした赤大根やカブ、根セロリなどに燻製卵黄身、
抹茶マヨネーズと、下にはカボチャのピュレ。
生な黄身とカボチャが混ざり合ったまろやかさと、ハリハリとした酢漬けの野菜とのバランスが良い。
こちらは、サーモンに赤カブ、ホースラディッシュ。
79ユーロのメニューには、ムール貝とズッキーニ、ペルー産エストラゴン。
下の白いムース的なものは根セロリだったか?
ムール貝の味の凝縮されていること!
薄く長くスライスしたズッキーニの火の通し加減も絶妙。
エストラゴンがしめる。
さらに赤。
アラン・ヴォージュのコルナス、ヴィエイユ・ヴィーニュ 2008。
豚肉にイチジクのコンポート、茄子のピュレ、トンカ豆。
周りはカリッ、中はしっとりで、脂の臭みは抜けていても、旨味は濃い。
豚の角煮を連想させるが、ちゃんとフランス料理。
ここの料理はどれもポーションが大きめでカジュアル。
その実、手間がかかっているのがわかるし、食後感が洗練されている。
美味しい料理は、話を盛り上げる。
チーズの盛り合わせをプラス12ユーロで。
サヴォアのチーズ3種に添えられたジュレのうちの1つが、余市ウィスキー。
アルコールも残っていそうなほど、ウィスキーそのままのジュレ。
それがシェーブルと組み合わさると、アルコールの香りが消えて、甘さと奥行きが残る。
ミラベル、カモミール、ヴァン・ジョーヌのタルト。
バニラ、ベリー、アマレットのクリーム。
プティ・フールには、あずきとキャラメルクリームを挟んだ抹茶マカロンと、ココナッツマシュマロ。
なんという満足度の高さ。
再訪必至。
ご一緒の方々にも感謝を。
またぜひに。
一番重要な仕事の後のランチで、いつものアヴァン・コントワール。
お!アレがある!
食べなくては。
ワインは泡を。
セバスチャン・ブルネのル・ナチュレル。
夢にまで見た鶏カツ。
記憶に違わぬ美味しさ。
添えられたポテトフライもピクルス満載のタルタルも。
ワインはシャブリを。
この日はアーティチョークがたっぷりあった。
夜には売り切れていることが多い。
自分的には定番のブーダンマカロンも、いつもあるというわけではない。
野菜が欲しいときにはパドロン。
パンなしの鶏サンドイッチというメニュー。
醤油が香る中華風味付けで炒めた鶏をレタスで挟んでいる。
これはもう頼まなくていいかな。
ここで何度か飲んだことのあるラ・フェルム・サン・マルタン。
他に、Domaine de la Carolieのマルシヤック、Costes de Gradelsも。
隣の人たちが食べていたのをお願いする。
ハムに超細切りポテトフライ。
これを食べていたのがブラジル人カップルで、パリには仕事でよく来るそう。
来日経験もあり、話が盛り上がる。
最後には、「ブラジルに来ることがあったら連絡して」と、メールアドレスをくれた。
そんな客同士の程よいコミュニケーションも、この店の魅力だ。
今回、計3回この店に来た。
2回目、金曜夜の食後の1杯で来たときは、ぎゅうぎゅうだったな。
3回目はアペリティフで。
初めての人には、ぜひこのゴーフルを食べていただきたい。
組み合わせとバランスの良さに唸るはず。
これから夕飯だから、軽めにあと1品。
オリジナル缶詰。
ジュレにキュウリの歯ごたえ、カニクリーム、この日の一番下のペーストはグリンピースだった。
隣にいた見知らぬ女子が、「これ、すごく美味しいのだけど、食べきれないからつまんで」とサラミをくれた。
塩が柔らかく、脂が甘い。
パリ出張中。
着いた日の夜はレ・パピーユで。
ビオワインがずらりと並び、買って帰ることもできるそう。
店内で飲む場合は、表示金額にプラス7ユーロ。
料理はコース1種類のみ。
それに合う赤ワインをお願いすると、マルセル・ラピエールのモルゴンを薦められた。
ブルゴーニュではもったいないから、ボジョレーが良いと。
前菜はカリフラワーのスープ。
生のカリフラワーを削ったものや、クルトン、挙げたハーブ(パセリ?)、チャイブ、フロマージュブランなどが盛られたスープ皿に、
巨大な器からカリフラワーのポタージュを注ぐ。
ポタージュは各自3杯以上の量がある。
メインはマグレ・ド・カナール。
つけあわせの小さな甘いジャガイモやニンジン、さやいんげん、ニンニク、玉ねぎスライスが、これまた食べきれないふんだんさ。
鴨はちょっと硬め。
ブルーチーズにプルーンのコンポート。
デザートはキャラメルのクレームブリュレ。
総じて、感動するほど美味しいというわけではないが、満腹になって帰ってもらおうという心意気は感じられる。
お店の人たちが親切で居心地が良いから、外の席まで満席だった。
黄色いタイルも雰囲気の明るさに貢献しているのか。
ちょうど小春日和な暖かさで、外での食事も楽しそうだ。
デカフェを飲んで、1人60ユーロ。
パピーユで売られていたパリのビストロの本を買ってみた。
フランス語で読めないが、載っている中で行ったことのある店は全て好印象だから、未訪の店が気になって。
巻末にいくつかの店のシェフによるレシピが紹介されているのだけど、そこに牛の脳みそのポワレが入っているのが、フランス。
ホテルの並びにあるジョセフィーヌ・ベーカリーでケーキを買ってみた。
チーズスフレ。
ここは以前、クロワッサンがすごく美味しかったベーカリーがあった場所。
クロワッサンについては前の店の方が好みだったが、サンドイッチは具自体にもこだわりが感じられ、イケている。
辛くてスパイス満載なモロッコ風茄子とフェタチーズのチャパタサンドとか。
しっかりとチーズなのに、フワッフワッと軽い。
ケーキも色々と食べてみよう。
前回買って帰って美味しかったドゥボーヴ・エ・ガレで、詰め合わせを購入。
店もパッケージもクラシックだし、チョコレートが美味しい。
あまり有名でないというのも良い。
日曜の朝はラスパイユの市へ。
ホテルから近いから、朝の早い時間にサクっと立ち寄れる。
今回もヤギ乳製品屋台は盛況。
目についたヤギチーズを片っ端から買う。
若いクロタンは、周りのトロけてるところが好きだ。
ヤギ乳カマンベールも完熟。
美味しいけど香りが強くて、冷蔵庫を開けるたびに驚く。
他、お店の人が「スーパーオールド」という長期熟成のヤギ乳コンテなど。
いつか旅行でパリに行くことができたら、もっとゆっくりと吟味したいものだ。
系列のセミーヤに感動がなかったから、それほど興味を抱いていなかったフィッシュ・ラ・ボワソヌリー。
時間的にこの辺りでランチをする必要があった時、カウンターに空きがあったので、入ってみる。
ここでもやはり、隣に座った1人客どうしで、おススメのレストラン談義が盛り上がっていた。
グラスでカイユブルダンのプイィ・フュメ、レ・クリ。
おっ!
グラスには魚のマーク。
パン屋もやっているだけあって、フォカッチャが美味しい。
料理は前菜、メイン、デザートで26.50ユーロのプリフィクス。
リムーザンの仔牛のタルタル、マッチのように細ーいフライドポテトとパルミジャーノ、根セロリのスライス添え。
これは6.00ユーロ追加の料理。
今まさに包丁で刻んだばかりと思われる仔牛のタルタルの美味しいこと。
大きさが均一でなく、小さな一切れ一切れがしっかりと肉。
それをサクサクとしたフライドポテトやコクのあるパルミジャーノ、白い泡ソース、根セロリと混ぜ合わせて口に入れる。
至福。
カツオのコンフィ、スライスしたキュウリ、ナスのペースト、Vitelotteという古代種の紫色な芋のチップス、エンダイヴ。
カツオのコンフィのしっとりぶりにやられた。
ツナ的なものにありがちなパサつきなど、微塵も感じられない。
何ここ、美味しいじゃないか。
目新しいけれどそれぞれに存在価値がある組み合わせ、メインとなるもののまっすぐな美味しさ。
だそうです。
一人だと、細かいところに目が行く。
フロマージュ・ブランと凍らせた赤いフルーツ、ブルーベリー。
日本ではなかなかフロマージュ・ブランに出会えない気がして、メニューにあると頼む。
セミーヤよりも、断然こっちがいい。
きちゃった。
1人夕飯の定番、アヴァン・コントワール。
いつものムッシュが、「お!お帰り。今回は何日いるんだ?」。
白から、ソーミュール、Les Gruches 2011。
この間感動したゴーフル。
やっぱり美味しい。
アーティチョークのクリームと生ハム、ゴーフルのやわらかな甘さ。
この日のブランダードには、蟹も入っているのかな。
さらに白。
マキシム・マニョンのラ・ベグー 2012。
赤も。
シャトー・カンボンのレコルト 2012。
鶏フリットを初めて頼んだ。
初めて見た気がするが?
メニューは日によって少し変わるから。
タルタルとポテトフリット添え。
パン粉で揚げたタイプの鶏。
これが、我が人生で最高の鶏から揚げ。
何って、鶏が違う。
黄色い脂、肉汁を滴らせながら裂ける肉。
パン粉必要だね。
ザクっとした歯ごたえが、この肉には合う。
盛り上がっちゃったから、赤ワイン追加。
何だったかな。
チーズも。
ここのチーズはバスク系。
満足して外に出ると、夜10:00近いのに、この明るさ。
さて、夜便で帰る時、仕事後に立ち寄って腹を満たしてから空港に向かう。
こちらの白。
他に頼もうと思っていたものがあったのだが、この日は盛況で、すでに完売なメニューが多かった。
ふと目に留まったものを頼んだら、前に食べて、それほど好みでなかった豚耳とパプリカの炒め。
フランス語がわからないと、料理の名前を記憶することすらできなくて、困る。
赤を。
クロ・マリのロリヴェット。
野菜が欲しいとき頼るのが、パドロン。
隣のおじさんが、食べきれないとくれた豚パテ。
ワインをお代わり。
試しに頼んでみたら美味しかったのが、ラルドとマスタードの小さいサンドイッチ。
脂とはいえ、しっかり焼いてあるし、マスタード(産地がわざわざ記載されていた)がたっぷりで、ちょっと甘めなパンに挟んでカリッカリのホットサンドにしてあるから、重くなくて旨い。
やはり好きだな、この店。
パリに用事がある限り、お世話になります。
毎回楽しみにしている、こちらに住んでいる友達との食事。
今回は住んでいるブローニュ方面の魚介料理レストランだそうだ。
ぎゅうぎゅうの満員で、夜11時を過ぎても次のお客さんで席が埋まるほど。
ワインはハウスワインの白を。
ペドラ・アルタは店の名前。
一応ポルトガル料理だそうなので、ヴィーニョ・ヴェルデ。
海老とムール貝のワイン蒸し。
オマールやら、ウチワ海老やらの盛り合わせ。
豪快だなあ。
海老(蟹?)味噌を練ったようなペーストも添えられていて、プリン体の多さが尋常じゃない。
濃ゆい。
ポテトフライは別に頼んだ。
先ほどの豪快プレートには、甲殻出汁凝縮しまくりのリゾットが付く。
ヒラメのソテーもデカイ。
「魚介を腹いっぱい食べた!」という満足度が売りなのだろう。
時期も時期だし、仕事に障ると問題なので、生牡蠣は避けた。
が、他のテーブルでは、女子2人が巨大な牡蠣プレートからバカバカ生牡蠣を喰らっていたり、1人で来たおじいさんが海老やら蟹やら牡蠣やらを次々に腹に納めていたり。
団体客だけじゃないのに驚いた。
いやー、面白かった。
ありがとうございました!
スヌ教室の別の生徒さんが仕事でパリに来るという。
それはぜひご一緒したい!
タイミングも合い、前にランチで利用して気に入ったル・ドーファンを予約。
予約ができるのは開店から1時間までのようだ。
20:00前はまだ空いているし、外も明るい。
が、暗くなるにつれて席がうまっていく。
立ち飲みのカウンターも、常連風の人たちであっという間に人だかり。
ジュリアン・グイヨのマコン・クリュジーユ・ブラン 2011。
水はシャテルドン。
隣のテーブルには、コンテストに出ていそうなペッカペカの美女8人。
ポーズを作りながら記念写真を撮っている。
が、ふとテーブルを見ると、ワインのマグナムボトルがどーーーん。
やるなあ。
鴨の干し肉がしっとりとして、塩も軽めで美味しい。
夜はタパス風な料理を出す店なのだ。
Ardecheという地域のソーセージ。
タンドール風味のタコのやわらかいこと!
歯ごたえをいうものを感じないほどクニャンクニャンだ。
それでもタコの香りがブワッと鼻に押し寄せる。
南ヨーロッパで食べるやわらかいタコが好きなので、パリで出会えてうれしい。
「Fish'n' Chips」なんてメニューに見たら、揚げ物好き芋好きとしては頼まずにはいられないわけで。
チップスが本気のパリパリチップスとはね。
下の白いのは、ちゃんとフランスらしいソース。
イベリコ豚のpresaってどこの部位?
それの燻製のタルタル。
かなり生っぽいけど…。
だがそれがいい。
ホワイトアスパラガス、エメンタールのソース、白胡麻。
白いシャクシャクとしてほんのり甘い梨のようなものも。
ホワイトアスパラガスの火の通しが浅く、土の香りも感じられるような強さを残しているから合う料理なのかもしれない。
ローストポテトを頼まないでいられることか。
乳飲み仔羊に茄子、下には根セロリを刻んだもの。
肉自体が旨いのだ。
いやー、楽しくて、まだ飲みたいね。
赤もボトルでいきましょう。
セット・リュンヌのシュマン・フサン。
チーズ食べるしね。
生乳のカマンベールとオッソイラーティ。
デザートも食べるさ。
発酵ミルクバターのソルベにタイムを添えたものと、ババ。
値段が安いわけではないのだけど、なんだかすっごく楽しい。
ご一緒する人にもよるのだろうが。
フランスでこういう居酒屋っぽい飲み食い、したかったよね。
店を出た時には、次の日になっていた。
時間が読めないから予約もできない仕事後の夕食。
でも、ここなら大丈夫かも?と思って突撃してみたら、やっぱり全く問題なかった。
Tournon通りにあるCafe Tournon。
ちょっと前のFIGAROのパリ特集によると、昔ながらのビストロ飯がまっとうに美味しくて、ビオワインが揃っているとか。
このTournon通り自体、道幅が広く、開けていて、気持ちが良い。
ご一緒した方に合わせて、前菜はナシでメインにいく。
苦手だって気づいちゃったにも関わらず、メニューで「AAAAA」と並んでいるのを見たら、頼まずにいられなかったアンドゥイエット。
そのまま焼いただけのアンドゥイエットで、初めて心から美味しいと思った。
ちゃんと匂うのに、脂が少なく、軽やか。
そうか、今までは脂にやられていたんだな。
カリっとした焼き加減も良い。
付け合せのジャガイモローストも、日本のブランド芋のような甘さとコクがある。
鴨のコンフィーも、「今までで一番」とのこと。
グラスワインも充実していた(赤ワインなら15種類くらい)ので、ドメーヌ・リフォーのサンセールや、ドメーヌ・リショーのケランヌなどをいただく。
デザートの代わりにチーズ盛り合わせ。
ご一緒した方々のデザートも美味しかった。
マンゴーとベリーのタルト。
ババ。
肉料理の付け合せが同じだったりと、皿の上の構成に驚きはないし、素朴。
でも、日本では味わえない本場ならではの美味しさで、パリにいるなあという実感を与えてくれる。
1人客も家族もいて、どんな会合でも気楽に食事ができる。
何かと便利に使うことになりそうだ。
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