時間が空いたので、銀座のエノテカでグラスワイン。
食事を離れて飲むのが、一番味わえる。
クロ・デ・パプ・ブラン 2012。
蜂蜜、パイナップル、トリュフ。
で、星野。
1ヶ月経たずにまた来られるなんて、幸せです。
この日は貸切り。
昼間は料理教室だったし、エノテカでワインも飲んでるので、日本酒から。
ナスと白味噌、ミョウガ。
ほっとして、お腹の準備が整う。
カマスの炙り寿司。
すだち塩で。
脂ノリノリで米と一体化。
松茸とほうれんそうのお浸し。
松茸は中国産。
松茸はフライでも。
ウスターソースかかぼす塩で。
カリっとしてホクホク、じゅわ…鼻に抜ける松茸の香り。
去年もいただいたなあ。
時の流れを感じつつ。
季節の味覚を毎年ここで味わっていきたいものだ。
鯛は腹、背中、炙った尾。
真っ黒なお椀を開けて、美しさにため息を漏らす。
細く切ったキスと裂いた松茸の軸部分の葛よせ、昆布の出汁、菊の花弁。
じんわりと奥まで沁みてくるような美味しさに、またため息。
鱧の南蛮焼き。ほんのり辛い。
煮含めたと思われる九条ネギを巻いてある。
器も増えましたね。
生キクラゲのひろうず。
驚くほどやわやわな生地にシャクシャクのキクラゲ。
柚子が香る湯葉。
カニもずく酢でさっぱり。
お馴染みのご飯。
赤出汁も。
毎回、ご飯の炊き加減とおかずの美味しさにはしゃいでしまう。
わらび餅はきなこで。
お店に着いたとき、ちょうどきなこを煎っていて、良い香りがした。
何度来ても感動はおさまらない。
星野さんのひょうひょうとした物腰によるリラックス効果もあり。
満腹で何も入らない状態だったが、時間は早いし、ちょっとワインを飲みたくて、ロッツォに行くという友達たちに着いていく。
グラスで泡をいただきつつ、チーズ盛り合わせ。
あるなら頼みたいよね。
サバ燻製、枝豆、キウイ、ピーマン、キュウリ。
たまらず一口。
やはり素晴らしい組み合わせ。
グラスの赤ワインで〆。
ネロカピターノ。
皆様いつもありがとうございます。
友達がたびたび一人飯で来て、その美味しさをTwitterで叫んでいるのが気になりまくっていた代々木上原のおかめ。
どの駅からも離れている。
念願叶って、コの字カウンターにご一緒させていただく。
おでん以外のメニューも美味しいとか。
このお通しからして納得。
サッポロビールで乾杯。
関西風の透明な出汁がうれしい。
常連な友達のおすすめに従いつつ。
シメサバ。
レア寄りなシメ具合、サバ自体の質の良さ、「ここのが一番だと思ってる」と言うのもわかる。
海老しんじょ揚げ。
「真女」と書かれていた。
個性ある毛筆のメニューを見るのも楽しい。
このタコのおでんにやられた。
薄切りした生のタコを皿に並べ、そろりと出汁を注いでその熱でうっすらと火を通す。
今まで食べたことのないタコのおでんで、今まで食べたどれよりも好きだ。
生でいて生でない、そんな火の通り。
コリコリくにゃりと甘く、ほんのりと出汁を含む。
日本酒は山形の花羽陽で、純米吟醸と本醸造。
昆布と大根の美味しさは言わずもがな。
クリーンな牛筋には、一片の臭みもない。
穴子の揚げ出汁。
揚げ力も高い。
ぬか漬けは生姜醤油で。
ちょっとしたことなのに、はっとさせられるなあ。
自家製鮎のパテ。
鮎の個性である苦さはありつつ、その身の青い瑞々しさのほうが立っている。
ちびちびと、日本酒がすすむ。
豆腐のおでんも、繊細さを残して。
石ガレイの刺身。
本当に、何を食べても美味しい。
シメの炭水化物を必要としない体質でも、あのおでんの出汁で茶漬けなら、頼まずにはいられない。
海苔茶漬け。
ここのことをFBにあげたら、「そこ、大好き」というコメントを寄せてくれる人々あり。
多くの人にとって、ふと行きたくなる良い店なのだな。
その気持ち、すごくよくわかります。
ああ、あのタコおでんが食べたい。
2回転目の星野へ。
鱧そうめん。
ブリブリの歯触りと鱧の甘さ。
出汁にすだちの香り。
外の暑さを引きずっているから、冷たくて酸味のあるもので一息。
最初の一皿で、ああ、やはり美味しいなあと脱力する。
どんこと白瓜の胡麻和え。
むっちりとして旨味汁を含んだどんこ、瑞々しい白瓜、ねっとり滑らかな胡麻ダレ。
天然の国産鰻!
この肉厚、この弾力、味の密度の濃さ。
脂はのっているだけではない、肉に溶けて一体化している。
今年は他の鰻を食べたくない。
この記憶を守りたい。
タレ焼きも、塩すだちわさびも、どちらにせよ鰻の美味しさが際立つ。
お口直しにと、出汁にシソ。
滋味。
いちぢくに練った味噌。
よくもまあ、こんなに綺麗に仕上げられるものだ。
鱧の皮部分のあられと新ぎんなん。
ぎんなんは既にねっとりとしてきていて、秋の訪れを感じる。
鯛。
炙りもあり。
焼き物は鮎ですよと。
今年最後かな。
鱧の出汁で炊いた冬瓜にバチコ。
はってある出汁は、冬瓜とは別のもの。
去年はバチコが細切りになっていた。
こうやって大きいのを齧り齧りのほうが、よりアクセントになって良い気がする。
鮎2尾は焼き加減を変えて。
まずは、鮎の身の繊細さと内臓の青い香りをより味わえる浅目の焼きで。
縦に箸でもむと、骨が抜けやすくなるそう。
しっかり焼くと、頭も骨も全てもガブりといける。
ほろ苦い内臓がタレの役割。
鱧の鳴門巻き。
去年もいただいた西音松さんのレシピ。
芋茎を巻いた鱧にあん。
一口ごとに感動に震える。
来年もまた、味わいたい。
何度食べても美味しいご飯。
出来立ての蕨餅。
毎度毎度、美味しさが増していて、感激のある店。
余韻に浸ろう。
帝国ホテルのグラフィカルな美しさ。
インペリアルバーでカクテルを。
星野の前に、早く着いてアペリティフに寄った日本産ワインとクラフトビアーの店、明野もよかった。
ワイン愛溢れる店主にお話を伺いながら、四恩醸造のクレマチスと、醸造に関わっているというグレイス・アケノ・ブランをグラスで。
完璧な一夜。
できるだけ落語を見に行きたいと思っている。
で、落語の後は、やはり日本酒が飲みたい。
終わるのは大抵21:30過ぎで、そこから当てのある近場に移動。
この日は新橋。
ならばあそこに。
2人でいし井のカウンター。
まずは小さめのグラスできゅっとビール。
お通しは、枝豆の入った雑炊。
生姜が効いていて、お腹が温まる。
おススメの日本酒をグラスで。
佐賀、能古見の夏用純米酒と、松の寿の夏ノ寿。
日本酒のボトルのコストについての話を伺ったり。
茄子の煮びたし。
吟醸好きな方は万齢の夏の酒、純米吟醸生。
刺身盛り合わせ。
イカをわさびで食べるか、生姜で食べるか。
トウモロコシの天ぷら。
さらっとした衣で揚げてあるのがいい。
たかちよ、おりがらみ、氷点貯蔵無調整生。
写楽、備前雄町の純米吟醸。
いし井さんはオマチストだ。
で、その話を聞いていると、こちらまで雄町が好きになる。
稚鮎の天ぷら。
個人的に、鮎は稚鮎に限る。
タコの燻製。
松の寿の雄町、純米吟醸。
おしんこ。
七田、純米吟醸、雄町50。
ふわんふわんの自家製さつま揚げ。
こうやって、魚の風味が活きて、口当たりの軽い練り物なら好きだ。
完璧な流れ。
次の落語の予定は新宿なのだけど、後の一杯はどこに行けばよいのかな。
某スナックに遊びに行く前に腹ごしらえ。
荒木町のおく谷。
辛いさつま揚げと黒板に書かれている。
タイ料理がメニューに紛れているからトートマンプラーかと思ったら、ピンク色の不思議なさつま揚げだった。
確かに辛いが、和風。
お刺身盛り合わせ。
牛肉入りコロッケ。
コンビーフとキャベツ、ズッキーニ、ヤングコーンの炒め。
若い鮎は開きだった。
日本酒をいただきつつ。
どれも正しく美味しいし、ほっとする店。
荒木町はいい店が多いなあ。
聞きしに勝るそそりまくりの手書きお品書き。
裏面の和え物たちなんて、もう、片っ端から食べたいよね。
代々木上原の笹吟。
こういう良い店は、お通しにも心を振るわせられるものがある。
青菜とイカ、貝の煮浸し。
エーデルピルスで乾杯。
アスパラとさくらんぼのサワークリーム和え。
こんな品名をみつけたら、頼まずにはいられないじゃないか。
食べてみると、まさにそのままの味で、なんだか、特に珍しいものを食べているとは思わせない馴染みっぷりなのだけど、自分からは決して思いつけない組み合わせ。
これに触発されて素材の組み合わせに柔軟になれそうな、そういう料理だ。
日本酒行きましょう。
大将に「さっぱりしたものを別々で」とお願いする。
上喜元のからくち、磯自慢の特別本醸造。
〆鯖とおかひじきのにんにく酢和え。
食べる前から絶対に美味しいってわかってても、食べたらやっぱり高揚する。
お造り3種盛り合わせ。
〆鯖、初鰹、生とり貝。
ちょっとしっかりめで。
喜久泉の吟醸、南の無濾過純米中取り。
はい次。
東北泉の雄町純米、長珍酒造の純米60。
天ぷら盛り合わせ。
今までいただいたお酒に対する我々の反応を見ながら、大将がおすすめを出してくれる。
喜正の純米吟醸と醸し人九平次。
料理も追加していこう。
ホワイトアスパラとベビーコーンのバターソース。
なんとジュージーな一皿。
野菜とバターの甘さ。
賀茂茄子の煮おろし。
新政の6号、出羽桜のつや姫。
近所にお住まいなのだろう、年配の男性が1人で、カウンターで楽しそうに飲み食いしていたり。
セロリの酢漬け。
鶏レバー燻りと生ザーサイの黒胡椒和え。
再度お造り3種盛り。
真だこと石がれい昆布〆と、なんだっけ?
太平海の袋しぼり、飛露喜の特別純米。
そろそろ記憶が途切れ始めてる。
レバーチーズ。
これ、ホームパーティなんかで持ち込みたい。
鴨とホワイトセロリのグレープフルーツ和え。
まだまだ食べたいけど、終電のお時間です。
泣く泣く撤退。
このメニューのうちにもう一度行かないと!
鱧もシャコも食べられてないよ。
この前のこちらでのお食事会を事情により欠席しなくてはならなかったから、本当に久しぶりの星野。
師匠である神のお店も直前で欠席してしまっていたし、つらい日々であった。
6人で貸切りの会に加えていただく。
次に貸切りできるのは、来年になってしまうそう。
2人であればそこまで先ではないとのことだが、人気は増すばかり。
貸切りということもあって、お願いをしてワインを持ち込み。
こちらにはワインの用意はない。
猛烈に詳しい方々が持参してくださったものたちは、さすがに和食に合う。
ありがとうございます!!
まずはシャンパン。
ペルトワ・モリゼ。
この水色ラインのラベル、初めて見た。
じゅんさいと生のアワビ。
清涼感。
夏ですなあ。
白も開けておきましょうということで、ブラン・ド・ランシュ・バージュ 2006。
火薬のような香りがしたのは、これだったかな?
しっとりとして、樽香は後からやんわりと。
皮目だけ炙った鱧。
梅干しを煮だした汁と醤油を合わせたタレでいただく。
以前に京都でこってりとした鱧をわんこ状態で食べ過ぎて、それ以来鱧が苦手だったという方も絶賛。
若いほうれん草の根の部分とイワタケの胡麻酢和え。
根の部分だからこその歯ごたえ。
このシャンパンが素晴らしかった。
ポール・バラ、ブリュット・ミレジム 2000。
ゴールドラッシュというトウモロコシとオクラの天ぷら。
愛媛の鯛と、アワビ。
鯛の風味の濃いこと。
アワビはミルクがほとばしる。
黄金に輝く鮎が、これから焼かれますよ。
これも初夏の味。
鱧とジュンサイのお吸い物。
鱧がふわっふわ。
これには日本酒でないと、と小瓶をいただく。
さらに白、ドメーヌ・ド・ラ・ボングラン、ヴィレ・クレッセ 2005。
去年と同じ、静岡藁科川の鮎。
蓼酢で。
より焼いた2尾目は、頭や骨が全く障らず、ハリハリといける。
身がやわらかで繊細なこの時期の鮎が好きだ。
一度焼いた賀茂茄子を炊いたもの。
出汁がじゅわっと。
焼き鱧ときゅうりの酢の物。
お馴染みのご飯。
この硬さが好きだと、いつも思う。
目の前で練られるわらび餅を、この日は黒蜜で。
来るたびにさらに美味しくなっていると感じる
2ヶ月に1度は来たいのだが…。
土曜日、浅草の三社祭に来た。
さすが、すごい人出だな。
街中祭り一色。
装束がかっこええ。
腹が出ているほうが似合う。
予報に反して晴天。
来た来た!
しかし凄い混雑。
祭りの活気は良いのう。
ぜんぜん飽きない。
そろそろビールが飲みたくなってきた。
どぜう飯田屋の2階へ。
神輿をかついだ友達たちの会合に加えてもらうのだ。
初めてだけど、どじょうって、けっこう美味しいもんすね。
フワフワした身にコリっと骨、土の香り。
葱とゴボウはごっそりで。
さらしくじらとか、うざくとかのサイドメニューも美味しい。
大人の格好良さに震えつつ。
その後、河岸を変えて夜まで飲み食い。
途中、町内をかつぎに出て、戻ってくる人もいたり。
半被を来た人たちと一緒に歩くと、浅草が違って見える。
貴重な体験をありがとうございました!
みんなは明日もずっと祭りなんだね。
そういうのうらやましいなあ。
ここほど待ちわびて行く店はない。
この時期は、冬の名残りと春の便りとの両方を味わえる。
順不同で、粕汁、三寸(コノワタ大根、菜の花、蟹卵)、根芋、百合根あんかけ、お刺身(伊勢海老、グジ、河豚)、河豚白子、香箱蟹、グジを挟んで揚げた筍、黒メバル煮つけ、もろこ天ぷら、お椀は大根を氷に見立てて、その下にアイナメ、ハラスご飯、わらび餅、お汁粉、くずきり。
だったような。
ありがとうございました。
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